訪問介護でネイルはしてもよい?こっそりネイルを楽しむ方法を紹介
「訪問介護でネイルはダメ?」
「おしゃれしたい場合はどうすればよいの?」
女性のファッションの一部になっているネイルアートですが、訪問介護で働く人はネイルをしたまま働けるのでしょうか。
残念ながら、介護職のほとんどがネイルを禁止しています。利用者さんの身を、危険に晒してしまう可能性があるためです。
しかし、工夫次第ではおしゃれをしながら働ける方法はあります。
今回「みーつけあ」では、訪問介護でネイルがNGな理由や、気をつけておきたい身だしなみ、介護職でもネイルを楽しむ方法を紹介します。
訪問介護ヘルパーのネイル事情を知って、介護職ならではのおしゃれを楽しみましょう。
1.訪問介護でネイルはNG!3つの理由
訪問介護サービスをはじめとする、介護職員のネイルが禁止されている理由は以下の3つです。
- 不衛生だから
- 危険を伴うから
- 印象が悪くなるから
衛生面に限らず、利用者さんを傷つけてしまうといったリスクがあります。
おしゃれをしたくなる気持ちはわかりますが、ネイルが禁止な理由を理解し、介護職員として適切な爪で仕事をしましょう。
理由1.不衛生だから
まず、1つ目の理由は「爪とネイルの間が不衛生である可能性が高い」からです。
「ネイルをしている=爪のお手入れができている」と思うかもしれませんが、それは違います。
爪とネイルの間に菌が入り込んでしまっている可能性があり、介護の最中にその菌を利用者さんに移してしまうかもしれません。
健康な人であれば何でもないような菌だとしても、高齢者には強く反応して炎症を起こす恐れがあります。
つまり、見た目はきれいなネイルですが、見えない菌が付着している可能性があるため、「ネイル=衛生的」とは限らないわけです。
そして、仮によく手洗いをしていたり、衛生面に気をつけていたりしても、次の理由が問題となります。
理由2.危険を伴うから
2つ目の理由は、長い爪やラインストーンが施されたネイルは危険を伴うからです。
とくに、ジェルネイルは通常の爪よりも硬くなっており、少し当たっただけでも利用者さんの身体を傷つけてしまう恐れがあります。
さらにラインストーンは、ゴツゴツしていて肌に触れると痛いだけでなく、何かの拍子に剥がれてしまう可能性もあるほどです。
剥がれ落ちたタイミングが食事介助のときであれば、気づかずに利用者さんが食べてしまうかもしれません。
高齢者の誤飲は命に関わることなので、未然に防ぐためにもネイルは禁止されています。
理由3.印象が悪くなるから
最後の理由は、ネイルをしているだけで利用者さんやご家族からの印象が悪くなってしまうからです。
訪問介護は、見知らぬ人に自宅へ入ってもらってサービスを受けるものです。そのため、一般的にみて、安心できる見た目は重要な役割を持ちます。
どんなに素晴らしい介護技術があっても、見た目が派手だと利用者さんやご家族からの信頼は得にくいでしょう。
たとえば、金髪で装飾たっぷりのネイルをした介護職員と、黒髪でネイルをしていない短い爪の介護職員。「どちらが訪問に来てほしいか」と、聞かれたらどうでしょうか。
年代や経験によっても異なりますが、安心のためにネイルをしていない人に来てほしいと依頼するでしょう。
このように、ネイルをしているだけで印象がガラリと変わってしまうので、安心してサービスを受けてもらうためにもネイルを禁止しているわけです。
2.訪問介護でネイル以外にも気をつけておきたい身だしなみ6つ
訪問介護を考えているのであれば、ネイル以外にも気をつけておきたい身だしなみが6つあります。
- アクセサリー
- 香水
- カラーコンタクト
- タトゥー
- つけまつげ
- 髪型
こうしたおしゃれは、外に出るときに外せない項目となっている場合も少なくありません。
しかし、ネイルと同様に注意点があります。
それぞれ詳しく説明しますので、ファッションが好きな人は1つずつチェックしましょう。
身だしなみ1.アクセサリー
一般的に、以下のアクセサリーは禁止している事業所が多いです。
- 時計
- 指輪
- ピアス
- ネックレス など
訪問介護では、抱きかかえたり、移動したりなど、直接利用者さんの身体に触れて介護をおこないます。
そのため、誤ってアクセサリーを利用者さんの衣服や身体に引っ掛けてしまう可能性があるのです。
しかし、事業所によっては、小ぶりピアスや短いネックレスであれば付けてもよい場合もあります。
どうしてもアクセサリーを付けたいのであれば、アクセサリーを許可している事業所を選びましょう。
身だしなみ2.香水
禁止とまではいわないですが、強い匂いがする香水は控えましょう。
毎日のように付けていると匂いに慣れてしまい、少量の香水では物足りないと感じるかもしれません。
しかし、香水をつけない人からすれば強烈な匂いに感じてしまいます。
匂いに敏感な人は、強烈な匂いで体調を崩してしまう可能性があるので、付けすぎには注意しましょう。
身だしなみ3.カラーコンタクト
ここ数年でファッションの一部になっているカラーコンタクトですが、禁止している事業所があります。
とくにグリーンやグレーなどの馴染みのない色は、仕事中に着用するのは控えてください。
カラーコンタクトをつけたいのであれば、ダークブラウンやディファインなど、自然な色を選びましょう。
身だしなみ4.タトゥー
タトゥーを許可している施設はほとんどありませんが、見えないところであれば問題はありません。
採用面接のときや利用者さんに、タトゥーをしているか質問をされたり、全身チェックを受けたりすることもないでしょう。
そのため、故意に隠してもバレない可能性は高いです。
しかし、服を着ていても見える位置にタトゥーがあるのは好ましくないので、隠すか消すかして、見えないようにしましょう。
身だしなみ5.つけまつげやまつげエクステンション
つけまつげや、まつげエクステンションを禁止している事業所は多くあります。
専用の接着剤でつけているつけまつげや、まつげエクステンションは剥がれやすいので、介護サービス中に外れて落としてしまうかもしれません。
剥がれたつけまつげは、利用者さんの食事に混入したり、衣服についてしまったりして、誤飲の可能性があり危険です。
目元をぱっちりとした印象にしたいのであれば、まつ毛パーマがおすすめです。
まつ毛がクリッと上がるので、まつげエクステンションをしなくてもかわいらしい見た目になれるでしょう。
身だしなみ6.髪型
髪型は昔ほど厳しくなくなり、清潔な見た目であれば染めてもよいという訪問介護事業所が増えてきました。
落ち着いた色合いを選んだり、髪の毛が長ければ束ねたりなど、工夫して清潔感のある身だしなみにしましょう。
パーマやドレッドヘアなどの個性的な髪型も事業所によっては許可されているので、気になる人は確認してみてください。
3.訪問介護によってはネイルOKの事業所もある
訪問介護のネイルは、衛生面といった理由から基本的に禁止されています。
しかし、条件を満たせばネイルを許可している訪問介護事業所もなかにはあります。
各施設で条件は違いますが、主に以下の項目をクリアすれば、ネイルは許可される可能性が高いです。
- 爪の長さは短く
- ナチュラルな色
- ラインストーンは使用不可
- 清潔感がある
普段から派手なネイルが好きな人には物足りないかもしれませんが、どうしてもネイルをしたいのであれば、規定の範囲内で楽しんでください。
なお、先輩職員のネイルをチェックして、どの程度のネイルが許可されるのかリサーチをしておくことも大切です。
派手な色のネイルをしている人がいれば、多少濃い色を選んでも問題ないでしょう。
4.どうしてもネイルがしたい!バレないネイル方法3つ
どうしてもネイルがしたいという人に、バレないネイル方法を3つ紹介します。
- 爪の補強にカルジェル
- ネイルカラーをナチュラルにする
- フットネイルをする
本来であればグレーゾーンなのですが、ネイルが必要な人もいるのでこっそりネイルができる方法を伝授します。
バレないネイル1.爪の補強にカルジェル
おしゃれのためだけでなく、爪の補強にカルジェルをしている人もいると思います。
自爪のままだと爪が薄くて弱いため、割れたり、折れたりしてしまうからです。
介護の途中で折れてしまうと、尖った爪で利用者さんを引っ掻いてしまう可能性があります。
カルジェルであれば爪を補強してくれるので、利用者さんを傷つける心配がなく安心して仕事ができるでしょう。
バレないネイル2.ネイルカラーをベージュやピンクにする
どうしてもネイルを楽しみたいのであれば、ネイルカラーをベージュやピンクなど肌に馴染むカラーにしましょう。
パッと見ただけではわかりにくいので、バレない可能性が高いです。
普段は派手なネイルを楽しんでいる人であれば、見た目が変わらないと思うかもしれません。
しかし、バレないギリギリのラインの色でなければ意味がありません。
単色塗りで、ナチュラルな色合いをこっそり楽しみましょう。
バレないネイル3.フットネイル(ペディキュア)
ハンドネイルを派手にできない代わりに、フットネイルを楽しみましょう。
一般的に訪問介護は、利用者の自宅へ足を運ぶ際に靴下を履いています。
ほとんど靴下を脱ぐ機会はないので、フットネイルをしていてもバレません。
派手な色やラインストーンを使ったネイルがしたい人は、ペディキュアを好みのデザインにしましょう。
フットネイルを楽しんでいる人は、介護職以外にも医者や看護師など仕事柄ハンドネイルができない人が多い傾向にあります。
5.介護職は休日におしゃれを楽しんでいる人が多い
介護職をしている人は、休日におしゃれを楽しんでいる人が多いです。
最近では100均にもネイルシールが売ってあり、手軽にネイルファッションを楽しめるようになりました。
シールを貼っただけで、まるでアートネイルをしたような爪になれるので、仕事柄ネイルができない人におすすめです。
またネイルだけでなく、ピアスやネックレスなどのアクセサリーや服装も休日は自由に楽しんで、仕事とプライベートのメリハリをつけましょう。
休みの日に楽しみがあるほうが、仕事の活力にも繋がります。
まとめ:訪問介護でも工夫次第でネイルを楽しめる!
訪問介護ヘルパーのネイルが禁止されている事業所が多く、アクセサリーやカラーコンタクト、髪型など身だしなみに関する規則があります。
なかには禁止にせず、条件付きで許可している事業所もあるので、どうしてもネイルがしたい場合は、ネイルを許可している職場を探しましょう。
しかし、爪を長くしたり、奇抜なネイルアートは禁止です。
どうしてもネイルを楽しみたいのであれば、フットネイルを派手にして、休みの日にネイルを楽しむようにしましょう。
仕事とプライベートのメリハリをつけて、楽しく仕事をしてください。