統合失調症の方に対する訪問ヘルパーの接し方について解説!
訪問介護で働くと、統合失調症のご利用者様のケアの提供をすることがあります。
どのように接していけばいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
しっかり病気に症状を理解することが大事になってきます。
今回「みーつけあ」では、統合失調症の症状や接し方について説明していきます。
統合失調症とは
およそ100人にひとりの割合でかかる精神の病気です。
原因は不明ですが、きっかけとして人生の転機となる進学・就職・結婚などのものと言われています。
(これが、直接の原因ではなく、あくまでもきっかけということになります。)
どのような症状
大きく分けて3つの症状があります。
- 幻覚・幻聴
統合失調症の中でも、幻聴の症状が現れることが多く、誰もいないのに声が聞こえたり、その声も本人を馬鹿にするような内容であったり、命令されたように感じたりと様々です。 - 妄想
現実世界ではありえないことを信じ込んでしまうことがあります。
自分は騙されている、見張られているといった被害妄想が代表的な症状です。 - 行動異常
突然大声をだしたり、奇妙な行動を取ることがあります。
治療方法
治療方法には現時点では2つあります。
薬物療法と心理社会的治療(リハビリ)です。
こちらでも、統合失調症についてまとめていますので、参考にしてください。https://meetscare.jp/article/2118病院以外で頼れるところ病院以外でも頼れるところはあります。
- デイケア精神科リハビリテーションとして、生活技能訓練やレクリエーションを行う
- 地域活動支援センター簡単な作業を行ったり、地域の人との交流・相談を行うなど幅広い用途で利用できる
- グループホームなどの施設自立した生活を行う、または目指すために利用できる
病院へ通院しながら、上記のところも活用しながらご本人様にとってよりよい生活を送るように心がけましょう。
ヘルパーとしての接し方
ヘルパー自身、統合失調症の方との関わりがない分、どう接したらいいのか分からない事があるかと思います。
まずは病気のことを理解するが重要です。
統合失調症に限らず、相手を理解して接していくことが大切です。
生活のしづらさを理解し、本人をサポートする統合失調症の症状を理解していくとわかると思いますが、日常生活を送ることは大変です。
統合失調所の全てを理解することは難しいですが、受け入れることでご本人も安心します。
- ケアに入る時は、無理強いせずにケアをすることを心がけましょう。
- ケアするにあたり、拒否されても、「そんな時もある」とあまり気負わないようにすることが大切です。
ヘルパーとして入っている以上、サービスを提供しないといけないという使命感にかられることもありますが、ご本人様のペースに合わせてサービスを実施していきましょう。
- 拒否されてサービスを実施することができなくても、強行する必要はありません。
(逆効果です)
拒否されたことをサービス提供責任者に話して、どうすれば受け入れてもらえるかなどの方法を考えてもらったり、同じ利用者様宅に入っているヘルパー同士で話し合っていくのがいいと思います。
家族の方とも話しながら、一丸となって支えることができるのが理想です。
家族が病気を受け入れることが重要
まず、第一に統合失調症の病気のことを家族が受け入れなくてはいけません。治療の中心は本人と家族になります。
精神科の病気というのはなかなか理解しづらく、受け入れることができないものでもあります。
しかし、病気に関してしっかり理解できるようになると、お互いのストレスは軽減します。
本人・家族・医療関係者がお互いを支えあいながら治療していくと、本人も病気と立ち向かえるのではないでしょうか。
まとめ
統合失調症の方との接し方について説明しました。まずは、病気を理解することが大切です。サービスを実施するにあたり関わる人みんなが一丸となって支えていける関係を築いていけるといいですね。
みーつけあでは、あなたにピッタリなヘルパー事業所をお探しします。
統合失調症の治療に用いられる薬は、抗精神病薬と呼びます。 特に幻覚や妄想が続いている急性期には薬物療法が大事になっていきます。薬にも種類があり、症状の出方など自分に合った薬があるので、主治医と話しながら決めていくといいでしょう。 |
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初めから無理をせず少しずつ社会に慣れていけるようなアプローチをしていく 社会に出るためには最低限のコミュニケーションとスキルが必要になってきます。コミュニケーション方はもちろん、手先を使うような作業(調理やパソコンなど様々)に関してもを学習していきます。 |