デイサービス
デイサービスとは?
65歳以上の要介護認定をお持ちで要支援1~2、要介護1~5の方でご自宅で生活している方が朝から夕方まで施設に滞在できるサービスです。
〇1人暮らしをしていて人と会う機会が少なくなってしまった
〇家のお風呂は手すりがなく入りづらいのでデイサービスでお風呂に入りたい
〇日中要介護者一人で過ごしているので、お昼ご飯を提供してほしい
〇同居の家族が働いていて日中ひとりになるので寂しい
〇足腰が弱くなって、このままだと歩けなくなるのでリハビリをしたい
など、要介護認定を受けた方ご本人の希望はもちろん、介護しているご家族が自分の時間を持つために利用を始めることも出来ます。レクリエーションが充実している、土日も営業している、夕食まで食べられるなど、同じデイサービスでも様々な特色がありますが、基本的なサービスについてご説明いたします。
送迎
自宅からデイサービスまでの車で送迎が可能です。歩いて車の乗り降りが難しい方にも対応できるように、多くのデイサービスで車いすで乗降できる車も用意しています。
定員
デイサービスには、30人以上が一同に集まり賑やかな雰囲気の施設と、一軒家で10人ほどが集まるアットホームな雰囲気の施設があります。利用する方の性格や好みに合わせて選ぶことが出来ます。
食事
生活の楽しみであるお食事も、デイサービス職員の手作り、お弁当、利用者と職員が一緒に作っているなど様々な形で提供されています。また、食べる力が衰えている方に合わせた食事や、医師の指示に基づく食事の提供が可能なところもあります。
入浴
銭湯の雰囲気を楽しめる大浴場や、家庭のお風呂でお一人ずつ入れるお風呂、イスに座ったりベッドに寝たまま入浴できる機械浴など、デイサービスによってお好みや身体の機能に応じて安心して入浴できる設備が用意されています。
レクリエーション
季節ごとの催事に合わせたイベントや、集団での体操やゲーム、個別活動(手工芸、書道、囲碁、将棋など)、いずれも利用者同士の交流やそれぞれの身体の機能に合わせた活動を提供しています。また、リハビリの専門家(機能訓練指導員)がいるデイサービスでは、個別の計画を立案し、それを基にリハビリ(機能訓練)を提供しているところもあります。
デイサービスの種類
・一般的なデイサービス
→サービス提供時間は朝から夕方までの7~8時間で、ご利用者が送迎車による送迎などで事業所に通うことで、食事や入浴などの日常生活上の介護や機能訓練(体操)などのサービスを受けることができます。
・リハビリ特化型デイサービス(機能訓練特化型デイサービス)
→サービス提供時間が3時間~5時間で、午前・午後の部と2つに分かれています。
主に介護予防や介護度の進行予防を目的とした体操や、暮らしの中で課題となっていることに対して、一人おひとりの状態に合わせた個別の機能訓練を提供します。
通常のデイサービスと比べ、機能訓練指導員(理学療法士、看護師、作業療法士など)が在籍しているところが多く、一人ひとりの身体能力に合わせて個別のプログラムを用意している点が特徴的です。
・認知症対応型通所介護(認知症デイサービス)
原則としてお住まいの市区町村以外の施設・事業所のサービスは利用できません。(地域密着サービス)
利用者定員が12名以下となっています。
また介護保険法に定める人員配置基準では、一般の通所介護よりも人員体制が手厚くなっています。
・療養通所介護
常時看護師による観察が必要な難病等の「重度要介護者」または「がん末期患者」を対象とし、療養通所介護計画にもとづき、入浴、排せつ、食事等の介護その他の日常生活上の世話と機能訓練を行います。
・お泊まりデイサービス
通所介護であるデイサービスを利用した利用者がそのまま宿泊できる介護サービスです。
日中のデイサービスは介護保険に基づいて提供されますが、夜間のサービス(お泊りサービス)は介護保険が適用されず、自費のサービスとなります。そのため全額自己負担となりますし、デイサービスに費用も異なります。
費用はどのくらいかかる?
一般的なデイサービスの基本料金は、滞在時間や要介護度別に設定されています。
これを、基本料金として考えてみましょう。
その基本料金に、入浴や個別リハビリ(機能訓練)などオプションのサービスを利用するごとに加算されます。そのほか、利用するデイサービスの体制(職員の処遇改善、重度者へのケア体制など)が整備されているときにも加算されます。
これらは介護保険が適用されるサービスなので自己負担は総額の1割または2割負担です。昼食やおやつは介護保険が適用されませんので実費負担となり、その料金はデイサービスにより異なります。
要支援の場合、利用できる上限があり費用は月額料金です。
要支援1は1,700円前後、要支援2は3,400円前後に必要な加算が上乗せされます
要介護度1~5は1日当たりおおよそ下記の通りです。
要介護度 | 1割負担 | 2割負担 |
要介護度1 | 約780円 | 約1580円 |
要介護度2 | 約900円 | 約1790円 |
要介護度3 | 約1020円 | 約2030円 |
要介護度4 | 約1130円 | 約2260円 |
要介護度5 | 約1250円 | 約2500円 |
※上記は6~7時間利用、入浴、中重度ケア体制加算、処遇改善加算を含んだ料金です。
デイサービスの利用を検討された場合は、まずデイサービスの見学や1日体験をしてみることをお勧めします。
デイサービスは土曜日や祝日も営業していることが多いですが、念のため希望のデイサービスに見学日程の予約の連絡を入れてからご見学されるほうが良いでしょう。
デイサービスを利用するためには「居宅介護支援計画書(ケアプラン)」に組み込まれている必要があります。
利用するデイサービスを決めたら、ケアマネジャーにデイサービスを使いたいことを伝えます。
その後、ケアマネジャーがケアプランを作成します。
ケアプランの作成が終了したら、デイサービスと利用契約を結びます。
契約前にデイサービスの担当職員が訪問し、ご自宅の環境や生活スタイルの確認します。
契約は契約書とその内容をまとめた重要事項説明書で説明を受けます。契約時には、送迎時間、持ち物、急に休む場合のキャンセル規定、緊急時の家族連絡など利用するにあたり詳細な打ち合わせをしたあと利用開始となります。
利用開始したあとは?
デイサービスでは昼間のほとんどの時間を過ごしますので、ご家族とデイサービス職員との情報共有が大切です。
多くのデイサービスでは連絡帳などのツールを用意していますので、ご家族からは、利用日の前日や当日の朝の体調や様子、デイサービスからは滞在中の様子や健康チェックの結果など、ノートなどでやり取りをしながら情報共有していきます。
デイサービス選びのチェックポイント
デイサービスの多くは、事前に見学または1日体験利用が出来ます。デイサービスで提供しているサービスについてご利用するご自身やご家族が事前にチェックしておきたいポイントをいくつかご紹介します。
〇送迎による車中の滞在時間、スタッフが添乗してくれるか
〇利用者定員と当日スタッフの人数比に不安はないか
〇室内は整理整頓され、居心地がよいか
〇浴室、トイレ、台所は清潔を保てているか
〇利用者が楽しそうに過ごしているか、スタッフの人柄は良いか
〇食事は、好みや食べやすい形に対応してくれるか
〇職員は、見学や契約の時に質問したことを、わかりやすく回答してくれるか
など、利用する前に、少しでも気になることは率直に話してみましょう。