登録ヘルパーと保育園について徹底解説!働く時間と収入を増やすには
内閣府「 平成16年版 少子化社会白書(全体版)」によると、子ども1人が幼稚園から大学まで通うには1,000~2,000万円ほどの教育費がかかるとされています。
さらにこの金額は公立か私立か、1人暮らしをするか…などによって大きく変動する値です。
金銭的な負担を考えると、「今のままの収入でやりくりできるのだろうか?」と不安になりますよね。
パートに出たいけど、子どもがまだ小さいので働くのは難しい…。そんなもどかしい気持ちになる方は多いはず。
そこで今回「みーつけあ」では、副収入の手立てとなる登録ヘルパーと、子どもを保育園に預けて働くことのメリット・デメリットを徹底解説。
読めば保育園を利用した場合の1日のスケジュールなどがわかりますよ。
登録ヘルパーをするため保育園に預ける人は多い
引用:https://www.pakutaso.com/20171126329post-14188.html
ヤフー知恵袋などをみると、子どもを保育園に預けて登録ヘルパーをする人が多く見受けられます。
今年1歳の男の子のママです。月曜日から金曜日登録ヘルパーで、週10時間働き4万程の収入があります。仕事中は、市内の私の実母にみてもらってますが、実母が都合が悪い場合もたまにありますし、将来的に習い事や塾なども通わしたいので、少しヘルパーの時間を増やして、保育園入れようか悩んでます。
現在年中の娘を保育園に預けて登録ヘルパーしています。
週6日、1日4~5件まわり月収平均12万くらいです。
家事をしながら子どもの面倒を見て、さらに介護の仕事をするというのは時間的に難しいです。そのため保育園に預け、将来の教育費などに備えて収入を増やす…という選択をしていると考えられます。
なぜ登録ヘルパーが良いのか?
ではなぜ他のパート・アルバイトではなく、登録ヘルパーが良いのでしょうか?
その理由は以下のとおりです。
- 時間の融通が効く
- 未経験でも挑戦しやすい
それぞれ詳しく解説していきます。
時間の融通が効く
登録ヘルパーは事前に都合の良い時間を登録し、介護事業所は登録した時間帯に合わせてシフトを組んでくれます。
そのため「16:30には保育園に迎えに行く」「今週は自治会がある」など、イレギュラーな予定が入りやすい主婦にとって都合が良いのです。
また「子どもが熱を出した」など臨機応変な対応が必要な場合でも、登録ヘルパーを多く雇っている事業所では代わりに入ってくれることが多いです。
未経験でも挑戦しやすい
介護業界は慢性的な人手不足の影響で、未経験であっても採用されやすいのが特徴です。
厚生労働省の資料では「H31年時点で、介護職の有効求人倍率が3.8倍」というデータもあり、3~4事業所が1人の介護人材を求めているという現状がわかります。
参照:厚生労働省『介護人材の確保・介護現場の革新 (参考資料)』
ただし実際は介護資格が必要となる「身体介護」の方が時給が高いなど、経験者の方が金銭的なメリットは多いです。
そのためまずは「生活援助」を中心とした家事手伝いなどで経験を積み、徐々に時給の高い仕事を受けられるよう信頼を得ることが大切でしょう。
▼登録ヘルパーの働き方に関する記事はこちら
>>通勤時間に縛られない登録ヘルパーの働き方|メリットやデメリットについて
登録ヘルパーで保育園を利用できる人の条件とは
引用:https://www.pakutaso.com/20200702192post-28822.html
登録ヘルパーが保育園の利用を検討するうえで、最初に考えなくてはならないのが「認定条件を満たしているか」です。
保育園には利用負担の少ない「認可保育園」と、自己負担額の多い「認可外保育園」の2種類があります。
認可保育園 | 国の基準を満たしている保育園。国の補助金があるため保育料が比較的安く、行政を通じて申し込む |
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認可外保育園 | 国の基準を満たしていない保育園。国の補助金がなく保育料は比較的高い。自由さゆえ幅広いニーズに応えられるなどのメリットも |
そして利用料の安い認可保育園を利用する場合には、在住している市区町村にて保育の必要性があると認定してもらう必要があるのです。
なお今回は参考として大田区の認定条件を紹介します。
1 仕事をしている。
2 長期の療養が必要な病気である。
3 心身に障がいがある。
4 同居している親族の看護・介護にあたっている。
5 妊娠・出産する。
6 災害復旧にあたっている。
7 大学・専門学校に在学している。(趣味の講座、カルチャーは除く)
8 求職中(これから仕事をする。これから仕事を見つける。)
「仕事をしていること」「求職中であること」が条件に含まれており、認定を受けるには登録ヘルパーとして一定の就労時間が必要です。
具体的な就労時間は市区町村によって異なるため、お住いの市役所や区役所に確認してみましょう。
保育園を利用する登録ヘルパー1日のスケジュール例
ここからは保育園への送迎をしながら、登録ヘルパーをする場合のスケジュール例を紹介していきます。
時間 | 内容 |
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8:30 | 子どもを保育園へ送る |
9:00 | 訪問1件目(生活援助) |
10:00 | 移動 |
10:30 | 訪問2件目(生活援助) |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 訪問3件目(身体介護) |
14:00 | 移動 |
14:30 | 訪問4件目(生活援助) |
15:00 | 移動 |
15:15 | 訪問5件目(生活援助) |
16:00 | 業務終了 |
16:30 | 子どもを迎えに行く |
業務内容によって異なりますが、1日5件ほど訪問できると考えられます。業務時間はおよそ6時間で、保育園を利用することで週5日前後入れる方もいるのではないでしょうか。
そのため時給1,200円として換算すると、1か月の収入は「14万円(1,200円×6時間×5日×4週)」を超えることがわかります。
ただし事業所の時給や地域、身体介護の有無などによって大きく変動するため、あくまで参考程度に押さえましょう。
登録ヘルパーをしながら保育園に預けるメリット・デメリット
引用:https://www.pakutaso.com/20201104314post-31732.html
登録ヘルパーをしながら保育園に預ける最大のメリットは「時間の融通が効くようになる」「収入が増える」という点です。
保育園に預けることで時間的な余裕が生まれ、空いた時間で収入を増やせば教育費などの足しになります。
逆に登録ヘルパーをしながら保育園に預けるデメリットとして、「子どもと一緒にいる時間が減る」「入園料がかかる」などがあります。
そのためもし保育園に預けることで収入アップが見込めないのであれば、入園を検討すべきではないと言えるでしょう。
たとえば認可外保育園の入園料が「月7万円かかる」という状況で、登録ヘルパーによる月収が7万円では金銭的なメリットがありません。
そのため登録ヘルパーで稼げる収入と、入園料などの支出を併せて計算することが重要です。
▼登録ヘルパーの収入アップについてはこちら
>>登録ヘルパーの収入はどれくらい?収入アップの方法も紹介します
保育園以外の選択肢を紹介
「登録ヘルパーをする時間が欲しい」という目的であれば、保育園以外の方法も検討してみましょう。
具体的な方法は以下のとおり。
- 実家に預ける
- ベビーシッターを頼む
- 在宅で出来る仕事を探す
スケジュールや、こなせる仕事量によっては、保育園以外の方が向いているというケースもあります。
そのため保育園だけに選択肢を絞ることなく、同年代の子を持つ方の意見を参考にしながら、自分に合った方法を探し続けることが大切です。
まとめ
引用:https://www.pakutaso.com/20190753197post-22134.html
比較的自由な働き方ができる登録ヘルパーは、まだ子どもが幼い主婦などにとってメリットの多い仕事です。
子どもを保育園に預け、収入アップを図るというのは選択肢の1つになり得ますが、「本当に金銭的なメリットがあるか?」という考えを忘れないように注意しましょう。
常に登録ヘルパーによる月収と入園料を計算し、総合的な利益を把握し続けることが重要です。