登録ヘルパーの時給は高い?相場から見る登録ヘルパーの需要
「登録ヘルパーは稼げるの?」
「手当は出るのかな…」
「時給を上げたい!」
あなたは、時給3,000円で働いている登録ヘルパーがいることをご存じですか。
人手不足な介護業界にとって登録ヘルパーは大きな戦力、事業所は高い時給を払ってでも人材を確保したいと考えています。
今回「みーつけあ」では少し人には聞きづらいお金のはなしを徹底解説、登録ヘルパーの時給や相場についてご紹介します。
登録ヘルパーになるか迷っている方や、事業所選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
時給3,000円?登録ヘルパーの時給と相場
引用:https://www.photo-ac.com/
介護職は賃金が安いと思われがちですが、登録ヘルパーの時給は他業種と比べても見劣りしないほどの時給です。
ここでは正社員との比較も交え、登録ヘルパーの具体的な時給額をご紹介します。
生活援助と身体介護。2通りの時給
一般的に、登録ヘルパーは業務の内容により時給が変わります。
具体的な相場は以下のとおりです。
生活援助 | 1,200円~1,500円 |
---|---|
身体介護 | 1,400円~2,000円 |
思ったよりも高い、という感想を持つ方が多いのではないでしょうか。
特に、身体介護は生活援助よりも高い時給になっていることが多く、その他の手当を合わせると時給3,000円を超えることも珍しくありません。
実際に、国が調査した「賃金構造基本統計調査」では、ホームヘルパーの時給の平均は1,447円です。
同調査では登録ヘルパーの時給が、ケアマネージャーや福祉施設の介護職員より上回っており、介護業界の中でも登録ヘルパーの時給は高いものだと分かります。
これは福祉施設の介護職員などと比べ、1人で業務を任される責任ある仕事だからです。
実労働時間のみ時給が支払われる登録ヘルパーは、安定という面で不安もありますが、時給の相場を見ると割の良い仕事と言えるでしょう。
正社員と比較したら高い?安い?
登録ヘルパーとは違い、常勤で働く正社員の給料の相場はいくらでしょうか。
具体的な相場は以下のとおりです。
正社員の月給 | 170,000円~250,000円 |
---|---|
時給に換算した場合 | 1,062円~1,562円 |
安定した給料を得られる正社員ですが、時給で換算すると登録ヘルパーよりも少なく感じるのではないでしょうか。
キャリアや資格によって給料の増減はあるものの、時給においては登録ヘルパーの方が相場は良いと言えるでしょう。
もちろん、正社員は賞与や福利厚生といった点で優遇されるので、年収で考えると正社員の方が相場は良くなります。
しかし、短時間勤務が可能な登録ヘルパーでこの時給をもらえることは、他業種と比較するとかなりの好条件ではないでしょうか。
60分とは限らない!訪問先の業務と賃金の関係
引用:https://www.photo-ac.com/
登録ヘルパーの時給は従事する業務によって異なるため、訪問先ごとに賃金が違います。
具体的な例を以下に用意しました。
時給は生活援助1,400円、身体介護2,000円の場合で計算しています。
訪問先(従事内容) | 生活援助 | 身体介護 | 合計賃金 |
---|---|---|---|
Aさん宅 (生活援助60分、身体介護30分) | 1,400円 | 1,000円 | 2,400円 |
Bさん宅 (生活援助30分、身体介護60分) | 700円 | 2,000円 | 2,700円 |
Cさん宅 (生活援助45分、身体介護45分) | 1,050円 | 1,500円 | 2,550円 |
このように同じ労働時間であっても、生活援助と身体介護のどちらに従事するかによって全く違う賃金になります。
訪問先によっては、それぞれの労働時間が60分を超えないこともあり、時給の全額が支給される訳ではないので勘違いしないようにしましょう。
出るの?出ないの?移動賃金とその他手当について
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登録ヘルパーは移動賃金やその他の手当が出ないと考えている方も多いですが、実際は事業所によってまちまちです。
特に手当に関しては事業所によって大きく変わり、資格手当や早朝夜間手当、土日祝手当などを手厚く設定している事業所もあります。
移動賃金に関しては、事業所に支払う義務があると法的に定められているので、本来は支払われるべき賃金です。
しかし事業所によっては、移動賃金を基本の時給に加算していたり、手当として支払われている場合があるので、不明な点があれば事業所に確認しましょう。
▼移動時間についての記事はこちら
>>登録ヘルパーの移動時間問題!労働と認められる条件を徹底解説
もっと稼ぎたい!時給をアップさせるための3つの方法
引用:https://www.photo-ac.com/
登録ヘルパーには、時給をアップさせる方法が3つあります。
現在の時給に不満がある方や、これから時給を上げていきたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
時給だけじゃない!キャリアアップにも繋がる資格の取得
「介護福祉士」や「サービス提供責任者」などの資格は、取得していることで手当を出す事業所が多く、時給のアップに繋がります。
この方法は時給アップだけではなくキャリアアップにも繋がるため、登録ヘルパーとしてキャリアを積みたいと考えている方にオススメです。
短期間で時給アップ!需要の高い勤務日時で手当をもらおう
2つ目は、早朝夜間手当と土日祝手当で時給をアップさせる方法です。
1つ目のようなキャリアアップには繋がらないものの、勤務の日時を変更するだけなので短期間で時給をアップさせることができます。
ただし事業所によっては、他の登録ヘルパーで仕事が埋まっていたり、そもそも手当を設定していない場合もあるので、事前に確認するようにしましょう。
基本の時給も上げられる!掛け持ちで待遇の良い事業所を見つけよう
手当が手厚くなかったり、そもそも手当がない場合は、他の事業所に登録してみることをオススメします。
いわゆる掛け持ちという形で、より待遇の良い事業所を安全に見つけることが可能です。
この方法の最大のメリットは、手当ではなく基本の時給をアップさせられる点です。
ただし、掛け持ちを禁止している事業所もあるので、無断で掛け持ちをしないように気をつけましょう。
▼掛け持ちについての記事はこちら
>>「登録ヘルパーは掛け持ちしても良い?掛け持ちをする3つのメリットとは」
まとめ
引用:https://www.photo-ac.com/
介護職は時給が低いと思われがちですが、実はそうでもありません。
登録ヘルパーの時給の相場は生活援助が1,200円~1,500円、身体介護は1,400円~2,000円と、他業種と比べても低くはないでしょう。
手当を加えれば、時給3,000円で働くことも可能です。
この時給額は介護業界の中でも高く、短時間の労働でこれほどの時給が支払われる登録ヘルパーは割の良い仕事と言えます。
登録ヘルパーの需要が高まっている今がチャンスです。
家事や育児と両立することも、自分の好きな時間に働くこともできる登録ヘルパーで、高時給を実現させましょう。