登録ヘルパーは本業としても稼げる?デメリットや対応策について
働く時間を自分のライフスタイルに合わせて、自由に調整することができる登録ヘルパー。
定時出勤が難しい方々にとっては比較的働きやすい仕事ではありますが、以下のような質問がネット上でも多くみられています。
「時間に融通が効くって本当?」
「本当に稼げるの?」
「デメリットってあるの?」
今回「みーつけあ」では、登録ヘルパーのデメリットについて大きく3つほど紹介し、その対応策についても話していきます。
また、最後にはデメリットを踏まえた上で「登録ヘルパーはこんな方におすすめ」という内容も紹介していきます。
登録ヘルパーのデメリットその1:収入が不安定
引用:https://www.photo-ac.com
時間に融通が効くというのは本当のことですが、その代償としてよく話題となっているのが「収入が安定しない」というデメリットです。
収入が安定しない理由としては以下のような理由が挙げられます。
- 希望する時間帯に仕事がなければ働けない
- サービス利用者の事情により仕事がなくなることがある
時間に融通が効くのは本当である
登録ヘルパーが、働く時間に融通の効く仕事と言われているのは、自分が希望する時間帯を指定し、その時間帯にサービスを利用したい方をマッチングさせることができるためです。
介護労働安定センターが実施した調査データでは、女性の登録ヘルパーの割合は全体の約60%で、そのうちの約46%が既婚者というデータがあります。
このことから、子育てや家事が忙しく、どうしても働ける時間が限られてしまうという主婦層が大半を占めているということが分かります。
希望する時間帯に仕事がなければ働けない
働ける時間が選べるという最大のメリットに反して問題となっているのが「働きたい時間に仕事がない」という問題です。
ある事業所で働く登録ヘルパーの方は、事業所に働ける曜日と時間帯を伝えておき、一ヶ月分のシフトを提出した後、希望の日に働く業務形態となっています。
なんとか平日週5で働けてはいるものの、仕事の多い日と少ない日にはバラつきがあると話しています。
仮に「朝9時から12時まで働きたい」と希望を出したとしても、実際に働けるのは1時間〜2時間くらいと、状況に左右されることから収入が不安定と言われているようです。
サービス利用者の事情により仕事がなくなることがある
収入が不安定な理由としてさらに挙げられるのが、「サービス利用者の都合によって仕事がキャンセルされる場合がある」という理由も多くなっています。
キャンセルの理由はサービス利用者が入院することになった、死亡してしまったなど様々となっています。
いくら時間に融通が効くというメリットがあっても、思うように働けないのでは収入に期待が持てず、モチベーションが下がってしまう原因にもなります。
▼登録ヘルパーの給料相場に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーの給料相場はいくら?他業種とも比較してみました
登録ヘルパーのデメリットその2:移動時間は時給換算されない
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安定しない収入に追い討ちをかけるように話題となっているデメリットは「移動時間が時給換算されない」という点になります。
登録ヘルパーは実働時間=時給なので、待機時間や移動時間は給料が発生しません。
サービス利用者の自宅に到着してから、定められたサービス提供時間までが時給として換算されるという形になります。
登録ヘルパーの時給は比較的高く設定されていることが多いのですが、その背景にはこのような理由も含まれているということが分かってきます。
事業所によっては通勤手当が支給される
交通費は事業所によって通勤手当てという形で支給されているケースがほとんどですが、設定された支給額は各事業所によって大きく異なります。
通勤手当の支給は任意ではないことから、上限額を低く設定している事業所も多く、支給そのものがされない事業所もあるようです。
▼登録ヘルパーの交通費に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーの交通費はどれくらいもらえる?通勤手当との違いについて
ガソリン代は時給換算されているケースが多い
登録ヘルパーによっては車の利用が必須となる方もいるかもしれませんが、ガソリン代に関しては時給換算されてしまっているケースが多くなっています。
ただし、事業所によって対応は大きく異なり、以下のように親切な対応をしてくれる事業所もあるようです。
弊社の場合、1キロメートル当たりいくらとして交通費を支給しています。
原則としては「移動時間も拘束時間」であり「移動時間も自給の範疇」という考え方です。
車の利用を検討する場合には、事業所によって対応は大きく異なりということを念頭においておく必要があるでしょう。
▼登録ヘルパーの自家用車に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーの自家用車による移動で気をつけるべき点について
登録ヘルパーのデメリットその3:一対一で責任が重い
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収入面のデメリットの他にも、業務面でのデメリットとしては「責任の重さ」が挙げられています。
施設介護の場合、万が一のトラブルには別の職員さんが対応を手伝ってくれます。
それが登録ヘルパーのような訪問介護となると、自分1人で全ての責任を負うことになります。
好きな時間に働けるという代償として、責任が重いということも「給料の割に合わない!」と嘆く声が多くなっています。
登録ヘルパーのデメリットの対応策とは?
引用:https://www.photo-ac.com
それぞれのデメリットだけを見てみると「とてもじゃないがやれる気がしない…」と思うかもしれません。
しかし、登録ヘルパーのメリットとして挙げられているのは、時間の融通が効くということ以外にも「利用者からの感謝の言葉が嬉しい」ということを理由にしている方も多く見られます。
ここからはそれぞれのデメリットの対応策についても話していきます。
収入アップには掛け持ちが効果的!
一つの事業所では安定しない収入も、掛け持ちをすることで訪問先を増やすキッカケを作ることができます。
多くの登録ヘルパーの方が掛け持ちをしているというのが現状でもあることから、収入を上げるためには効果的な方法となっています。
掛け持ちは収入を上げるための方法でもありますが、「自分に合った事業所を見つけることができる」というメリットもあります。
万が一事業所との関係が上手くいかなかくなり、退職を余儀なくされた場合でも、他の事業所を掛け持ちしていれば職を失うリスクも半減できます。
▼登録ヘルパーの掛け持ちに関する記事はこちら
>>登録ヘルパーは掛け持ちしても良い?掛け持ちをする3つのメリットとは
訪問先は自宅から近い場所を選ぶ
登録ヘルパーさんによっては、「移動距離が長すぎて時給換算したらマイナスになってしまった…」と失敗談を語る方もいらっしゃいます。
移動時間が時給換算されない登録ヘルパーにとって、訪問先の選択は非常に重要となります。
できる限り時給効率を上げて、移動の負担を下げるためにも訪問先は遠すぎない場所を選ぶようにしましょう。
登録ヘルパーは介護技術だけが全てじゃない
サービス利用者は一人一人が異なる人間であるため、それぞれの対応も臨機応変に接していく必要があります。
どんなにベテランのヘルパーさんでも、統一されたルールのある施設介護から各家庭のルールがある訪問介護の現場には苦労をしたという体験談もあります。
介護技術だけではなく、コミュニケーション力や柔軟な思いやりが求められる登録ヘルパーの仕事は、決して簡単なものではありません。
しかし多くの登録ヘルパーの方は、利用者に自分を認めてもらい「ありがとう」と感謝された時の喜びを「最大のやりがい」として評価しています。
▼登録ヘルパーの評価に関する記事はこちら
>>上手くいかない登録ヘルパーの仕事を評価してもらうために心得ておきたいこと
まとめ:登録ヘルパーはこんな方におすすめ!
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今回は登録ヘルパーのデメリットとしてよく見かける3つのデメリットを紹介し、その対応策についても話してきました。
デメリットだけを見ると「大変そう…」という印象を与えてしまうかもしれませんが、デメリットに見合うやりがいを感じている登録ヘルパーの方々が多く活躍していることも事実です。
人は「誰かに感謝されること、成果を認められること」に対して、仕事のやりがいを強く感じる傾向があると言われています。
登録ヘルパーの仕事は困っている人を助け、直接感謝を感じれる仕事内容となっているため、「少しでも誰かの役に立ちたい」と思っている方は挑戦してみるといいでしょう。
他にも、人と話すことが好き、明るくて面倒見が良い、と言われるような方にも向いているかもしれません。
ぜひご参考ください。