訪問介護に適した服装とは?冬におすすめの服装と防寒具を紹介
「冬場の訪問介護ヘルパーは、どのような服装をすればよいのかわからない」
「仕事がしやすくて、トラブルにならない服装を知りたい」
訪問介護に従事していて、冬場の服装についてお困りではないでしょうか。訪問介護の冬季の服装は、厚手の生地で暖かい衣類が一般的です。もしくは、薄手のものを重ねて着ると、暑くなったり寒くなったりしたときの調節がしやすくなります。
また、利用者さんにとって印象がよい服装でありつつ、動きやすいという点も冬の服装を選ぶ際のポイントです。
今回「みーつけあ」では、冬場の訪問介護におすすめの服装や防寒具、購入場所について解説します。
冬に適した服装をすることで、寒さが軽減できて働きやすくもなりますよ。
1.訪問介護のヘルパーにふさわしい服装とは
介護の現場では、利用者様に不快感を与えず、仕事がしやすい服装が望ましいです。さらに、訪問介護のヘルパーは「利用者様のお宅におじゃまする」という意識が必要になってきます。
そのため、清潔感のある服装をすることが重要です。また、くだけ過ぎた服装はすべきでありません。利用者さんにとって好感度と、従事者にとって働きやすさを両立した服装を心がけましょう。
好感度が高い服装と動きやすい服装について、具体的に解説していきます。
1.好感度が高い服装
身だしなみがしっかりとしていると、利用者様に信頼感や安心感を与えることができます。
よって、清潔感があり、相手に好印象を与える服装を選びましょう。
たとえ技術が優れていても、見た目に問題があると、印象が悪くなる可能性があります。さらに、ヘルパー個人の問題だけではなく、所属している事業所の評判にも関わってくるのです。
派手な色や奇抜な柄の服装は、利用者様に不快感や緊張感を与える可能性があるため、避けましょう。ただし、地味な格好をするべきというわけではありません。さりげないおしゃれをすることで利用者様に喜ばれることもあります。
たとえば、明るい色味の服は顔色がよく見えて、はつらつとした印象を与えることができるでしょう。反対に、黒や暗めの色に対しては、重圧感を感じる利用者様もいます。体調が優れない人は、暗い気分になりかねないので気を付けましょう。
そして、利用者様が接触した場合怪我をする装飾の服は避けてください。例を挙げるとファスナーや飾りボタン、ビーズなどです。刺繍やフリルなどのやわらかい装飾なら、問題ありません。
さりげなく服の一部に装飾がある程度なら、見た目がよく安全性にも影響ないためおすすめです。おしゃれ好きな利用者様の印象がよくなることもあります。
装飾がある服については、禁止している事業所もあるので、事前に規定を確認しましょう。
2.動きやすい服装
介護の現場では、サービスをスムーズにおこなうことが求められます。
そのため動きやすい服装が基本です。体を動かす機会が多いため、とくにボトムスは伸縮性があるものをおすすめします。汗をかく場面があるなら、速乾性や通気性にすぐれている素材を身につけると、より快適に仕事ができるでしょう。
靴選びでは、足のサイズに合わせることが大切です。訪問介護では靴を脱ぐ機会があるので、着脱が簡単な靴を選びましょう。重い靴より軽い靴のほうが、足への負担が少ないため、疲れにくくなりますよ。
2.冬場の訪問介護におすすめの服装
介護職の冬の服装は、厚手の素材で保温性が高いものを選ぶのが一般的です。また、寒暖差のある場所で働く人や、動くと汗をかく人などは、薄手の服を重ねると調整しやすくなります。
冬場の訪問介護におすすめの服装を、下記の3タイプに分けて解説していきます。
- 冬におすすめのトップス
- 冬におすすめのボトムス
- 冬におすすめの羽織り
勤務先の規定によっては禁止されている可能性もあります。かならず確認してから導入してくださいね。
1.冬におすすめのトップス
冬におすすめのトップスは下記の4点です。これらのアイテムは冬以外でも活躍して、重ね着をすると冬の寒さもしのげます。
- 長袖のTシャツ
- 長袖のポロシャツ
- トレーナー
- 発熱性の保湿肌着
暑がりの人や動くと汗ばむ人は、半袖や薄手の長袖の上に、カーディガンのような上着を羽織って調整しましょう。
また、半袖のトップスの下に、長袖の発熱性の保温肌着を着るのも人気です。発熱性の保温肌着とは、ユニクロのヒートテックのような発熱する素材のインナーを指します。
ただし、半袖の下に長袖インナーを重ねることを禁止している事業所もあるので、注意してください。
2.冬におすすめのボトムス
ボトムスは通年でジャージやチノパンが定番です。ジャージは動きやすく、チノパンはしっかりとした印象を与えられます。
また、寒さが厳しくなると、ズボンの下にスパッツをはくのもおすすめです。裏起毛素材のスパッツや、発熱性の保温素材のスパッツだと、さらに暖かいので、寒さが気になる人は着用を検討してもよいでしょう。
近年では、ユニクロやワークマンの防寒パンツが注目を集めています。これらは耐寒性と耐風性に優れており、さらに動きやすいのが特徴です。そのため、介護の現場に向いていると好評を集めています。
3.冬におすすめの羽織り
長袖のトップスを着ても寒い場合は、カーディガンやジャージを羽織るのが一般的です。
長袖のポロシャツ、ヒートテックの重ね着でも寒い場合には、厚手のカーディガンが役に立ちます。さらに寒い時期には、ボアフリース素材のジャケットを重ね着する人もいるようです。
▼下記の記事では訪問ヘルパーの基本的な身だしなみを詳しく紹介しています。ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。
>>訪問ヘルパーの服装・身だしなみは安心・安全が鍵!好印象を与える見た目とは?
3.訪問介護の寒さ対策に役立つアイテム
寒さ対策には厚手の素材の服装を選んだり、重ね着をしたりすると効果的です。しかし、部分的な冷えが気になる場合もあるでしょう。冷えを感じやすいところを温めると、寒さを感じにくくなることもあります。
ここからは、部位別の寒さ対策について解説します。
- 首元と頭部の寒さ対策
- 足元の寒さ対策
- 手元の寒さ対策
訪問介護に従事している人たちの実体験から、具体的な対策と便利なアイテムをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.首元と頭部の寒さ対策
首元を温めるには、マフラーやネックウォーマーが活躍します。マイクロファイバー素材の場合、首元のボリュームが少なく、目立つことがありません。また、ワイヤー入りのものは形を変えられるので、温めたい場所を効果的に覆うことができます。
頭部の寒さ対策には、ニットの帽子がおすすめです。帽子を目立たせたくない場合は、薄手の黒いニット帽をかぶり、ニット帽を隠すように三角巾を装着するとよいでしょう。
2.足元の寒さ対策
足元の寒さ対策に効果的なアイテムは、下記が挙げられます。
- ルームシューズやルームソックス
- 靴下の重ねばき
- 裏起毛や発熱素材の靴下
- レッグウォーマー
ボア素材や裏起毛素材のルームシューズは、足元を温めるアイテムとして人気です。室内履きとして作られているルームソックスも、保温性と履き心地に優れているものがあります。訪問介護で利用する場合は、足底に滑り止めが付いていて、派手過ぎないデザインのものを選びましょう。
靴下も裏起毛や発熱素材のものが人気です。これらを重ねばきしたり、レッグウォーマーで覆ったりすると、さらに暖かくなりますよ。
3.手元の寒さ対策
訪問介護では、洗い物や拭き掃除などの水仕事をする機会があります。手を濡らしたり、濡れ雑巾を使用する際には、薄手の手袋の上にゴム手袋を重ねると冷えにくいです。
また、バイク用、スキー用の手袋も、抜群の保温効果があり、おすすめとなります。ただしデメリットとして手が動かしにくくなるので気を付けましょう。
4.冬用の介護服はどこで買う?ユニクロとワークマンが人気
介護服の専門店には、言うまでもなく介護職に適している衣類が揃っています。暖かくて洗濯がしやすい服や、あらゆるシーンで羽織ることができるカーディガンのようにかゆいところに手が届く仕様になっているのもうれしいポイントです。
一方で、介護服の専門店が近くにない人はどこで介護服を購入すればよいのでしょうか。
じつは最近、ユニクロやワークマンで介護服を購入するヘルパーが増えています。その理由は機能的なアイテムが安価で購入できるからです。
ここからは訪問介護で使えて、ユニクロやワークマン、専門店で買える防寒具をご紹介していきます。
ユニクロでおすすめの防寒具
介護の現場では、ヒートテックをはじめとする発熱性の保温肌着が人気です。さらに通常のヒートテックの約2.25倍の暖かさをうたう超極暖シリーズも登場しました。
ヒートテックはインナーだけでなく、靴下やネックウォーマーなどさまざまなアイテムがあります。通常のヒートテックよりも約1.5倍暖かいタイツがでは、足や腰回りなどの冷えが気になる人の間で評価が高いです。
また、ユニクロの防寒パンツの暖かさには定評があります。ただし、人によっては着膨れや動きにくさを感じるかもしれないので、他社の製品と比較してもよいでしょう。
ワークマンでおすすめの防寒具
防寒インナーはワークマンにも揃っています。ポリエステル素材が苦手な人にとっては、肌への刺激が少ない素材でできたメリノウールやウォームコットンがおすすめです。また、暖かさを重視するなら冬のアウトドア愛好家の間でも好評を得ているブロックフリース素材の防寒具の購入を検討してもよいでしょう。
ワークマンの防寒パンツは、寒さを防げるだけでなく、動きやすさも評価されています。訪問介護では動きやすい服装が求められるため、ワークマンにはニーズに合った商品が多いと言えるのではないでしょうか。
専門店でおすすめの防寒具
介護服の専門店では、羽織ることで体温調整するアイテム、持ち運びがしやすいウェアなど、訪問介護に便利な防寒具が揃っています。
ニット素材の防風ジャケットは、薄手で動きやすい素材を使用しており、風を通しにくく、コンパクトにたためる点も特徴です。カーディガンは、肌触りもよく、洗濯に強くて手入れがしやすい設計となっています。
まとめ:訪問介護の冬の服装は暖かくて動きやすい服装を選ぼう
本記事では、冬場の訪問介護におすすめの服装について、解説しました。
冬の訪問介護は温かさを求めることも大事ですが、動きやすい服装にする必要があります。なぜなら、介護現場ではサービスをスムーズに行うことが最重視すべきだからです。
また、身だしなみが整っていると、利用者に信頼感や安心感を与えられます。清潔感があり、相手に好印象を与える服装を選んでみてくださいね。