登録ヘルパーのブログから学ぶリアルな訪問介護事情について
登録ヘルパーとは、自身の都合に合わせて好きな時間に働くことのできる訪問介護の仕事です。
「みーつけあ」では、これまでに登録ヘルパーの仕事内容やメリット・デメリットなどを多数紹介してきました。
今回は少し方向性を変えて、現役登録ヘルパーのブログによるリアルな声から学んだ訪問介護事情について紹介していきます。
登録ヘルパーのブログ例:スケジュールと稼ぎ方
引用:https://www.photo-ac.com
登録ヘルパーのスケジュールは働き手によってまちまちとなっています。
それぞれのライフスタイルに合わせた働き方ができるため、定時による出退勤という概念すら存在しないということになりますね。
例えば、育児や家事が中心の生活を送っている主婦の方の場合、以下のようなスケジュールが実現できます。
時間 | スケジュール |
---|---|
6時〜8時 | 家事や子供の面倒 |
9時〜10時 | Aさん宅にて訪問介護の仕事開始(1時間) |
10時半〜11時半 | Bさん宅にて訪問介護の仕事開始(1時間) |
12時〜 | 帰宅して昼食 |
13時〜 | 家事やその他用事 |
15時〜16時半 | Cさん宅にて訪問介護の仕事開始(1時間半) |
16時半〜 | 子供の迎えや買い物 |
17時半〜 | 帰宅 |
定時出勤となるとどうしても家事や育児が疎かになってしまいがちですが、このように隙間時間だけ働きたいという主婦層にとっては非常に働きやすい仕事と言えるでしょう。
本業をしている方にとっても、退勤後に数時間だけ働く副業として需要が高まってきています。
▼登録ヘルパーの副業に関する記事はこちら
>>登録ヘルパーは副業に最適!ダブルワークの注意点についても紹介します
働きやすさ故の問題点について
登録ヘルパーは働きやすさこそ魅力の仕事ではありますが、実際には思い通りに仕事が入らないというデメリットがあります。
いかに働ける時間が自由に選択できるとは言え、希望する時間帯にサービス提供を希望する利用者がいなければマッチングすることはありません。
さらに、定期的に登録ヘルパーの仕事が決まったとしても、サービス利用者の入院、出所、死亡などという不慮の原因から、シフトが安定しないという点も収入が不安定になるデメリット要因として挙げられています。
・入院、入所、死去などで、仕事の内容、時間、量、場所などが不安定。
・潤沢に仕事があると言われ登録したが、キャンセル等で思うように収入が得られない。
・待っていれば次の仕事が来ますけど、その間給料が減るので収入が不安定になりがちです。
そんなデメリットを改善するために、登録ヘルパーとして収入を安定させる方法の一つとして「掛け持ち」という働き方が主流となっています。
様々な事業所を掛け持ちすることで、サービス利用者とマッチングする機会を増やすことができ、収入を増やしたり安定させることができるわけですね。
将来性としては期待できる職種でもある
終身雇用の崩壊、副業解禁という流れから、今後は多種多様な働き方によって「自分の身は自分で守る時代」へと変化しつつあります。
加えて絶対に避けることのできない超高齢化社会…そう遠くない将来には、日本人口のほとんどが家族の介護に追われる時代が待っています。
将来に向けて介護スキルや経験を積んでおくことで、自分自身の生きやすさにも繋がる仕事の一つと言えるのではないでしょうか。
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掛け持ちを前提としたスケジュール管理システムを導入し、登録している事業所を全てスケジュール管理表で反映できる事が可能となっております。
▼登録ヘルパーの掛け持ちに関する記事はこちら
>>登録ヘルパーは掛け持ちしても良い?掛け持ちをする3つのメリットとは
登録ヘルパーのブログ例:距離感とよくある話
引用:https://www.photo-ac.com
ヘルパーと利用者の関係はあくまで「接客業の一環」として成立しています。
しかし、どうしてもサービスの枠を超えた「人と人」としての対応を求めるサービス利用者は多く、その重圧に耐えられないというヘルパーさんが多数存在しているようです。
接客業にまつわる「距離感」というのは非常に難しい課題の一つですよね。
あくまで仕事と割り切ることも大事
「お客様との関係が長くなるほど、情が移ってつい特別な対応をしてしまう…」
サービス業を経験されたことがある方なら、一度や二度は経験があるのではないでしょうか。
利用者と仲良くなりすぎてしまい、サービス以上の価値を提供してしまう。
その結果、規則違反や小さなトラブルに繋がってしまい仕事を続けられなくなってしまった。
もちろん、時には規則以上のサービスを提供することは必要なことだと思います。
ただし、それはサービス利用者が望むものではなく、必要に応じて望まれるサービスであるべきではないでしょうか。
サービスの本質を見極めることも重要
お客様のワガママに応えることが優しさではないんですよね。
規則ではないけれど、今この瞬間には規則以上のサービスを提供する必要があったというのが、理想的なサービス業の形です。
2011年3月11日の震災時、ディズニーランドのキャストが防災頭巾の代わりに本来売り物であるはずのぬいぐるみを無償で配ったことで有名になりました。
このような緊急時に、迷うことなく想像を超えたサービスを提供できるディズニーの営業方針は、一流の接客業として参考になる点が数多くあります。
とはいえ、介護の現場では「どこまでが許容範囲であるか?」というのを判断することすら難しい場面は多いかもしれません。
一線を超えすぎて自分の首を絞めないためには、お互いの立場を理解し合うという空気を作ることも重要かもしれませんね。
登録ヘルパーのブログ例:人手不足と高齢化
引用:https://www.photo-ac.com
介護業界の仕事は「誰でもできる、給料が安い、3K(臭い、汚い、きつい)」といったデメリットばかりが挙げられることから、世間の評価を気にする方も少なくありません。
介護業界の需要が高まる一方、人手不足に対する不満は解消されない日々が続いている状況です。
介護の仕事はイメージが良くない現実
登録ヘルパーに限らず、介護の仕事は決して好印象とは言えない職種として認識されている方が多くはないでしょうか。
実際に長崎県のアンケート調査では以下のような結果となっています。
給与や雇用面での待遇への不信感、心身ともに大変というイメージが圧倒的に多いことが分かりますね。
さらに、「介護の仕事をしてみたいか?」というアンケートに関しては、約85%の方が「したいとは思わない」と答えています。
ごく一部では、「やりがいがある、高齢化により今後伸びていく」という前向きなイメージを持たれている方がおり、実際に介護の仕事にやりがいを感じている方もいらっしゃいます。
しかし、世間的なイメージとしては決して好印象とは言えず、面倒な仕事というレッテルが貼られているように思えます。
2021年4月の介護報酬改定に注目が集まる
厚生労働省によると、訪問介護の有効求人倍率は2019年度で約15倍と、施設の介護職員(4.31倍)に比べても圧倒的に高い水準となっているようです。
さらに深刻な問題として、ヘルパー自身が高齢化によって引退せざるを得ない状況にも陥っています。
登録ヘルパーなどの訪問介護は60歳以上が39.2%、30代以下はわずか13.7%と、サービスの存続そのものが危うい状況と言えるでしょう。
今後の訪問介護業界は、2021年4月の介護報酬改定によって、いかに若い世代を導ける報酬や待遇へと改定できるかが注目されています。
まとめ
引用:https://www.photo-ac.com
今回「みーつけあ」では、現役登録ヘルパーのブログによるリアルな声から学んだ訪問介護事情について紹介してきました。
自由な働き方の代償となっている不安定な収入、サービス利用者との距離感によるヘルパーの苦悩、そして深刻化し続ける介護業界の人手不足…。
世間的なイメージとしても積極的に取り組まれにくい介護業界の将来性はまだまだ先が見えない状況です。
いかに若い世代を取り組んでいける政策へと改善していけるかが、今後の介護業界を左右するのではないでしょうか。
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