訪問ヘルパーの方必読!緊急時の対応方法について紹介
訪問ヘルパーとは、介護が必要な方の家に訪問して、生活自立支援を行う仕事の一つです。
しかし、訪問ヘルパーをやっている方で、緊急時の対応を理解している方は少ないのではないでしょうか。
今回「みーつけあ」では、訪問ヘルパーの緊急時の対応について、具体的な対応方法から対策までを紹介していきます。
緊急時に慌てることなく対応ができるように、ぜひこの記事をご参考いただければ幸いです。
訪問ヘルパーの緊急時の対応方法
引用:https://www.photo-ac.com
実際に訪問ヘルパーをしている方でも、緊急時に冷静に対応をすることができるのか不安に思っている方は多いでしょう。
このように日頃から訪問介護の仕事をしていると、急な体調不良や事故など思いがけない状況に遭遇することがあります。
具体的な緊急時の対応方法については、下記の通りです。
- 冷静に行動する
- 自己判断をしない
- 報告・連絡・相談をする
それぞれの緊急時の対応方法について、紹介していきます。
冷静に行動する
パニックになって慌てて行動をしてしまうと、更に状況が悪化してしまう可能性があります。
そのため、冷静になって行動することは非常に大切です。
例として、訪問介護で入浴ケアをしている事例を挙げてみましょう。
おじいちゃんが転倒をして頭から血が流れた場合に、冷静に対処することで事態を最小限に抑えることができます。
仮にパニックになって判断ミスをしてしまったら、出血がひどくなりさらに状態が悪くなってしまう可能性があるでしょう。
冷静になるためには、今の状況を客観的に見て、「自分がどのような状況になっているのか?」を深呼吸して考えます。
すると、パニックにならずに緊急事態でも適切な判断をすることができます。
常に冷静な判断が出来るように意識しましょう。
自己判断をしない
訪問介護をする際には、基本的にひとりで業務を行うことが多いです。
緊急事態で、どのような対応をして良いかわからない場合は、自己判断で行動をしないように注意しましょう。
対応方法がわからずに自己判断してしまうと、状況がさらに悪化してしまう可能性があります。
緊急時に対応方法がわからないときには、救急車を呼んで「今、一番適切な行動とはなにか?」を考えて行動するようにしましょう。
報告・連絡・相談をする
緊急時には、会社に報告して「どのような状況なのか?」を伝えましょう。
状況に応じた「報告・連絡・相談」が重要になります。
「報告・連絡・相談」をすることによって、次回の緊急対応に活かすことができるでしょう。
訪問ヘルパーの緊急時の対策について
引用:https://www.photo-ac.com
訪問ヘルパーの業務中に緊急事態が起きても、あらかじめ対策をしておくことで、被害を最小限に抑えることが可能です。
具体的な緊急時の対策方法については、下記3つが挙げられます。
- 見守りセンサーを利用する
- 電話の子機を置く
- 緊急通報装置を利用する
上記のように、サービス利用者がひとりの場合でも、外部と連絡を取れるように用意しておくことが重要です。
それぞれの対策方法について、具体的に紹介していきます。
見守りセンサーを利用する
見守りセンサーは、サービス利用者に対して、転倒事故などの危険動作を見守ることができ、訪問ヘルパーの負担を軽減に役に立つことが可能です。
具体的な機能については、下記の安否確認センサーを利用することによって、サービス利用者を見守ることができます。
- 音センサー
- 超音波
- サーモグラフィー
上記センサーは呼吸や拍動を検出することで、プライバシーを守りながらも健康状態を管理することが可能です。
電話の子機を置く
転倒事故や急に体調が悪くなった場合に、手が届く場所に電話の子機をおくことで、緊急時にはすぐに連絡をすることが可能です。
電話の子機を置く場所については、転倒事故が起きやすい廊下や階段、ヒートショックが起こる可能性があるお風呂場やトイレなどが挙げられます。
また、転倒などして要介護者が倒れたことを想定して、床に電話の子機を置くことをおすすめします。
緊急通報装置を利用する
緊急通報装置とは、急な体調不良や急病などに対する不安を軽減するために、あらかじめ設定された連絡先へ連絡をすることができる装置のことです。
具体的な使い方については、商品によって多少使い方が異なります。
緊急ボタンまたはペンダント式非常ボタンを押すことで、スタッフやコールセンターなどに通報連絡をすることが可能です。
このように緊急事態に対してあらかじめ準備することで、訪問ヘルパーを利用していない場合でも不安を軽減することができます。
訪問ヘルパーの仕事範囲
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訪問ヘルパーとは、自宅で暮らすサービス利用者の生活に必要な援助を行う介護スタッフのことです。
基本的な仕事内容は、下記3つが挙げられます。
- 生活援助
- 身体介護
- 通院介護
それぞれの仕事のについて具体的に紹介していきます。
生活援助
生活援助は、高齢者が日常生活を過ごすことができないときに、訪問ヘルパーが援助を行う仕事内容です。
具体的な仕事内容は、以下のものが挙げられます。
- 食事作りから提供
- 洗濯
- 部屋の掃除
- 日常生活の買い物
上記のように、サービス利用者の身体に直接触れない範囲で、日常生活の手助けをする仕事内容となります。
身体介護
身体介護は、要介護者の身体に直接触れて介護をする仕事です。
具体的な仕事内容については、下記が挙げられます。
- 入浴介護
- 食事介護
- 着替え
- 排せつのサポート
- 服薬
基本的には、生活する上で必要な行動をサポートをする仕事内容です。
必要に応じて、糖尿病食などの特別な調理などの専門的な仕事も行います。
また、身体介護は肉体労働的な業務が多いため、体力に自信があって作業をテキパキとできる方が向いています。
通院介護
要介護者は健康を維持するために、基本的に通院をしているため、通院する際のサポートも訪問ヘルパーの仕事内容のひとつです。
具体的には、サービス利用者の自宅まで車で迎えに行き、病院の受付まで送迎をする仕事です。
病院の受付に送迎してからは、基本的に看護師が付き添います。
もし、病院側が人材不足などの理由で対応できないときには、診察が終わるまで付き添う必要があります。
訪問ヘルパーが緊急時の対応以外に注意すべきこと
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訪問ヘルパーの仕事をする際には、あらかじめ注意点を理解しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
訪問ヘルパー初心者から熟練者まで、役に立つ注意点を具体的に紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
円滑なコミュニケーションを意識する
訪問ヘルパーは、サービス利用者のご家族と円滑なコミュニケーションを取り、信頼してもらうことが重要です。
コミュニケーションを取ることで、人間関係のトラブルに巻き込まれる可能性が低くなります。
ご家族はもちろんですが、サービス利用者の好きな趣味などを理解することで、より円滑なコミュニケーションができるでしょう。
介護記録をしっかりと書く
訪問ヘルパーにとって介護記録を取ることは、「報告・連絡・相談」を行う上で必要な業務です。
介護記録を取る内容については、サービス利用者の状況や反応、「どのような介護サービスを行ったのか?」などを、記録する必要があります。
また、サービス利用者のご家族にも状況が伝わるように、生活状況や心身の状態、周辺環境などを記載する場合もあります。
まとめ
引用:https://www.photo-ac.com
今回「みーつけあ」では、訪問ヘルパーの緊急時の対応について、具体的に紹介していきました。
状況によっては、サービス利用者の状態に合わせて、臨機応変な対応が求められることがあるでしょう。
また、円滑なコミュニケーションを取ることを意識して、お互いにより良い関係を築けるように務めることも、訪問ヘルパーには大切です。
ぜひ、今回紹介した緊急時の対応方法を参考にして、あらかじめ対策をしておくことをおすすめします。