筋萎縮性側索硬化症(ALS)
筋萎縮性側索硬化症(ALS)とは
全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病です。
直接的に筋肉の病気ではなく、筋肉を動かし、運動をつかさどる神経だけが障害を受けます。
その結果、脳からの指令がいかず、力が弱くなり筋肉がやせていってしまうのです。
症状
進行性の疾患で、上下肢の脱力感、声が出しづらくなるなど様々ですが、これらが初期症状になります。
それから、筋肉が徐々に動かせなくなり、筋肉がやせていきます。
歩くことが難しくなったり、呼吸するのも難しくなります。
食べ物、飲み物なども飲み込むことができなくなります。
ですが、意識や五感は変わらず保たれています。
原因
原因は不明ですが、神経の老化が関係しているのではないかと言われています。
多くの場合は遺伝はしませんが、
家族性ALSと言われるものがあり、その場合は、家族内にALS患者がいる場合があります。(両親、兄弟、祖父母にあたる誰かがALS患者)
治療
治療と言っても、完治する治療方法はまだ開発されていません。
薬物治療
- ALSの進行を遅らせる薬 リルゾールがあります。
筋力の低下や、食べ物の飲み込む力などの進行を抑制する効果があります。
※症状を改善させたり、軽減するなどの効果はありません。
対処療法
- 日々のリハビリ治療です。
こちらは対処療法になりますが、筋肉や関節の痛みなどの軽減をしてもらいましょう。
- 病気の不安などで、精神的疲労や、不眠など安定剤や、睡眠薬などもあります。
- 呼吸困難な方に対して、呼吸器の使用
- 飲み込むことが難しくなった方は、胃ろうの対応
(胃に穴をあけて、そこから栄養を注入していく方法)
- 話しにくくなってくるので、文字盤(ひらがなが記載してある盤)を使用し、視線でのコミュニケーションをする。
介護保険を利用できるのか
40歳から65歳までの方でも、ALSは特定疾病であるので、介護保険を受けることができます。
もちろん、65歳以上の方も利用可能です。
障害福祉サービス
ALSの方は、障害福祉サービスの利用ができます。
症状が進行したら、介護保険内でのサービスを利用するだけでは足りなくなってきますので、障害福祉サービスも併用して利用することをお勧めします。