高次脳機能障害
高次脳機能障害とは
人間が心を使う脳の働きを総称して高次脳機能と呼びます。
交通事故や脳血管障害などの病気によりこの高次脳機能にダメージを受けることで、
認知機能に障害が起こる病気です。
症状
- 記憶障害
約束、時間を守れなくなる。
- 注意障害
ぼーっとしている時間が多くなる
落ち着かなくなる
- 遂行機能障害
段取りが悪い
効率的に物事に取り組むことができない
- 社会的行動障害
感情を抑えられなくなる
感情を失うこともある
原因
- 交通事故、転倒などの外傷を負われたときに、
脳に障害を負ったとき。
- 脳血管障害の脳出血、脳梗塞、くも膜下出血
治療
主にリハビリで社会復帰を目指していきます。
手術や薬物などの直接的に障害に効く治療はありません。
そのため、早期発見をしすこしでもはやくリハビリを受けるなどの対策をしてください。
介護保険
- 40歳から65歳未満の方の場合
脳血管障害により、高次脳機能障害になった方の場合、介護保険対象になります。
交通事故の外傷により、高次脳機能障害になった場合は介護保険を利用することができません。
そのため、サービスを利用したい場合は、障害福祉サービスの利用になります。
- 65歳以上の場合
介護申請しましょう。
申請することによって、介護保険サービスの利用ができます。
関わり方
- 怒鳴ってくることがあった場合でも、同じように怒鳴り返すのではなく、話を聞き、気持ちを落ち着かせるようにすることが大切です。
- 今できることがなんなのかを知り、できないことはできるように工夫するなど、本人の負担が軽減するように努める
- 忘れやすくなったら、メモを活用していくことも大切です。
- 一度に二つのことをお願いするのは、本人にとっては負担なので、一つのことをお願いし、本人のペースで行ってもらいましょう。