上手くいかない登録ヘルパーの仕事を評価してもらうために心得ておきたいこと
高齢化社会が進む現代では、介護業務のニーズが拡大してきています。
その中でも、働く時間を個々で自由に選べる登録ヘルパーの仕事は、副業や本業目的だけに限らず、社会貢献を目的として始める方も多くなっています。
しかし、いざ仕事を始めてみると理想と現実にギャップがあり、思うようにサービス内容が評価されず思い悩んでしまう方も多いようです。
今回「みーつけあ」では現役の方も含め、これから登録ヘルパーを目指してみたいという方にも向けた「仕事を評価してもらうために心得ておきたいこと」を紹介していきます。
記事後半では先輩ヘルパーさんの失敗例なども紹介していくので、是非参考にしてみてください。
登録ヘルパーの仕事を評価してもらうために心得ておきたいこと
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登録ヘルパーに求められるのは介護技術だけじゃない
パートや正社員とも違う、自由な働き方が出来るという謳い文句でも知られている登録ヘルパーですが、実際には「収入が安定しない」「仕事が入らない」といった悩みも多くなっています。
サービス利用者の都合によるキャンセルも、原因の一つです。
そもそも利用者に仕事を評価してもらえないと、当然ながら指名される機会も増えず仕事は入ってきません。
経験が長ければ有利なのか?と言えば決してそんなこともなく、実質的にはサービス利用者に対するコミュニケーションや人柄、対応力が求められています。
どんなにベテランであっても「やってあげている」という上から目線だったり「あくまで仕事だから」といった思いやりの精神を欠いたサービスを提供していては、利用者からの評価も低くなり、ヘルパー変更を希望され仕事が入ってこないというケースは十分にあり得るでしょう。
利用者に選ばれるための心遣いも大切に
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少しでも訪問先を増やすためにも、サービス利用者から頻繁に指名をしてもらえる登録ヘルパーを目指すことはとても重要です。
そのために介護技術を磨くのは大前提として「いかにサービス利用者の立場になって思いやりのある仕事ができるか?」ということが大切になってきます。
サービス利用者によって求められる仕事内容は様々です。
淡々としたサービスを望んでいる方もいれば、話し相手が欲しいということを望んでいる方もいらっしゃるでしょう。
十人十色な相手の気持ちやニーズを読み取って、柔軟に対応できる登録ヘルパーを心がけることで、サービス利用者からの評価も上がり、指名される頻度も上がってきます。
「あの人は苦手だから…」「あの人は私を嫌っているから…」と、人間性だけを見て仕事を選んでしまっては仕事を選ぶことになり、対応できる仕事内容の幅も狭くなってしまいます。
介護技術だけではなく、コミュニケーション力や柔軟な思いやりが求められる登録ヘルパーの仕事は、決して簡単なものではありません。
しかし多くの登録ヘルパーの方は、利用者に自分を認めてもらい「ありがとう」と感謝された時の喜びを「最大のやりがい」として評価しています。
「これから登録ヘルパーを目指したい」と考えている方や「仕事が思うように出来ない」と悩んでいる方は、自分の性格や適性を今一度振り返ってみて、登録ヘルパーが自分に合うかどうか?考えてみてください。
登録ヘルパーの訪問先を増やす方法について
どんなに評価されるサービスを提供できる人間性があったとしても、肝心の仕事が安定して入ってこないようでは本末転倒です。
経験が浅い登録ヘルパーにたくさん仕事を任せても、仕事をこなしきれないようでは利用者の信用を損なうリスクがあります。
そのため事業所も迂闊に判断ができず、未経験者には簡単な仕事から始めてもらうというのが一般的です。
とはいえ、仕事が思うように入らず収入が安定しないようでは、続けることが難しくなってしまう方もいらっしゃるでしょう。
そんな場合におすすめの方法として、事業所を掛け持ちするという方法があります。
収入を安定させたいと考えている登録ヘルパーは、掛け持ちをしている方がほとんどです。
固定で指名してもらえるサービス利用者が落ち着くまでは、仕事をもらえる機会を自ら増やしていくことも重要になってくるでしょう。
▼登録ヘルパーの掛け持ちに関する記事はこちら
>>登録ヘルパーは掛け持ちしても良い?掛け持ちをする3つのメリットとは
登録ヘルパーの評価と共に参考にしたい失敗例について
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ここまでは「仕事を評価してもらうために心得ておきたいこと」について触れてきましたが、中には予想外の失敗経験をしている登録ヘルパーさんもいます。
より仕事の評価を高めるための参考例として、登録ヘルパーの方々の失敗談や経験をご紹介していきます。
人間関係のトラブルに悩むケース
登録ヘルパーの仕事は自宅からサービス利用者宅へ直行直帰できるため、仕事関係者とのトラブルは少ないように思えますが、先輩後輩の上下関係によるトラブルが起こるケースもあるようです。
登録ヘルパーとして長い経歴を持つ先輩にとっては、後輩によって自分の担当が奪われることを恐れて嫌がらせを続けるという被害にあう方もいるそうで、1年も経たないうちに退職してしまうことも。
仕事が好きでも環境があまりにも悪いようなら、早めに見切りをつけて別の事業所を探してみるというのも選択肢と必要かもしれません。
施設でのスキルが通用しない登録ヘルパーの仕事に悩むケースも
10年近く介護施設で働いていたベテランヘルパーの方の一例です。
施設での夜勤が辛くなったことをキッカケに、時間に融通の効く登録ヘルパーに転職したものの、統一された介護ルールから一変して各家庭のルールに沿った介護の仕事内容に戸惑ったそうです。
たとえ同じ介護の仕事でも、施設のようにルールや定位置が決まった仕事をこなすのと、各家庭によって全く異なる家具や台所用品を駆使してこなす仕事では容量が変わってきます。
登録ヘルパーは時間の融通が効くというメリットと共に、柔軟性のある対応力が大きく求められてきます。
決められた業務をこなす方が性に合っているという方は、自身の生活スタイルに合った施設介護の求人を探してみるというのも選択肢の一つとなりそうですね。
登録ヘルパーとして介入できることに対する悩み
登録ヘルパーとして働いていると、サービス利用者の家族が利用者に対して冷たく当たるという現場に遭遇することも少なくないようです。
とはいえ、第三者である登録ヘルパーが家族の問題に口を挟むのは難しく、楽しく仕事をするつもりが心苦しくなってしまったという悩みを抱える登録ヘルパーもいます。
このようなケースで登録ヘルパー自身がストレスを抱えてしまっては、サービス利用者にとってもストレスとなってしまいます。
家族の問題に口を挟むことはできなくても、密かに悩みを聞いてあげることくらいなら出来るので、少しでも利用者の心が軽くなるように明るく振る舞い、穏やかに過ごしていただけるように尽くすことが重要となってきます。
また、ご家族も慣れない介護によって精神的に疲れているという可能性も考えられます。
登録ヘルパーとしてできる限りの知恵を貸してあげたり、前向きな言葉をかけてあげる心遣いが良い方向に転ずるかもしれません。
自分自身が気負いすぎないよう仕事に努めましょう。
まとめ
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本記事では仕事を評価してもらうために心得ておきたいことについて、失敗談なども一例に挙げて紹介してきました。
登録ヘルパーの仕事を続けるには介護技術だけではなく、サービス利用者一人一人の気持ちに寄り添う柔軟な対応力が不可欠です。
想像している以上に大変な仕事かもしれませんが、様々な人生観に触れることができ、たくさんの感謝の気持ちをいただける「仕事のやりがい」としては評価の高い仕事です。
これから登録ヘルパーを目指す方も、現役の方も含めてご参考いただければ幸いです。