デイサービスの費用について解説!
デイサービスとは

デイサービスとは、要支援者・要介護者がご自宅で生活していく中で引きこもり防止や心身機能の維持・向上等に向けた日帰りで介護のサービスを提供してもらえる場です。
デイサービスで受けられるサービス
デイサービスは、半日型・1日型サービスの二つがあります。
1日型デイサービスでは、朝の送迎から始まり、バイタルチェック・入浴・トイレ・昼食・レクリエーション・帰りの送迎が行われます。
半日型ですと、機能訓練(体操など身体を動かすことがメイン)に特化しているところがほとんどですので、朝の送迎から始まり、バイタルチェック・体操・機能訓練などが行われます。
1日型のように、入浴やお食事はありません。
デイサービスに通うことのメリット
デイサービスに通うことのメリットをいくつか説明します。
- 引きこもり防止
足腰が弱くなってきたり、認知症などにより外出することが億劫になります。外出の機会が減ると、心身の機能が衰えてしまいます。
デイサービスに通うことで、外出する機会が自然と増えます。 - 生活にメリハリができる
何も予定がない日々が続くよりも、週に数回、デイサービスという予定があるだけで生活にメリハリが生まれます。 - 日中安心して過ごすことができる
一人暮らしや、日中家族が仕事で不在のため、家に一人でいるのは不安という方でも、デイサービスに通うことで、安心して日中過ごすことができます。 - 楽しみが増える
デイサービスでは、多数のレクリエーションが行われます。
通われる中で、気の知れた友人に出会えることがあります。 - ご家族様の介護する時間を減らすことができる
ご自宅で生活するということは、デイサービスに通うことで日中の時間をご家族様自身の時間に使うことができます。
デイサービスに通うことのデメリット
デイサービスにはいくつか種類があります。
一般的なデイサービス・機能訓練型デイサービス(リハビリ特化型デイサービス)・認知症対応型デイサービスなどです。
それぞれ特化しているサービスが違うので、選択する際はご自身・ご家族様・ケアマネージャーと話し合い決めていくとよいでしょう。
自分に合ったデイサービスを選択しないと利用者様自身の負担になります。
例えば、大人数は苦手という方にとっては、大人数でのデイサービスを利用することは精神的に負担になるので少人数のデイサービスの利用が好ましいです。
状態が変化した場合も、その方に合ったニーズでデイサービスを利用していきましょう。
サービスの費用について

1日型・半日型では、費用は変わります。
デイサービスの費用についてデイサービス別・介護度別に説明します。
7時間以上8時間未満の1日型デイサービス利用の料金概算
以下は、自己負担額1割の場合の方の料金概算です。
要支援の場合
要支援1.2の場合、保険サービス内であれば料金は月ごとの定額制になります 。
要支援1 | 月額:1,800円 |
要支援2 | 月額:3,700円 |
要介護の場合
要介護の場合は、1回の料金になります。
要介護1 | 1回 850円 |
要介護2 | 1回 940円 |
要介護3 | 1回 1100円 |
要介護4 | 1回 1200円 |
要介護5 | 1回 1400円 |
入浴介助加算・機能訓練加算(1)を含んだ概算料金になります
※認知症加算・サービス提供体制加算は含んでいません
※別途 食事代がかかります
「自己負担額2割の方はこれらの料金に×2」「自己負担額3割の方はこれらの料金に×3」をした料金になります。
上記はおよその料金になりますので、詳細に関しては直接デイサービスに問い合わせてください 。
半日型(3~4時間)デイサービスの料金概算
続いては、半日型デイサービスの料金概算について説明します。
要支援の場合
要支援1.2の場合、保険サービス内であれば料金は月ごとの定額制になります。
要支援1 | 月額:1,800円 |
要支援2 | 月額:3,700円 |
要介護の場合
要介護の場合は、1回の利用料金での精算になります。
要介護1 | 600円/回 |
要介護2 | 700円/回 |
要介護3 | 750円/回 |
要介護4 | 900円/回 |
要介護5 | 1,000円/回 |
※個別機能訓練加算がついたものになります。
およその金額ですので、必ずデイサービスに確認してください。
料金の判断ポイント
介護保険ですので、基本的には料金は一定です。
しかし加算によって、料金が変わります。
事業所によって加算の数値が変わるものがあります。
介護処遇改善加算( 介護職員のためのキャリアアップの仕組みを作ったり、職場環境の改善を行った事業所に対して、介護職員の賃金の改善のためのお金を支給することを目的 )
サービス提供体制強化加算(利用者に一定基準のサービスを提供する体制が整っているかを評価する加算)
加算が多いほど料金はかかりますが、加算が多いほど体制が整っているということでもあります。
デイサービスの利用方法

デイサービスの利用方法について説明していきます。
介護保険制度を利用するのが一般的です。
介護保険制度
介護保険制度とは、市区町村が保険者となり、運営していて、40歳以上になると、介護保険料を納めることになります。
介護が必要になった場合や支援が必要になった場合に、一部サービス料を支払い、介護サービスを利用できる制度のことをいいます。
介護保険サービスの対象となる人
介護保険を支払い始めた40歳以上からサービスを受けることができます
第一号被保険者と第二号被保険者と分けられます。
- 第1号被保険者
65歳以上の方の介護認定がおりたもの - 第2号被保険者
40歳以上65歳未満の介護認定がおりたもの
第2号被保険者の場合、特定疾病(指定された疾病16種類)にかかっている場合にのみ、介護保険サービスを受けることができます。
以下特定疾病に該当する16種類の疾病です。
- がん(がん末期)
- 関節リウマチ
- 筋萎縮性側索硬化症
- 後縦靱帯骨化症
- 骨折を伴う骨粗鬆症
- 初老期における認知症(アルツハイマー病、脳血管性認知症等)
- 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病(パーキンソン病関連疾患)
- 脊髄小脳変性症
- 脊柱管狭窄症
- 早老症(ウェルナー症候群等)
- 多系統萎縮症
- 糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
- 脳血管疾患(脳出血、脳梗塞等)
- 閉塞性動脈硬化症
- 慢性閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎等)
- 両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
引用:厚生労働省
介護保険サービスを利用するには
介護保険サービスを受けるためには、まず要支援・要介護度申請、認定が必要です。(介護状態がどの程度のものなのかを判断するもの)
申請方法の流れは以下表で説明します。
①相談 | 介護が必要だと感じたら、まずお住いの地域包括支援センターお住まいの市区町村の窓口(役所)へ行き、相談しましょう。 |
---|---|
②申請 | 介護度の申請手続きをしましょう。 ※申請時に必要な物は申請書類(窓口で記載可能)、介護保険被保険者証(第二号被保険者の方のみ医療保険証が必要) |
③調査 | ご自宅にて聞き取り調査(認定調査) (同時並行で、市区町村からの依頼により、かかりつけの医師が心身の状況についての主治医意見書を作成) |
④一次判定 | 認定調査結果や主治医意見書に基づくコンピュータによる一次判定 |
⑤二次判定 | 一次判定結果や主治医意見書に基づく介護認定審査会による二次判定 |
⑥決定 | 市区町村が要介護度を決定 |
要支援か要介護の認定が出た場合に、介護保険サービスを利用することができます。
在宅介護と施設介護での料金の違い

在宅介護と施設介護とでは、どの程度料金が違うのか説明します。
在宅介護を利用する場合の料金例
介護が必要になった方がご自宅で過ごされる場合は、人それぞれ困っていることなどは異なりますので人によってサービス内容は変わります。そのため、参考程度にご確認ください。
要介護度3 の利用者様の月額料金
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
× | デイサービス 09:000 ~ 16:00 | × | 訪問介護 11:00 ~ 11:45 (家事援助) | デイサービス 09:000 ~ 16:00 | × | 訪問介護 14:00 ~ 15:00 |
この場合、デイサービス週2回、訪問介護週2回(身体介護・生活介護)の利用になります。
介護度3の場合のデイサービスの1回の利用料金は約750円
月に8回の利用になりますので、6000円
訪問介護週2回 身体介護1時間約400円 生活援助45分約250円
月に8回の利用で約2600円
月々およそ8600円ほどになります。
※加算などもありますので、あくまで目安の料金になります。
特別養護老人ホームを利用する場合の料金例
安く入居できる施設として、知られている特別養護老人ホームの利用料金について説明します。 施設入居の際、多床室か個室であるか、居住している地域によっても加算などで料金は変更します。 あくまでも一例です。
要介護度3 のユニット型個室の場合
施設サービス費 | 24,000円 |
居住費 | 61,071円 |
食費 | 42,000円 |
日常生活費 | 12,000円 |
月々およそ139,100円になります。
住宅型有料老人ホームを利用する場合の料金例
住宅型有料老人ホームとは、介護が必要な場合は外部から訪問介護やデイサービスなどを利用することができます。
施設の職員がいるので、見守りや掃除・洗濯などの生活援助を受けることができます。
介護を必要としない場合は、費用を抑えることができます。
要介護度3 の場合
住宅型有料老人ホームにかかる費用は、まず入居一時金と月額利用料がかかります。
入居一時金が0円~何千万円もの費用が掛かる場合があります。
これに加えて、月額費用は数万円~数十万円など様々です。
ホームに入居しながら、外部の介護サービスを受けることになりますので、月額費用とは別に介護サービス費がかかります。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
× | デイサービス 09:000 ~ 16:00 | 訪問介護 16:00 ~ 17:00 入浴(身体介護) | × | デイサービス 09:000 ~ 16:00 | × | 訪問介護 16:00 ~ 17:00 入浴(身体介護) |
介護度3の場合のデイサービスの1回の利用料金は約750円
月に8回の利用になりますので、6000円
訪問介護週2回 身体介護1時間 400円
月に8回の利用で約6400円
月々およそ12,400円ほどになります。
※加算などもありますので、あくまで目安の料金になります。
月額費用+12,400円 がかかる費用になります。
介護付き有料老人ホームを利用する場合の料金例
介護付き有料老人ホームとは、施設内の職員が介護サービス(排泄・入浴・食事・レクリエーション等)を提供している場です。
要介護度3 の場合
介護付き有料老人ホームにかかる費用は、 入居一時金と月額利用料があります。
入居一時金が0円~何千万円もの費用が掛かる場合があります。
これに加えて、月額費用は数万円~数十万円など様々です。
施設サービス費は月々約24,000円になります。
月額費用+24,000円 がかかる費用になります。
老人ホームとのコストの違い
施設で暮らすということは、24時間介護のサポートを受けることができるため、費用がその分掛かります。
介護サービスだけでなく、居住費・食費が入ってくるためです。
家族への負担が多い場合や、在宅で暮らすのが厳しくなった際に施設を利用していくのが望ましいです。
ご家族様の負担(介護疲れなど)、ご本人様の負担にならなければ、ご自宅で暮らしていくことで料金は抑えることができます。
まとめ

デイサービス費用について解説していきました。
ご自宅で暮らしていく中で、介護が必要になった際にはご自分にあった在宅サービスを利用していきましょう。
費用を抑えていくためには、ご自宅で暮らしていくことが大切になっていきます。
ご自宅でできる限りのケアをしていき、介護の負担が大きくなったら、施設サービスの利用も検討していきましょう。
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