脳血管性認知症
脳血管性認知症
脳梗塞や脳卒中などの脳の血管が原因によって引き起こされる病気です。
女性より男性の方に起こる確率が高い病気です。
症状
- 部分的なところが障害を負うため、正常な部分には障害が起きません。
【物忘れはするが、判断力はある】といような症状になります。
この症状のことを、まだら認知症と呼びます
- いきなり泣き出したり、いきなり怒り出したりと、感情がコントロールできなくなります。
- 手足の麻痺、歩行の障害が起こります。
- 呂律が回らず、しゃべりづらくなります。
等の症状がでてきます。
人によってどの症状が強く出るのかは様々ですが、
脳血管性認知症は症状が出るときと出ないときの差が激しいです。
原因
脳梗塞や脳卒中などの脳の血管の病気によって、脳の血管が詰まってしまうときなどに障害が起こります。
そうなると、細胞に酸素などが送りづらく、細胞が壊れてしまい、起こる病気です。
予防
脳梗塞などの脳の血管の障害によるものが原因です。
これらの病気にならないためには、生活習慣を整えて生活習慣病(糖尿病、高血圧など)にならないようにすることが大切です。
運動不足、栄養が偏っているなどの生活習慣が乱れることによって起きるので、これらを整えましょう。
治療
根本的に感知することはできませんので
長期的な治療が必要になります。
- 薬物治療
脳血管障害を再度引き起こさないために、高血圧薬などの処方をされます。
興奮状態や、気分のしずみなどのうつ症状を抑える抗うつ剤も処方される方もいます。
- リハビリテーション
身体機能の維持、回復のためのリハビリテーションはもちろんですが、言語機能障害が起きた場合などに言語聴覚士によるリハビリを受けることができます。
心身の機能を維持し改善していくようにしていきましょう。
- 治療を受ける
脳梗塞は再発の恐れがある病気です。
病院には定期的に行きましょう。
介護保険での利用
もちろん利用できます。
介護の認定を受けてからの利用になります。
介護のサポートを受け、本人も介護者の負担を軽減していきます。
周囲の関わり方
- できるときとできないときの波が激しいです。
そのため、「さっきはできていたのに」という声替えはNGです。そういうこともあるんだと理解しましょう。 - 感情の波が激しいです。
変化のポイントをつかみ、感情が高ぶっているときは無理に声掛けせず様子を見ていくことも大事です。 - 麻痺の方のためには、環境整備を整えることが大切です。家で暮らしていく場合には福祉用具のレンタル住環境を整えるだけでも本人への負担は軽減されます。