誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎とは
まず、誤嚥とは、食べ物や飲み物、唾液が上手く飲み込むことができず、気管に入ってしまうことをいいます。
こういった場合、むせこむことで排出するのですが、高齢者はこの機能が弱っているため、むせこむことができずに、気管から肺は移動し、細菌が繁殖し、肺炎になってしまうのです。
誤嚥によって、肺炎を起こすことが誤嚥性肺炎といいます。
症状
- 発熱
- せき込む
- 呼吸が苦しくなる
- 食事中にむせることが多くなる
- 黄色の痰がでる
- のどがゴロゴロなる
- 体調不良
原因
- 本人が気づかないうちに口の中の唾液や細菌が気管へ入り誤嚥する。
- 胃から逆流して、気管へ入り誤嚥する
- 食事中に誤嚥する
などがあります。
誤嚥したら必ずしも、誤嚥性肺炎になるわけではないですが、高齢者の場合は特に注意をしたほうがいいです。
予防
- 口腔内をきれいにすること
口腔ケアの徹底
舌に食物残渣が残っているのもNGです。
(舌のケアは忘れがちですので、気を付けましょう) - 逆流の予防
食べ終わったら、2時間は寝ずに、座位を保つ。
座位の体制が難しい場合は、ベッドの頭を上げて対応するなど、逆流を防ぐことが大切です。 - 食事介助が必要な方の場合
姿勢が保てているか、覚醒しているかの確認、しっかり嚥下(飲み込み)ができているかの確認が必要です。
治療方法
薬物療法での治療になります。
場合によっては、(全身状態が悪い場合)入院して治療することもあります。
介護保険を受けることはできるのか
誤嚥性肺炎になったからと言って、介護保険のサービスを受けることができるわけではありません。
誤嚥性肺炎になるまでの過程で、なにかの病気や障害があれば、介護保険を受けることは可能です。
40歳から65歳の方は、介護保険サービスを利用するには特定疾病の方のみ利用できるため、誤嚥性肺炎だけでは介護保険サービスを利用することはできません。
65歳以上の方で、誤嚥性肺炎をきっかけに、日常生活に困難を感じた場合は主治医に相談し、要支援要介護申請をすることをおすすめします。