訪問介護が休めない理由と休みたいときの対処法!好きな仕事を長く続けるために
「訪問介護は休めない」というイメージのとおり、利用者さんの生活に直結しているサービスのため簡単には休めません。
今回「みーつけあ」では、具体的にどのような状態で休めないのか、実際に悩みを抱える訪問介護員の声を集めました。
そして休めないことに対して、どのような対処法をとればよいのかを紹介しています。
自分が休みたいときに休めるようにする方法はあるのかが気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。
1.訪問介護ヘルパーは休めない!悩みを抱える介護士の声をチェック
訪問介護ヘルパーは、利用者さんの生活に直結するサービスを提供します。そのため、介護者の都合でいきなり休むことは難しい仕事です。
では、具体的にどのような状態で休めないのか、実際に訪問介護員として働いている人たちが抱える悩みを口コミからチェックしてみましょう。
- 台風や雨や雪でも休めない
- コロナウイルスが怖くても休めない
- 代わりの人材がいなくて休めない
- 担当の利用者がいると休めない
それでは、具体的な内容について説明していきます。
その1.台風や雨や雪でも休めない
台風なのに仕事です😅訪問介護休めない😭
のびもんさんも気をつけて下さいね☔️🌀— ✈︎Love✈︎ANA✈︎ (@boeing777200er1) September 16, 2021
お疲れ様です。
私も訪問介護の仕事してます。
雨でも☂️雪でも☃️仕事休めない
大変な仕事ですが無事故で頑張りましょう。— Noreo (@Noreo126) October 8, 2020
訪問介護は、台風・雨・雪などの悪天候を理由に休みが取りにくいです。
- 電車
- 自転車
- 車
上記のような移動の工夫を凝らして、利用者さんの所へ足を運ぶ必要があります。
悪天候・災害などでサービスの提供が難しいと判断されると、代替え措置をケアマネジャーや所属事務所が検討します。
しかし、工夫によって利用者さんの所へ訪問できると判断される場合は、休めないケースが多いです。
こうした背景から、天候を理由に休める可能性は低いと考えられます。
その2.コロナウイルスが怖くても休めない
訪問介護職の皆さん、同じ状況、同じ想いで毎日仕事をしています。とにかく「今日は乗り切った」「利用者さんに熱発がなくてホッとした」「咳をしてる人はいなかった」でも自分が感染者ではないとは断言できない。いつか利用者さんにうつすかもしれない。うつされるかもしれない。でも仕事は休めない。
— まあ (@maaeeyan) April 9, 2020
小池知事の会見聞いてるけど、解るけど、介護の仕事は休めない💦特に訪問介護は休めないし〜(笑)💦
— コアラ (@LMslTSFGmh9YFWw) March 25, 2020
コロナウイルスが怖くても、訪問介護は休めないのが一般的です。事業所ごとでおこなわれている感染症対策を実施しながらサービスを提供します。
- 利用者さんにうつしてしまったらどうしよう
- 利用者さんからうつされたらどうしよう
このような不安や恐怖心が生まれてしまい、介護の仕事を辞めてしまう人もいるでしょう。
政府としては、感染症対策の案内を出しています。しかし、実際の現場で活用できる内容とは言い切れないこともあり、それぞれが判断して感染症対策を行なっています。
参考:介護職員にもわかりやすい感染対策の動画まとめページ|厚生労働省
感染症対策については、Twitterやその他SNS上で訪問介護員同士の情報交換が行われているため、参考にしてみてください。
その3.代わりの人材がいなくて休めない
#介護福祉士に聞きたい
訪問介護(在宅)は自宅にての支援です。人材確保できない→サービスが増やせない→利益が上がらない→思うように休めない😭😭😭です— もみ (@w1ArfUAClOD2vzf) October 3, 2020
尾辻かな子「介護従事者に一言もありません。飲み会も行かず忘年会もせず頑張っている
尾辻「介護施設だけじゃなく、訪問介護の人にもワクチンを」
田村「施設は休めないが訪問介護は代わる事ができる」ハ?尾辻「現実を見て下さい。訪問介護は人手不足です。代わりはいません。」
— グッピー (@akishima_love) February 17, 2021
さらに、どうしても休めないときに「代わりの人材」がいない場合もあります。
人材を確保できないためサービス量を増やせないうえ、利益が上がらないので休めないという悪循環に陥ってしまうケースはよくあります。
訪問介護はいきなり休むのが難しい仕事です。
豊富に人材が揃っている事業所でない限り、希望どおりには休みにくいでしょう。
こうした状況から、代わりの人材を自分で探してから休む必要があります。
その4.担当の利用者がいると休めない
おはようございます☀
息子は三連休で今日まで休みだけど
私は働かないとー😭移動の合間に様子見に帰れるのは良いけど
担当利用者さんが居ると簡単に休めない💦— sakuraco◡̈❁ (@nujustan) November 22, 2020
担当の利用者さんがいると、なかなか休めないと感じる訪問介護員もいます。
長く訪問介護員として特定の利用者さんを担当していると、利用者さんがあなたを指名して依頼してくれるケースがあります。
しかし、誰かに代わってほしい日があってもサービスの提供に支障が出てしまうため、交代できない可能性も高いです。
担当の利用者がいることで、信頼関係を築きやすくなったり、より深い部分で関われたりとやりがいは大きくなります。
しかし、利用者さんの理解を得てからでないと「休みにくい」という点が、ネックに感じる人もいるようです。
2.口コミからわかった訪問介護で休めない3つの理由
口コミから分かった、訪問介護で休めない3つの理由を探っていきましょう。
- 訪問介護員の人手が足りないから
- 担当が決まっている利用者がいるから
- 訪問が利用者の生活に直結しているから
訪問介護が休めない理由を知っておくだけで、対策を考えやすくなります。
自分で休みをコントロールする参考にしてください。
理由1.訪問介護員の人手が足りないから
訪問介護員の人手が足りずに休めない、という理由が挙げられます。
介護労働安定センターの「令和2年度『介護労働実態調査』結果の概要について」によると、訪問介護の人手が不足しています。
人手が不足している理由は、「採用が困難だから」が全体の86.6%を占めていました。
また、採用が困難である理由としては、他産業に比べて労働条件等がよくないという回答が53.3%となっています。
人手不足となれば、自分が休みたいときにシフトへ入ってくれる人も見つかりません。
自分がやるしかない状況になってしまうことで、やるせない気持ちを抱いている人もいます。
理由2.担当が決まっている利用者がいるから
自分が担当している利用者さんがいることも、休めない理由の1つといえます。
担当者が決まっている場合、利用者さんからの信頼も厚い場合が多いです。
利用者さんの介助に別の人が入ることになってしまうと、サービスの提供が難しくなるケースがあります。
本来は、指名といった安定した公平なサービスの提供に影響があることを避けているはずです。しかし、事業所によっては対応を求められて、休みにくい状態になりかねません。
また、利用者さんのなかには、特定の訪問介護員でなくては拒否反応を示す人もいらっしゃいます。
もしそうなった場合、担当である自分が休むことで、利用者さんだけでなく周りにも迷惑がかかってしまう可能性も高いです。
こうした理由で、なかなか思うように休めないケースも理由と考えられます。
理由3.訪問が利用者の生活に直結しているから
訪問介護が利用者さんの生活に直結していることも、休めない理由の1つです。
訪問介護員が休んでしまうと、利用者さんのライフラインが途絶えてしまいます。
- 排泄介助
- 入浴介助
- 食事介助
訪問介護員が休んでしまい、代わりの人も用意できないとなれば、利用者さんの生活は一変してしまいます。
そのため、生活に影響が出ないように休めない日が出てきてしまうのも理由となるでしょう。
3.訪問介護で休めない・休みにくいときの対処法5つ
訪問介護で休めない・休みにくいときの対処法5つを紹介します。
- デイサービスやデイケアなど休みを設けている施設で働く
- 土日休みの訪問介護事業所を探す
- 週2回~OKの事業所を探す
- 急な休みの場合はその1件だけ休めないか相談してみる
- 人手が少ない土日にシフトを入れて平日に休む
「休めないことに嫌気がさして訪問介護の仕事自体をやめてしまった」
このようなことがないように、休みにくいときの対処法を覚えておきましょう。
対処法1.休みを設けている施設で働く
デイサービスやデイケアなど、そのサービス自体に休みを設けている施設で働くことをおすすめします。
訪問介護は、利用者さんの生活に密着してサービスを提供するため、休みを設けることが難しいです。
しかし、デイサービスやデイケアは日中だけという基準があり、お休みの曜日も設けられています。
できるだけ自分が希望する休みと一致する介護施設を探してみてください。
ただし、デイサービスやデイケアでもショートステイを受け入れている場合、夜勤といった日中以外の業務が必要なケースもあるため覚えておきましょう。
対処法2.土日休みの訪問介護事業所を探す
訪問介護のなかで土日休みの事業所を探すことも、おすすめの対処法です。
土日休みの事業所であれば、平日に複数の利用者さん宅を訪問して、土日は自分の時間に充てられます。
土日にしっかり休めて自分の時間が充実すれば、まとまった休みや急な休みが欲しいと感じる機会も減るかもしれません。
訪問介護は、休めないというイメージだけで辞めてしまうともったいないです。
同じ事業所でも違いを見つけて「自分が損をしない働き方」を探してください。
対処法3.週2回~OKの事業所を探す
週2回から働ける事業所を探すことも、対処法の1つです。
週に2回から働けるのであれば、他の仕事をしたり自分の時間を満喫したりできます。
週5回入らないとダメ、というような決まりがある事業所は息苦しく感じ、休めないと感じやすくなります。
しかし、自分のペースで働く日や回数を選択できれば、休めないと感じることも減るでしょう。
対処法4.1件だけ休めないか相談してみる
どうしても急な休みが欲しい場合には、1日まるごとシフトを休むのではなく、1件分だけ休めないか相談してみましょう。
1日まるごと休みたいとなれば、その日に訪問する予定がある複数名の利用者さんに代わりの人材が必要となります。
しかし、1件だけなら事業所側でヘルプを用意しやすいため、承諾されやすいです。
利用者さんの生活をサポートしていることを忘れず、急に休む日がないように日々過ごしていくことも大切です。
対処法5.人手が少ない土日にシフトを入れて平日に休む
人手が少ない土日にシフトを多めに入れて、平日に休むという方法もおすすめです。
土日は休む訪問介護員が多く、人手が少なくなりやすいです。
そのため、土日にたくさんシフトを入れて事業所内で足りていない人手を補うような働き方をすれば、平日に休みをとれます。
土日と平日をバランスよく入れつつ、人手が足りないところをカバーするようにシフトを調整することで、ある程度融通をきかせてもらえるでしょう。
まとめ:訪問介護が休みにくいと感じたら現状を変えてみよう
訪問介護が休みにくいと感じたら、まずは現状を変えてみてください。
「訪問介護は休みにくいからもう辞めよう」とすぐに辞めてしまうのは、もったいないです。
訪問介護は、介護のスキルや知識を大きく向上させられる仕事です。また、一対一の介護から、大きなやりがいや自分の存在意義まで見出せます。
利用者さんの生活に直結する仕事だからこそ、重要であり休めないと感じやすい仕事です。
利用者さんの生活をサポートしながら、自分自身の生活もしっかり守りたい人は、ぜひ一度働く環境や働き方を変えてみてください。
きっと訪問介護の仕事をより楽しめるはずです。
▼訪問介護の楽しさを見つめ直すことも大切です。こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。
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