登録ヘルパーは副業に最適!ダブルワークの注意点についても紹介します
登録ヘルパーはライフスタイルに合わせた自由な働き方ができる仕事です。
定時での出退勤が難しい主婦層や、本職とは別に副業を考える方々にとっては働きやすい仕事と言えるでしょう。
とはいえ、誰でも副業として登録ヘルパーの仕事ができるのか?と言えば、求人によって「Wワーク不可」と掲載している会社や事業所があることも事実です。
今回「みーつけあ」では、登録ヘルパーの副業に関する注意点や、副業としてどのような働き方が出来るのか?について紹介していきます。
「そもそも副業って認められているの?」
「副業の登録ヘルパーってどれくらい稼げるの?」
「どんな働き方が出来るの?」
このような悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
登録ヘルパーとして副業(ダブルワーク)は可能?
引用:https://www.photo-ac.com
登録ヘルパーは副業(ダブルワーク)に最適な働き方ではありますが、誰でも副業が可能というわけではありません。
副業をするにあたり、「就職先が副業を認めているか?」もしくは「相談が可能であるか?」によって異なってくるでしょう。
就職先が副業可能であることが大前提
日本政府は2018年に「モデル就業規則」を改訂し、働き方改革の一環として「許可なく他の会社等の業務に従事しないこと」という規定を削除しています。
これは「副業が禁止ではなくなった」というだけであり、「副業が完全に解禁されたのか?」と言えばそうではありません。
モデル就業規則の第14章「副業・兼業」の項目では以下のように定めています。
(副業・兼業)
第68条 労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。
2 労働者は、前項の業務に従事するにあたっては、事前に、会社に所定の届出を行うものとする。
3 第1項の業務に従事することにより、次の各号のいずれかに該当する場合には、会社は、これを禁止又は制限することができる。
① 労務提供上の支障がある場合
② 企業秘密が漏洩する場合
③ 会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
④ 競業により、企業の利益を害する場合
働き方改革によって、近年では副業に対する見解が緩和されてきているのは事実ですが、大前提として就職先が副業を認めている必要があります。
また、副業をする場合には必ず就職先に相談し、副業先にも「副業として働きます」という意思表示をするようにしましょう。
副業による収入は、年間20万円を超えると確定申告をしなければなりません。
副業先から年末調整を求められた際に「年末調整は本職で行います」と伝える必要がありますので、話が行き違わないようにすることが重要です。
登録ヘルパーとして掛け持ちをする場合は必ず事業所に相談する
現役の登録ヘルパーであれば、事業所を掛け持ちをしている方も多いのではないでしょうか。
登録ヘルパーの掛け持ちにおいても副業であることには変わりないので、メインの事業所と相談をした上で掛け持ちをする形となります。
メインの事業所で年末調整をしているのであれば、掛け持ち先の事業所では年末調整が出来ませんので、「年末調整はメインの事業所で行います」と伝えるようにしましょう。
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▼登録ヘルパーの掛け持ちに関する記事はこちら
>>登録ヘルパーは掛け持ちしても良い?掛け持ちをする3つのメリットとは
▼登録ヘルパーの確定申告に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーでも知っておきたい!確定申告や年末調整について
▼登録ヘルパーの就業規則に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーの就業規則について押さえておきたいこと
登録ヘルパーの副業(ダブルワーク)はどれくらい稼げるのか?
引用:https://www.photo-ac.com
登録ヘルパーは他の職種に比べると時給は比較的高く設定されているケースが多いです。
その理由としては以下のような要因が挙げられます。
- 交通費が時給換算されない
- サービス利用者の命に携わる仕事のため責任が重い
- 仕事内容が精神的、肉体的にも重労働
登録ヘルパーは直行直帰という特殊な働き方から、時給が発生するのはサービス利用者宅での実働時間のみというケースがほとんどです。
移動手当が別途支給される場合もありますが、支給内容や対応は各事業所によって大きく異なります。
また、仕事内容によっては直接サービス利用者の体に触れる仕事もあります。
サービス利用者を抱えたりなどによる肉体的な疲労、怒られた時の精神的な疲労、命を預かるという責任の重さなども高時給の理由となっているのではないでしょうか。
▼登録ヘルパーの働き方についてはこちら
>>通勤時間に縛られない登録ヘルパーの働き方|メリットやデメリットについて
登録ヘルパーの時給相場について
登録ヘルパーには大きく「生活援助」と「身体介護」の2種類の仕事内容があり、それぞれの時給相場は異なっています。
名称 | 仕事内容 | 時給相場 |
---|---|---|
生活援助 | 掃除、洗濯、料理、買い物代行など、利用者に触れない程度の生活を支える仕事 | ¥1,000〜¥1,500 |
身体介護 | 入浴介助、排泄介助、食事介助、ベッド移動など、利用者に直接触れる必要がある仕事 | ¥1,500〜¥2,000 |
生活援助に比べると身体介護の方が責任が重くなるため、時給は相応に高く設定されています。
より多く稼ぎたいと考えている場合には、積極的に身体介護の仕事を受けた方が稼げるということになりますね。
▼登録ヘルパーの時給に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーの時給は高い?相場から見る登録ヘルパーの需要
>>登録ヘルパーの給料相場はいくら?他業種とも比較してみました
登録ヘルパーの副業例
引用:https://www.photo-ac.com
実際に登録ヘルパーとして副業をする場合の働き方についてもいくつか紹介していきます。
正社員の場合
時間 | スケジュール |
---|---|
6時〜7時 | 登録ヘルパーの身体介護(1時間) |
9時〜17時 | 本職勤務 |
18時〜19時 | 登録ヘルパーの生活援助(1時間) |
19時半 | 帰宅 |
登録ヘルパーの掛け持ちの場合
時間 | スケジュール |
---|---|
7時〜8時 | 事業所Aの身体介護(1時間) |
9時〜10時 | 事業所Bの生活援助(1時間) |
10時半〜11時半 | 事業所Cの生活援助(1時間) |
12時〜 | 帰宅・昼食 |
13時〜 | 家事やその他用事 |
15時〜16時 | 事業所Bの身体介護(1時間) |
16時半〜17時半 | 事業所Aの生活援助と身体介護(30分+30分) |
18時 | 帰宅 |
正社員と登録ヘルパーの場合を例にスケジュールを紹介しました。
隙間時間に短時間の仕事を入れられる登録ヘルパーの働き方は、副業に最適と言えるのではないでしょうか。
ただし、希望する時間通りに仕事を組むためには、希望時間内にサービス利用者とマッチングする必要があることは忘れないようにしましょう。
▼登録ヘルパーの仕事事情に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーの仕事がないのは本当?その原因や仕事の増やし方について紹介します
登録ヘルパーとして副業(ダブルワーク)する場合の社会保険について
引用:https://www.photo-ac.com
副業の注意点として、就職先やメインの事業所に副業が認められていることが大前提と説明しました。
なかには、「副業の場合、社会保険はどうなるの?」という疑問をもつ方もいらっしゃるでしょう。
最後に社会保険についても紹介していきます。
副業でも条件を満たせば社会保険は加入義務が発生する
まず結論として、就職先やメインの事業所で社会保険に加入していたとしても、加入条件を満たしていれば副業先でも社会保険に加入する必要があります。
健康保険と厚生年金の加入が義務付けられるのは、短時間労働者への適用拡大(平成28年10月〜)に伴い、週20時間以上の勤務が対象となり、加入条件は以下となります。
①週20時間以上
②月額賃金8.8万円以上(年収106万円以上)
③勤務期間1年以上見込み
④学生は適用除外
⑤従業員 501人以上の企業
また、1週間もしくは1ヶ月の所定労働時間が正社員の4分の3以上であった場合にも社会保険の加入義務が発生します。
保険料は本業(メイン)+副業の収入を合算してそれぞれの金額が計算されることになり、保険証が2枚になるというわけではありません。
▼登録ヘルパーの社会保険に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーでも社会保険に加入できる?加入条件や注意点について
雇用保険は本業(メイン)のみ加入となる
原則として雇用保険は複数の会社、事業所で加入することはできません。
生計を維持するのに必要な賃金をもらっている会社、事業所で加入するということになっていますので、雇用保険の加入は就職先、もしくはメインの事業所で加入するようにしましょう。
▼登録ヘルパーの雇用保険に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーは雇用保険に加入することができるのか?条件や注意点について
まとめ
引用:https://www.photo-ac.com
今回「みーつけあ」では、登録ヘルパーの副業に関する注意点や、副業としてどのような働き方が出来るのか?について紹介してきました。
副業をすることで本業を失った際の保険にもなり、本業とはまた違った自身の可能性を広げることができるようになります。
終身雇用が約束されない現代社会において、副業は自分自身の身を守るための手段と言っても過言ではありません。
介護の仕事は超高齢化社会を避けられない現代において最も食いっぱぐれのない職種の一つです。
登録ヘルパーとしての経験は将来に役立つ可能性を秘めているので、副業として始めるには最適の仕事と言えるでしょう。
本記事を参考に、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。