登録ヘルパーの仕事がないのは本当?その原因や仕事の増やし方について紹介します
「働きたい時間に仕事がない…」
「仕事が減って全く稼げない…」
登録ヘルパーといえば、自分の働きたい時間に働ける仕事として知られていますが、ネットや口コミでは「仕事がない」という声を見かけることがあります。
慢性的な人手不足である介護業界であるにも関わらず「仕事がない」というのは本当なのでしょうか?
今回「みーつけあ」では、登録ヘルパーの仕事は本当にないのか?その原因や仕事の増やし方について紹介していきます。
登録ヘルパーの仕事がないのは本当?
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まず結論から言って、登録ヘルパーの仕事がないという事はありません。
高齢化社会の真っ只中である現代社会では訪問介護の需要は高まる一方であり、むしろ深刻な人手不足にすら悩まされているのが現状です。
職種別に現在の従業員の過不足の状況を比較すると、不足していると回答した事業所で最も多かった職種が「ケアマネージャー」(34.4%)で、次いで「ホームヘルパー」25.6%(民間企業では45.2%、NPOでは55.2%)であり、一部の職種で若干人材が不足している。一方で、過剰と回答した事業所はいずれの業種においてもほとんどない。
仕事がないのではなく、思うように稼げないことが要因
登録ヘルパーの”仕事がない”と言われる要因は仕事量の話ではなく、「働ける時間に仕事がない」という理由から来ているように思われます。
というのも、登録ヘルパーが好きな時間に働けるというのは事実ですが、「働きたい時間に仕事があるのか?」と言われれば、実際には思うように働けていないと答える方が多くなっています。
その原因として、サービス利用者の都合によるキャンセルで、いきなり仕事が無くなるといったケースもあるようです。
入院、入所、死去などで、仕事の内容、時間、量、場所などが不安定。
仕事がないと言われる登録ヘルパーの給料について
引用:https://www.photo-ac.com
登録ヘルパーの仕事は全くないわけではなく、働ける時間が選べるということから働き手によって稼ぎ方は大きく異なっています。
ここからは仕事がないと言われる登録ヘルパーの給料について紹介していきます。
給料相場は働き方によってまちまち
サービス利用者の都合によって収入が安定しないというのは事実ですが、登録ヘルパーとして月に40万円近く稼いでいるヘルパーさんはいらっしゃいます。
働ける時間が限定されるほど働きたい時間に仕事がない反面、いつでも働けるという方にとっては都合よく仕事が入ってくることも登録ヘルパーの魅力と言えるのかもしれません。
また、時給そのものは生活援助で1,200円~1,500円、身体介護では1,400円~2,000円と高くなっています。
▼登録ヘルパーの時給に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーの時給は高い?相場から見る登録ヘルパーの需要
>>登録ヘルパーは本当に稼げるのか?時給の平均値や高時給の理由について
移動時間は時給換算されない
登録ヘルパーが高時給である背景には、移動時間が時給換算されないという理由が含まれています。
例えば、午前9時〜10時までの間に生活援助1時間(1,500円)と、午前11時〜12時の間に身体介護1時間(2,000円)の仕事が入ったとします。
10時〜11時の移動・待機時間を含めると実質の拘束時間は3時間ですが、実働時間は2時間(3,500円)ということになります。
これは直行直帰という登録ヘルパーの特殊な働き方によるデメリットとして口コミでも話題になりやすく、「割りに合わない」といった不満要素に繋がっています。
全てのケアが終わるまでは拘束されてる感があり、精神的にデイサービス勤務と変わらない。
時給は高いが移動時間を考えると割安感が否めない。
事業所によって移動手当てや交通費の支給がある場所とない場所があるため、自家用車などの利用を検討している場合には事業所の待遇をしっかり調べる必要があるでしょう。
▼登録ヘルパーの移動時間に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーの移動時間問題!労働と認められる条件を徹底解説
▼登録ヘルパーの交通費に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーの交通費はどれくらいもらえる?通勤手当との違いについて
登録ヘルパーが仕事や給料を増やす3つの方法
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サービス利用者の都合によるキャンセルや、希望の時間に仕事がないという不安定さを抱える登録ヘルパーの仕事。
仕事量や給料を増やすにはどうしても一工夫考えて働く必要がありますが、その中でも代表的な3つの事例を紹介していきます。
- 掛け持ちをする
- 上位資格を取りキャリアアップを狙う
- 仕事を選ばない
掛け持ちをする
最も一般的な仕事量の増やし方として掛け持ちをするという方法があります。
どうしても一つの事業所に拘ってしまうと仕事量は限られてしまうため、登録ヘルパーとして給料アップを考えている方の大半が掛け持ちをしていると言っても過言ではありません。
仮に一つの事業所で担当していたサービス利用者が1人しかおらず、その方の都合でサービスの継続が出来なくなった場合には、仕事がなくなってしまいます。
安定しない仕事である以上、様々な事業所に登録して臨機応変に対応できるように準備をすることが、仕事を増やす上で必要になってくるでしょう。
「みーつけあ」では、掛け持ちを前提としたスケジュール管理システムを導入し、登録している事業所を全てスケジュール管理表で反映できる事が可能となっております。
以下リンクもご参照ください。
▼登録ヘルパーの掛け持ちに関する記事はこちら
>>登録ヘルパーは掛け持ちしても良い?掛け持ちをする3つのメリットとは
上位資格を取りキャリアアップを狙う
家庭の環境や事情により、どうしても定時出勤が難しいという方にとって登録ヘルパーの仕事は非常に好都合と言えます。
しかし、いつまでも登録ヘルパーにこだわる必要はなく、時間と共に環境が変われば働ける時間が増える可能性があるでしょう。
そんな時のためにキャリアアップを視野に入れてみることも、給料アップには欠かせない手段となっています。
登録ヘルパーは初任者研修の修了のみで働くことができますが、さらに上位の「実務者研修」や介護系の唯一の国家資格である「介護福祉士」の資格を取得することによって給料単価を上げることが可能です。
将来のために、登録ヘルパーの経験を活かしてさらに深く介護業界に関わってみるという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
▼登録ヘルパーの資格に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーに必要な資格とは?仕事内容や給料についても紹介!
仕事を選ばない
登録ヘルパーの中には「どうしても苦手なサービス利用者がいて仕事を選んでしまう…」という方もいらっしゃるようです。
もちろん仕事を選ぶ権利は個人にあるため、事業所と相談した上で仕事を選ぶ事は構わないでしょう。
しかし訪問介護に関わらず、嫌な仕事を全て断っていてはどこの会社でも仕事をまわしてもらえないというのは、ある程度仕方がない事だということも理解しておく必要があります。
仕事を断っているのに「仕事がない」というのは少々都合が良すぎる話になってしまいます。
そんな時は「そもそも登録ヘルパーの仕事って自分に向いているのだろうか?」ということを考えてみることも大事です。
もし、仕事を辞めたいと考えているのであれば、一度こちらの記事にも目を通してみてください。
>>登録ヘルパーを辞めたい理由まとめ|辞める前に考えるべきこと
まとめ
引用:https://www.photo-ac.com
今回は登録ヘルパーの仕事がないと言われる原因や、仕事の増やし方について紹介してきました。
登録ヘルパーは働く時間を自由に選べるというメリットと共に、働きたい時間に思うように仕事が入らないというデメリットもあります。
しかし、本記事で紹介をしたような方法などによって、少しでも仕事を増やす事は可能です。
「登録ヘルパーの仕事は好きだけど稼げないで困っていた…」というような方はぜひ参考にしてみてください。