訪問介護ヘルパーが用意すべき物品とは?7つ道具便利グッズを解説
「訪問介護の物品は何を揃える?」
「用意した持ち物だけで本当に大丈夫?」
このように、訪問介護の物品に関して不安になる人も多いはずです。
訪問介護ヘルパーは利用者さんのお宅を訪問する仕事のため、事前準備として物品を揃えておきたいですよね。
しっかりと準備しておけば、介護サービスもスムーズになり、緊急時も柔軟に対応できます。
今回「みーつけあ」では、訪問介護で準備しておくべき7つ道具と、あると便利なグッズを紹介します。
準備を整えて、気持ちのよいサービスを提供できるように参考にしてください。
1.訪問介護ヘルパーの必需7つ道具
1人で利用者さん宅を訪問してサービスを提供するヘルパーにとって、物品を揃えておくことは重要です。
訪問介護で必需品といえる、7つ道具を紹介します。
- メモ帳・筆記用具
- 感染症対策用品
- 着替え
- スマートフォン
- 応急手当用品
- ゴミ袋
- 飲み物
訪問介護での忘れ物は、サービスの質を低下させる可能性があります。
スムーズで気持ちのよいサービスを提供するためにも、7つの必需品を確認しましょう。
(1)メモ帳・筆記用具
利用者さんからの要望を記録に残すために、メモ帳・筆記用具は必須のアイテムです。
トラブルが起きた場合に、状況をまとめて残しておくためにも活用できます。
また、メモ帳は、ポケットに入るサイズを選びましょう。
すぐに取り出せるところに携帯しておくと、スムーズに記録やメモを残せるのでおすすめです。
鉛筆やシャープペンシルを筆記用具として用意してもよいですが、文字がかすれて見づらくなる可能性があります。
筆記用具として用意するなら、2色以上のボールペンがおすすめです。
色で分けて事象を記録できると、後から確認しやすくなります。
(2)感染症対策用品
感染症対策のために、以下の物品を常備しましょう。
- マスク
- 消毒液
- 使い捨て手袋
2019年に発生した新型コロナウイルスに伴い、介護業界でも感染対策の必要性がより重視されています。
訪問介護は、利用者さんのお宅でサービスを提供するため、密になりやすいです。
新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザやノロウイルスなど、さまざまな感染症予防のために、マスクや消毒液を常備しましょう。
(3)着替え
訪問介護の現場では、着替えは必須の持ち物です。
入浴介助や排泄介助では、衣類が汚れる可能性もあります。
上下の着替えと合わせて、靴下の予備を用意するとよいでしょう。
また、着替えがかさばる場合は、以下のようなもので代用を考えてください。
- 使い捨てエプロン
- ハンドタオル
- ポケットティッシュ
使い捨てエプロンは、衣類の汚染を防止するのに便利です。
ハンドタオルやポケットティッシュは、衣類が少しだけ汚れた際に役立ちます。
着替えや使い捨てエプロンを用意して、清潔な身だしなみで介護サービスを提供しましょう。
(4)スマートフォン
1人で利用者さんのもとを訪問する訪問介護では、緊急時の連絡手段としてスマートフォンが必要です。
訪問介護では、「訪問先で災害にあった」「訪問したら利用者さんが倒れていた」など、不測の事態に遭遇する可能性があります。
利用者さんのお宅で電話を借りることがないように、スマートフォンや携帯電話を常備してください。
事業所によっては、仕事専用の携帯電話やスマートフォンが支給される場合もあります。
支給がない場合でも、携帯できる連絡手段を用意して、必要な連絡先を登録しておきましょう。
(5)応急手当用品
応急手当用品は、下記の物を用意しておくと安心です。
- 絆創膏
- ガーゼ
- ハサミ
絆創膏やガーゼを持っていると、利用者さんが軽いケガをしていたときに応急処置できます。
また、移動中に訪問介護員がケガをする場合もあるでしょう。
傷口を放置すれば、化膿して利用者さんの健康を害する細菌が繁殖する可能性もあります。
傷口が利用者さんに触れないように、処置をしてからサービス提供してください。
(6)ゴミ袋
ゴミ袋は、汚れ物を入れて持ち帰るために、数枚程度持っておきましょう。
サービスを提供するうえで自分が出したゴミは、持ち帰るのがマナーです。
衣類が濡れたり、汚れたりしたときにも、ゴミ袋が役立ちます。
大きなゴミ袋が手元にない場合は、レジ袋でも十分です。
コンパクトに折りたためるので、ユニフォームやバックに携帯しましょう。
(7)飲み物
移動が多くなる訪問介護では、水分補給用の飲み物も用意しましょう。
飲み物を持参するのにおすすめなのが、保冷や保温性に優れた水筒です。
暑い日には、冷たい飲み物を用意すると、熱中症対策になります。
寒い日は、あたたかい飲み物で体温を調節して、風邪を予防してください。
ワンタッチで開けられる水筒は、サービスの合間でもスムーズに水分補給できます。
飲み終わった後に重くならないように、ペットボトルで飲み物を用意する訪問介護員もいます。
自分に合った方法で、飲み物を準備しましょう。
2.訪問介護で仕事効率が上がるおすすめ便利グッズ
必須ではないものの、効率よくサービスを提供したい人におすすめの便利グッズを5つ紹介します。
- ウエストポーチ
- 大容量リュックサック
- 万能ドライバー
- 汗ふきシート
- 小型ライト
仕事効率が上がれば、時間に余裕が生まれて傾聴を意識できるかもしれません。
利用者さんの様子を観察して、サービスの質を向上させることにもつながるでしょう。
メリットが多くある便利グッズの内容を解説します。
グッズ1.ウエストポーチ
ウエストポーチは、訪問介護で必須の物品を取り出しやすく携帯できます。
腰のあたりで体に密着する形状のため、介護事故のリスクもなく便利です。
大きさとしては、以下のような物品を無理なく携帯できるサイズで、ウエストポーチを選びましょう。
- メモ帳
- 感染症対策グッズ
- ゴミ袋
- スマートフォン
衣類のポケットに、大量にモノを詰め込むと動作の妨げになります。
携帯できる収納スペースが欲しい人は、ウエストポーチがおすすめです。
グッズ2.大容量リュックサック
7つ道具として紹介した物品以外にも、個人的に常備したい荷物がある人は、大容量のリュックサックが便利です。
大容量のリュックサックがあれば、1つに収納できるため、忘れ物防止にも役立ちます。
また、リュックサックは両手が空くため、移動中に軽作業もできます。
持ち物をしまうための手提げ袋を複数用意している人は、大容量のリュックサックを用意して荷物をひとまとめにしましょう。
グッズ3.万能ドライバー
万能ドライバーは、椅子のゆるみや危険なネジを締める際に役立ちます。
利用者さんのお宅で、危険なネジの突起を見つける場合もあるでしょう。
車椅子で移動する利用者さんの場合、がたつきがあるかもしれません。
介護事故を予防するために、万能ドライバーが役立ちます。
100円ショップでも購入できるので、いざというときに対応できるように、準備しておくと安心です。
グッズ4.汗ふきシート
汗ふきシートは、清潔な身だしなみで利用者さんに介護を提供するために、準備しておくと便利です。
訪問介護では、1日に数件の利用者さんを訪問します。
夏の暑い日は、汗をかいて臭いが気になることもあるでしょう。
訪問介護員が気にしていなくても、利用者さんが不快に思うことがあるかもしれません。
利用者さんのなかには、汗ふきシートの香料が苦手な人もいます。
用意する場合は、無香料の汗ふきシートを選びましょう。
グッズ5.小型ライト
小型ライトは、利用者さん宅の暗い場所で作業する際に必要です。
訪問介護では、「隙間に物を落としてしまった」「押し入れの中から探し物をして欲しい」といった要望があるかもしれません。
暗い場所を観察したり、作業したりする場面では、ポケットに入るサイズの小型ライトが便利です。
100円ショップで購入できるので、探し物が多い利用者さんを担当する場合は用意しましょう。
3.訪問介護では忘れ物に気を付けよう
訪問介護では、忘れ物をしてもすぐに取りに帰れません。
そのため、忘れ物がないように、事前にチェックしておく必要があります。
持ち物が大きく変わることはないので、チェックシートを活用するとよいでしょう。
仕事に向かうときはもちろんですが、利用者さん宅から移動する際も忘れ物をしやすいタイミングです。
利用者さんの家を出る際にもチェックシートを活用して、持ってきたものをすべて持ち帰っているか確認しましょう。
訪問介護の物品に関するQ&A
最後に、訪問介護の物品に関連する、以下3つの悩みにQ&A形式で回答します。
- 訪問介護の服装は?
- 利用者さんからの物品を受け取れる?
- 初めての訪問介護で注意すべきことは?
訪問介護で、服装に悩む人は多いです。
また、利用者さんから感謝のプレゼントをされる機会もあります。
初めての訪問介護に向かう前に、注意点まで確認しましょう。
Q1.訪問介護の服装は?
A.動きやすく、清潔感のある服装を意識するとよいでしょう。
事業所によっては、指定された服装がない場合もあります。
私服を仕事着とする場合は、奇抜な色や装飾を避けましょう。
また、動きやすい服装であることも必須の条件です。
以下の記事では、訪問介護での服装について詳しく解説しています。
>>訪問介護の服装は何を着るべき?初日に失敗しない仕事着と持ち物を解説!
Q2.利用者さんから物品を受け取れる?
A.利用者さんからのプレゼントは、原則受け取れません。
お茶やお菓子といったものでも、断るべきです。
事業所ごとに、取り決めは異なります。
以下の記事で、利用者さんからのプレゼントについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
>>訪問介護でプレゼントは受け取れる?利用者さんから物をもらった場合の対処法
Q3.初めての訪問介護で注意すべきことは?
A.初めての訪問介護では、以下のポイントを押さえておきましょう。
- サービスの提供時間を確認する
- サービスの内容を確認する
- 利用者さんの基本情報を把握する
- 好みやこだわりをメモに用意する
- 道順を覚えておく
また、適切に介護サービスを提供するためには、身だしなみや言葉遣いで利用者さんを不快にさせない工夫も必要です。
以下の記事では、初めての訪問介護で注意すべきポイントを詳しく解説しています。
まとめ:事前準備で気持ちよく介護を提供しよう
訪問介護では、以下の7つ道具を常備しましょう。
- メモ帳・筆記用具
- 感染症対策用品
- 着替え
- スマートフォン
- 応急手当用品
- ゴミ袋
- 飲み物
事前にしっかりと準備を整えると、訪問先で起きた不測の事態にも柔軟に対応できます。
仕事効率を高める便利グッズも、気になるものがあればぜひ用意してください。
気持ちよく介護を提供するために、物品を確認して事前準備をしておきましょう。