統合失調症
統合失調症とは
幻覚・妄想などがおこる精神障害です。
症状
- 幻覚
その中でも、幻聴の症状が現れることが多く、誰もいないのに声が聞こえたり、その声も本人を馬鹿にするような内容であったり、命令されたように感じたりと様々です。 - 妄想
現実世界ではありえないことを信じ込んでしまうことがあります。自分は騙されている、見張られているといった被害妄想が代表的な症状です。 - 行動異常
突然大声をだしたり、奇妙な行動を取ることがあります。
これらの症状が出ていても、本人は統合失調症の症状だということを認識することが難しく、病気への理解もできない状態になります。
原因
はっきりとは解明されていませんが、ストレス、性格によるものが関係しているのではないかと考えられています。
それだけではなく、環境などさまざまな理由が重なって、発症するのではないかと言われています。
予防方法
原因が明らかになっていないため、予防するのは困難です。
どの病気にも言えることですが、なるべくストレスをかけないよう過ごすことが大切です。
治療方法
薬物療法と心理社会的治療を合わせて行う治療が現時点ではいいとされています。
統合失調症の治療に用いられる薬は、抗精神病薬と呼びます。
特に幻覚や妄想が続いている急性期には薬物療法が大事になっていきます。
薬にも種類があり、症状の出方など自分に合った薬があるので、主治医と話しながら決めていくといいでしょう。
心理社会的治療に関しては、初めから無理をせず少しずつ社会に慣れていけるようなアプローチをしていくことが大切です。
経過
初期の症状としてはうつ病に似ているため、統合失調症と区別がつきません。
そのため、治療せず症状が悪化していきます。
そして急性期に幻覚、妄想などが出現してきます。
治療を継続することによって、症状が収まっていきます。
治療をすることで、統合失調症の症状は軽度になっていきます。
ですが、再発をしてしまう可能性もあるので、気を付けていきたいところです。
周囲の協力
統合失調症には周囲の協力が必要不可欠です。
本人も周囲も病気のことを理解し、受け入れることから始まります。
偏見などにより、本人や周囲が傷つかないように、病気のことを理解してくれる人を周りに増やしていくことがいいですね。