訪問介護に転職するには?求人の探し方やおすすめの転職方法を紹介
「訪問介護の仕事へ転職したいけど、どうすればよいか分からない。」
「訪問介護の仕事の待遇について詳しく知りたい。」
このようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
訪問介護は求人数が多く、未経験からの転職を実現している人がいます。
転職を実現するためには、転職サイトや転職エージェントなどのサービスを使うほか、ハローワークといった公的機関を活用するのがおすすめです。
今回「みーつけあ」では、訪問介護の仕事内容や魅力、おすすめの転職方法を紹介します。
訪問介護の仕事内容や転職の進め方を理解して、希望通りの転職を実現させましょう。
1.訪問介護員ってどんな仕事?転職に必要な資格は?
訪問介護員とは、利用者のお宅を訪問して日常生活のサポートをおこなう介護スタッフのことです。一般的に「ホームヘルパー」とも呼ばれます。
訪問介護の仕事は転職市場のなかでも需要が高く、多くの介護事業所が訪問介護の人材を求めています。
ここでは訪問介護の仕事内容や、転職するために必要な資格などを解説していきます。
訪問介護の仕事内容
訪問介護では、以下のサービスを提供します。
- 身体介護:入浴介助、食事介助、排泄介助など
- 生活援助:炊事、洗濯、掃除など
- 通院介助:利用者を病院へ連れていくなど
訪問介護の仕事内容の中心は身体介助と生活援助の2つです。利用者さんが日常生活をするなかで困っていることに対する援助をおこなっていくことが中心の仕事と言えるでしょう。
また、訪問介護は、利用者が介護事業所に通うのではなく、利用者のお宅で介護サービスをおこないます。
自分自身で仕事を決めて動くことが求められ、上司や先輩から細かい指示をもらうことができません。
しかし、介護事業所に通う必要がなく自分で通勤のリズムを決められることから、通勤の負担を軽くできる側面もあります。
訪問介護に必要な資格
訪問介護で働く場合、以下のいずれかが資格となります。
- 介護福祉士
- 介護福祉士実務者研修(旧ホームヘルパー1級)
- 介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)
訪問介護は利用者のお宅を訪問し、1人でサービスを提供します。そのため、介護に関する専門的知識が必要です。
なかでも、もっとも資格を取得しやすいのは「介護職員初任者研修」です。
比較的短期間で取得できるため、未経験で介護の仕事をしたい場合は、まず介護職員初任者研修の取得を目指しましょう。
介護資格を取得することで任せられる介護の仕事が増えます。転職後のキャリアアップにも繋がるでしょう。
訪問介護のやりがい
訪問介護は、利用者の住み慣れたご自宅を訪問して、自分らしい生活を送っていただくためのサポートです。
スタッフは利用者の体に触れ、コミュニケーションをとりながら介護をおこなうため、人の役に立っていると実感できます。
また、転職サイトでは、経験者だけでなく未経験者の募集をしている事業所も多くあります。
訪問介護は求人数が多く転職先を見つけやすいことから、キャリアアップしながら介護業界に貢献できるという点も魅力です。
▼やりがいに関しては、以下の記事もご参考ください。
>>介護ヘルパーのやりがい5選【楽しいところと大変なところがわかる】
2.訪問介護に転職するには?
訪問介護員になるには、介護保険法で定められている訪問介護事業所と雇用契約を結ぶことになります。
訪問介護事業所に転職するには、以下の方法があります。
- 介護転職サイトを活用する
- ハローワーク(公共職業安定所)で介護求人を探す
- 直接求人を募集している会社を探す
民間サービスである転職サイトのほか、公的機関のハローワークなどのサービスを活用するのがおすすめです。
方法1.介護転職サイトを活用する
介護転職サイトは、正社員での求人も多数あるため、安定した環境で働くことも実現できるでしょう。
介護業界は求人数が多く、未経験の人や40代以上の人も転職を実現しているケースが多いです。
転職エージェントといったサービスを活用すれば、転職に関するアドバイスを受けながら転職活動を進められるのでおすすめとなります。
面接官に対して自分をアピールするためには、転職理由や志望動機を明確にしておくことが大切です。
転職の専門家であるエージェントに相談して、一貫性のある説明ができるようにしましょう。
方法2.ハローワークで訪問介護の求人を探す
ハローワーク(公共職業安定所)を活用すれば、職業訓練といった公的な支援を受けながら転職活動や資格取得ができます。
ハローワークの職業訓練では、「求職者支援制度」により「介護職員初任者研修」がお得になる場合があります。
求職者支援制度は、再就職、転職、スキルアップを目指す方が月10万円の生活支援の給付金を受給しながら、無料の職業訓練を受講する制度です
離職して雇用保険を受給できない方、収入が一定額以下の在職者の方などが、給付金を受給しながら訓練を受講できます
ただし、制度を活用するためには所定の要件があるため注意してください。公的機関ならではのメリットを活用したい人にはおすすめです。
▼さらに詳しく知りたい人は、以下の記事をご参考ください。
>>介護ヘルパーの資格「介護職員初任者研修」をハローワークで取得するには?
方法3.直接求人を募集している会社を探す
転職サービスやハローワークを活用するほかに、企業に直接応募するという方法もあります
転職サイトや転職エージェントを介さないため、ダイレクトに交渉ができる点は魅力ではないでしょうか。
企業の公式HPに求人を出している場合があるので、気になる企業があれば個別に問い合わせをしてみましょう。
3.訪問介護の転職で後悔しないために事前に知るべきポイント
訪問介護の転職で後悔しないために、事前に労働条件について確認をしておきましょう。
具体的に確認しておくべき事項について、以下が挙げられます。
- 処遇改善加算を確認する
- 事業所の規模を確認する
- 早朝、夜間の割増を確認する
ポイント1.処遇改善加算を確認する
報酬の観点でトラブルが起きてしまうと、転職して後悔することになりかねません。そのため、事前に労働条件を確認しておきましょう。
また、訪問介護の職についたあとは、「介護職員特定処遇改善加算」の制度を活用することで、給料を改善できる場合があります。
「介護職員特定処遇改善加算」とは、2019年10月1日に創設された介護職員の待遇を改善するための制度です。介護人材の処遇改善は急務とされており、2021年にも制度の内容が一部見直されました。
制度によると、勤続年数や技能・経験をもとに、職員の賃上げ額が決められています。訪問介護の転職をする際は、処遇改善加算を確認しておきましょう。
▼処遇改善加算に関する記事はこちらから。
>>訪問介護の処遇改善加算はどうなる?対象者や加算率をわかりやすく解説
ポイント2.事業所の規模を確認する
訪問介護で転職をする際は、介護事業所の規模を確認しておきましょう。
大規模な事業所は、労働環境が整っている傾向があり安定した環境で働けますが、同時に制約も増えます。一方、小規模な事業所では裁量を持って働くことができますが、責任が大きくなります。
このように、大きな事業所であればよいというわけではなく、自分が希望する働き方に合わせて事業所を選びましょう。
ポイント3.早朝、夜間の割増を確認する
転職する際は、早朝や夜間の割増があるかを確認しておきましょう。
「早朝夜間深夜加算」という制度では、早朝・夜間・深夜といったサービス提供時間以外のサービスを評価します。
午後6時~翌朝8時の時間帯にサービスをすることで、時間帯に応じた加算率が設けられています。
訪問介護の求人のなかには早朝や夜勤の仕事も珍しくありません。早朝や夜間の勤務に対して時給の割増があると、給与も多くなります。
まとめ:訪問介護には魅力的な求人が多い!
本記事では、訪問介護の転職について解説しました。
訪問介護の転職なら、転職サイトや転職エージェント、ハローワークなどのサービスや、直接求人を募集している会社から探すのがおすすめです。
訪問介護は求人数が多く、転職を進めやすいという特徴があります。転職をする際は、事前に事業所の環境や労働条件などについて確認をしておきましょう。
この記事が、訪問介護員への転職を実現させるためのきっかけになれば幸いです。