訪問ヘルパーにとって困難な利用者とは?特徴から対処法まで紹介
「訪問ヘルパーの業務中、困難な利用者の担当になってしまった場合の対処法が知りたい」
現役で訪問ヘルパーをしている方にとって、大きな悩みの1つとなっているのが困難な利用者の対応です。
そこで今回「みーつけあ」では、訪問ヘルパーにとって困難な利用者の特徴から対処法について、具体的に紹介していきます。
これから訪問ヘルパーを目指す方や、現在訪問ヘルパーをやっている方も、ぜひ参考にしてみてください。
訪問ヘルパーにとって困難な利用者の特徴
引用:https://www.photo-ac.com
訪問ヘルパーにとって困難な利用者の特徴を理解しておくことで、困難な利用者の対応をする際にあらかじめ対策をすることが可能になります。
また、特徴をあらかじめ理解しておくことで、付き合い方を工夫することができるでしょう。
具体的に困難な利用者については、下記3つが挙げられます。
- 介護や援助を拒否する
- コミュニケーションを取りたがらない
- 怒りっぽい人
それぞれの特徴について、紹介していきます。
介護や援助を拒否する
サービス利用者には、「介護はいりません」と言ってくる利用者が少なくありません。
また、介護に拒否反応を見せる利用者も多く、玄関に入るだけで「帰ってください」と言われる場合もあります。
そのような利用者には、強制的に介護や援助をするのではなく、利用者の話にしっかりと耳を傾けて、相手を理解することが大切です。
例として、「なにか手伝うことはありますか?」「部屋が汚れているので、掃除させてもらってもいいですか?」などと、相手の反応を見ながらゆっくりと介護や援助をすることをおすすめします。
コミュニケーションを取りたがらない
訪問ヘルパーの利用者の中には、コミュニケーションを拒否する利用者がいます。
先ほど紹介した「介護や援助を拒否する利用者」と同様に、介護自体に拒否反応を持っている方が多いです。
コミュニケーションを取りたがらない利用者には、ゆっくりと話を聞くことに専念しましょう。
人見知りの場合は、無理にコミュニケーションを図らない気配りも大切です。
怒りっぽい人
サービス利用者の中には、認知症によって怒りっぽい性格になった方や、元々の性格が怒りやすい性格の方など様々な方がいます。
認知症の影響で怒りっぽくなってしまった場合は、無理やり介護や援助を進めずに、利用者の顔色や言葉を伺いながら、臨機応変に対応しましょう。
元々の性格が怒りっぽい人は、怒ることが日常的です。あまり相手のことに深入りせずに、気軽な気持ちで介護や援助をすることをおすすめします。
訪問ヘルパーにとって困難な利用者の対処法とは?
引用:https://www.photo-ac.com
「困難な利用者に対して上手に対応ができるか不安」と思っている方は、多くいるかと思います。
現役の訪問ヘルパーでも、困難な利用者に対して適切に対処できない方は少なくありません。
適切な対処方法を理解しておかないと、ご家族とトラブルになったり、利用者と険悪な関係になってしまう可能性が高くなります。
困難な利用者の対処方法については、下記の通りです。
- 日頃の対応を見直す
- 家族を巻き込む
- 他のスタッフと交代をする
それぞれの対処方法について、具体的に紹介していきます。
日頃の対応を見直す
訪問ヘルパー自身が苦手意識を持っていると、自然と対応が不親切になったり、利用者と距離をおいてしまうでしょう。
そんなときは、利用者に対する対応を見直すことで、関係性を良好にすることができます。
例えば、できる限り笑顔で対応をしてみたり、いつもと同じ介護や援助とは別の方法で接してみたりと、自分を客観的な立場で捉えることを意識しましょう。
家族を巻き込む
利用者から嫌がらせやセクハラなどを受けていることを、利用者の家族に相談して解決することもあります。
また、事業所にはできる限り詳しく現状を報告しましょう。
事業所内で情報交換をすることで、適切な対応方法が生まれる可能性があります。
一人で悩むことだけが、解決策ではありません。
できる限り周りの人に相談をして、問題解決に繋げていきましょう。
他の訪問ヘルパーと交代する
紹介した対処法で状況が変わらない場合は、事業所に相談をして、他のスタッフと交代することをおすすめします。
他のスタッフと交代することで、困難な利用者とのトラブルを最小限に抑えることが可能です。
サービス利用者との関係性を戻す手間を考えると、より効率的に問題を解決することができます。
あまりにも自分自身が疲弊してしまうのであれば、事業所に相談して対応してもらいましょう。
訪問ヘルパーにとって困難な利用者の事例
引用:https://www.photo-ac.com
事例①利用者からセクハラを受けた
利用者の自宅で介護や援助の仕事を行っていると、ボディタッチや性的発言をされたなどの被害を受けた事例が多く挙げられます。
訪問ヘルパーは、利用者と自宅で1対1になる場合がほとんどです。
食事やベッドからの移動、入浴介護などで利用者の体に直接触れることが多くあるため、セクハラを受けやすくなります。
介護業界では、利用者からセクハラの被害を受けていることは決して珍しくありません。
1人で抱え込まずに、必ず事業所のサービス責任者へ相談しましょう。
事例②汚すぎる部屋での介護が肉体的・精神的に辛い…
片付けができない認知症の利用者を対応する際には、ゴミの悪臭によって精神的にきつい場合があるので、あらかじめ注意が必要です。
身体介護では、以下のような肉体労働が伴います。
- 入浴介護
- 食事の介助
- 排せつ
- 移乗
精神的につらい環境での肉体労働は、疲労感も増してしまいますよね。
事業所や、サービス利用者の家族に相談して、早期対策を試みましょう。
まとめ
引用:https://www.photo-ac.com
今回「みーつけあ」では、訪問ヘルパーにとって困難な利用者の特徴から対処方法について、具体的に紹介していきました。
今回紹介した内容は、困難な利用者への基本的な対処方法です。状況によっては、臨機応変な対応が必要になるでしょう。
ぜひ、今回紹介した対処法を参考に、困難な利用者に対して適切な対応を心がけてみてください。