レビー小体型認知症
レビー小体型認知症とは
レビー小体型認知症とは
幻視やパーキンソン症状、認知機能の低下が症状に現れる認知症です。
60歳以上の方に多く発症します。
その中でも、比率として女性よりも男性のほうが多く発症しています。
(男性のほうが、2倍多い)
原因
レビー小体とは神経細胞にできる特殊なたんぱく質のことで、このレビー小体が大脳皮質や脳幹に集まります。
それにより、神経細胞が壊れていき、認知症の症状がでてしまいます。
※レビー小体型認知症とは別に、パーキンソン病もレビー小体が出現して起こる病気です。
症状
- 幻視
(実際にはないものが見えてしまう) - パーキンソン症状
(手足のふるえ、動きが遅くなる、姿勢のバランスが悪くなるなど) - 妄想
(被害妄想など、起きていないことを起きていると勘違いしたり、お金を盗られたと思い込んでしまうなど) - 睡眠障害
(眠りが浅い時間、レム睡眠に、大きな声を出したり、暴れたりするなど) - 認知機能の低下
(その日によって、変動があり、夕方になると症状が現れやすい)
等の症状が現れます。
治療
完治する治療薬はまだ開発できていません。
認知機能の低下に関しては、アルツハイマー型認知症に効果のある薬で治療していきます。
パーキンソン症状には、抗パーキンソン薬を使います。
併せて、理学療法などリハビリテーションを実施していくといいでしょう。
予防
なぜ、レビー小体が現れるのかいまだ、解明できていないため、
予防方法はわかりません。
介護保険
もちろん利用できます。
介護の認定を受けてからの利用になります。
介護のサポートを受け、本人も介護者の負担を軽減していきます。
関わり方
- 否定的な発言はしないようにする
妄想・幻視が見えていたとしても、
「そんなのないよ」と言わず、
「ここにあるんですね、大丈夫ですよ」「そうなことがあったの、大変だったね」
などと本人が安心できる声掛けをするよう心がけましましょう。
- 見守る
睡眠時に大きな声を出したとき、暴れたりしたときは、無理に静止せず、安全であれば、そのまま見守りましょう。
レム睡眠は長くは続きません。
寝室は暴れても、けがをしないように環境を整えることが大切です。
- リハビリの声掛け
パーキンソン症状には、転倒の恐れがあります。
リハビリ(散歩など歩行訓練)の声掛けも大事になってきますが、本人は乗り気でないのに、無理にリハビリをしてもらうことは負担になってしまいます。
なので、タイミングを見計らって声掛けしていきましょう。