登録ヘルパーとパートの違いとは?働き方や時給の違いを徹底比較!
「求人誌に登録ヘルパー・パートヘルパー募集ってよく書いてあるけど、登録ヘルパーとパートって何が違うのだろう?」
いざ介護の求人を探していたら、このような疑問に悩まされる方は多いのではないでしょうか。
今回「みーつけあ」では、登録ヘルパーとパートの違いについて、働き方や時給の違いを徹底比較して紹介していきます。
登録ヘルパーとパートヘルパーでは給料や働き方に大きな違いがありますので、ぜひ仕事探しの参考にしてみてください。
登録ヘルパーとパートの違い|仕事内容について
ヘルパーの仕事内容には「生活援助と身体介護」の2種類があります。
これらの仕事内容は、登録ヘルパーとパートヘルパーによる大きな違いはありません。
生活援助では掃除や洗濯、料理や買い物代行といった日常生活の手助けがメインの仕事内容となっています。
身体介護では直接サービス利用者の体に触れる仕事がメインとなり、「入浴介助、排泄介助、食事介助、着替え、体位変換」など、より専門的な介護技術を必要とする仕事内容となります。
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>>通勤時間に縛られない登録ヘルパーの働き方|メリットやデメリットについて
仕事内容は変わらないが資格が必要
登録ヘルパー、パートヘルパーとして働くには介護資格が必要となります。
ヘルパーとして働くのであれば「介護職員初任者研修」を修了すれば働く事ができます。
近年では無資格でもキャッシュバックキャンペーンといった形で、研修費用を負担してくれるケースが多くなっています。
介護職員初任者研修の内容は以下となっています。
- 職務の理解:約6時間
- 介護における尊厳の保持・自立支援:約9時間
- 介護の基本:約6時間
- 介護・福祉サービスの理解と医療との連携:約9時間
- 介護におけるコミュニケーション技術:約6時間
- 老化の理解:約6時間
- 認知症の理解:約6時間
- 障害の理解:約3時間
- こころとからだのしくみと生活支援技術:約75時間
- 振り返り:約4時間
参考資料は以下となりますので、より詳しく知りたい方は内容をご確認ください。
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>>登録ヘルパーに必要な資格とは?仕事内容や給料についても紹介!
登録ヘルパーとパートの違い|働き方について
登録ヘルパーとパートヘルパーの仕事内容そのものに大きな違いはありませんが、働き方には大きな違いがあります。
「みーつけあ」では、それぞれの働き方について以下の様に徹底比較をしてみました。
内容 | 登録ヘルパー | パートヘルパー |
---|---|---|
出退勤時間 | 自分で決められる | 決められた出退勤時間が存在する |
勤務について | 直行直帰 | 出社退社 |
有給や社会保険の有無は? | 取得条件を満たせば可能 | 取得条件を満たせば可能 |
登録ヘルパーの働き方とは?
登録ヘルパーの最大の特徴は好きな時間にシフトを組むことができて、直接サービス利用者宅に向かうことができる直行直帰の働き方です。
主婦の場合なら朝に1件(1時間)だけ働き、一旦帰宅してから家事や育児を済ませ、午後から再び3件(3時間)働いて帰宅し、夕飯の支度をする。
副業とするなら本業に出社し、17時に退勤後2件(2時間)だけ働いてそのまま帰るという働き方も可能でしょう。
時間が自由に選べる分、希望通りに仕事が入らない場合もありますが、登録ヘルパーは掛け持ちが認められているケースがほとんどです。
希望通りに働きたい場合は、事業所に相談してから掛け持ちをするという方法も良いでしょう。
好きな時間に働きたい方にとっては、時間の融通が効く登録ヘルパーがおすすめです。
▼関連記事はこちらをご参考ください。
>>登録ヘルパーは掛け持ちしても良い?掛け持ちをする3つのメリットとは
パート(常勤)ヘルパーの働き方とは?
パートヘルパーは別名を常勤ヘルパーと呼ぶことがあります。
登録ヘルパーの様に「働きたい時間にだけ働く」ということは出来ませんが、出退勤時間が決められているので安定して稼ぐことができますね。
スケジュール例としては以下の様な働き方となります。
スケジュール | 仕事内容 |
---|---|
9時〜 | 出勤・事務作業 |
10時〜12時半 | 移動込みで2件の訪問介護 |
13時〜 | 休憩時間(1時間) |
14時〜 | 事務作業 |
15時〜 | 1件の訪問介護 |
16時半〜17時半 | 業務報告書の作成・退勤 |
18時 | 帰宅 |
決められた時間にしっかり働きたいと考える方にとっては、登録ヘルパーよりパート(常勤)ヘルパーの方が働きやすいでしょう。
両者ともに有給の取得や社会保険の加入が可能!
登録ヘルパーは出退勤の概念がない特殊な働き方となっているため、委託や請負と勘違いされることがあります。
しかし厚生労働省からは「登録ヘルパーは労働者である」という資料が正式に発表されています。
パートヘルパーはもちろん、登録ヘルパーでも条件さえ満たせれば有給の取得や社会保険の加入が認められています。
▼登録ヘルパーの有給や社会保険に関する記事はこちらをご参照ください。
>>【登録ヘルパー】有給休暇の取得条件やよくある質問について
>>登録ヘルパーでも社会保険に加入できる?加入条件や注意点について
登録ヘルパーとパートの違い|時給について
続いて登録ヘルパーとパートヘルパーによる時給の違いですが、調査では「ホームヘルパー」として一括りにされた平均時給が2020年の段階で¥1,349となっています。
厚生労働省による「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」では、訪問介護事業所での登録(非常勤)ヘルパーの平均時給は¥1,230となっており、パート(常勤)ヘルパーの平均時給は¥1,110でした。
この結果から、登録ヘルパーとパートヘルパーによる時給の差は、若干ではありますが登録ヘルパーの方が高いという見解となりますね。
登録ヘルパーは現場でのみ時給が発生する特殊な働き方から、高時給にせざるを得ないという結果になっているのかもしれません。
平均給与額には大きな差がある
一方で、登録ヘルパーとパートヘルパーによる平均月給額には大きな差が出ています。
訪問介護事業所での登録(非常勤)ヘルパーの平均月給は¥139,230となっており、パート(常勤)ヘルパーの平均時給は¥184,120という結果でした。
働く時間が固定で決まっているパート(常勤)ヘルパーの方が収入は安定しているというのが、目に見える結果となっているようです。
登録ヘルパーとパートの違い|正社員との違い
最後に正社員との違いについても触れておきます。
正社員は仕事内容、働き方ともにパート(常勤)ヘルパーと大きな違いはありません。
しかし給与が固定給となるため、働いた時間によって給与が変動する登録ヘルパーやパート(常勤)ヘルパーに比べるとさらに安定した給与が見込めるでしょう。
正社員ヘルパーの月給は、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると平成27年の段階では¥211,200となっていました。
2020年現在では約23万円とも紹介されていますが、より安定した給与やキャリアアップを視野に入れている方は正社員を目指すという選択肢もあるのではないでしょうか。
まとめ:自分に合った働き方を見つけよう!
今回「みーつけあ」は、登録ヘルパーとパートの違いについて、働き方や時給の違いを徹底比較して紹介してきました。
登録ヘルパーとパートの違いは大まかに以下のようにまとめることができます。
登録ヘルパー | 給与は安定しないが、好きな時間に働ける時間のゆとりがある。 |
---|---|
パート(常勤)ヘルパー | 時間を縛られてしまうしまうが、給与は安定して稼げる。 |
自身のライフスタイルや希望する働き方によって、登録ヘルパーとパートでは働き方が大きく変わってきます。
本記事を参考に自分と相性の良い働き方を模索してみてはいかがでしょうか。