認知症
認知症とは
何かの原因で脳の細胞が死んでしまったり、さまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態のことを言います(およそ6ヵ月以上継続)
症状
初期症状として代表的なのは 物忘れ です。
ついさっき、言われたことが思い出せない。
家まで帰れなくなる。等があります。
症状が強くなると、徘徊(あてもなく、歩き回る事)、幻想、妄想などが出てきます。
人格が変わってしまう場合もあります。
認知症の種類
アルツハイマー型認知症
一番発症が多い認知症。判断力の低下、見当識障害(日付や時間の感覚が分からなくなります。)
脳血管性認知症
男性に多い認知症です。感情のコントロールが出来なくなります。一部の記憶がなくなるような「まだら認知症」とも呼ばれています。
前頭葉側頭型認知症
初期から人格変化になることがある(暴言、やる気低下、言葉が出てこなくなる等)
レビー小体型認知症
幻視、妄想、パーキンソン症状(手が震える、動くのが遅くなる等)、抑うつ状態、睡眠障害などがあります
もしかしたら認知症かも
上記に記したものなかで、あてはまるものがあれば、認知症かもしれません!
早めに受診するようにしましょう。
受診時に、今の状況や、困っている事など聞かれたり、脳の検査をします。
認知症と診断されたら
認知症と診断されたら、介護保険サービスを利用できるので、介護申請すると良いでしょう。
(40歳~64歳までの若年性認知症と診断された方も同様)
介護申請は、役所(介護保険課)、お住まいの地域包括支援センターで申請出来ます。
(その際は介護保険被保険証が必要です)
残念ながら、認知症を治す薬は今のところ開発できていませんが、症状を遅らせる薬はあります。
認知症の方への対応
認知症の方への対応は、その人ことを理解し、受容していくことが大切です。
「なんでできないの、なんでこうなるの!」のような言葉かけはしないようにしていきたいですね。
なんでできないのか、どうすればできるのか、を考えてみるのもいいかもしれません。
何をしても、無理、どうすることもできない!というような状態であれば、ケアマネージャーや地域包括支援センターに相談してください。
在宅で暮らしていくのであれば、訪問介護やデイサービスを利用することもできます。施設であれば、介護職員に相談してみてもいいかと思います。
介助者は一人で抱え込まず、周囲の助けを借りながら、暮らしていくことが大切です。