訪問ヘルパーに必要な料理スキルとは?食事を作る際の注意点を紹介
訪問ヘルパーを目指している方で、
「食事を作ることが得意じゃなくても、訪問ヘルパーになることはできるの?」
と、疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
今回「みーつけあ」では、訪問ヘルパーの食事について、必要なスキル、注意点について紹介していきます。
訪問ヘルパーを目指している方や、現役の訪問ヘルパーで食事作りについて悩んでいる方も、ぜひ参考にしてみてください。
訪問ヘルパーに求められる食事作りとは?
引用:https://www.photo-ac.com
「料理がまったくできなくても、訪問ヘルパーになることはできるの?」
「訪問ヘルパーに求められる食事作りについて知りたい」
このような疑問を抱えている方は、多くいるかと思います。
実際に訪問ヘルパーとして働いている方でも、初めて担当する利用者の自宅で、食事作りをするのは不安でしょう。
そこで、訪問ヘルパーが食事作りをする上で、具体的な仕事内容と料理スキルについて紹介していきます。
食材選び(買い出し)から調理
訪問ヘルパーが食事作りで求められることは、食材選び(買い出し)から調理までを、利用者の希望に沿って行うことです。
食材選び(買い出し)については、利用者の味付けや好みを踏まえて献立を考えます。
食材を選んだら、利用者の自宅にある調理器具を利用して調理しましょう。
利用者がご家族と一緒に住んでいる場合は、自宅に食材があり、調理だけを行うこともあります。
また、利用者によってはアレルギーを持っている人がいるので、あらかじめ利用者の情報を理解しておくようにしましょう。
日々の学ぶ姿勢が必要
訪問ヘルパーは、利用者の状況に合わせて食事の味付けや栄養バランス、固さなどを調整する料理スキルが求められます。
しかし、始めから利用者に合わせて完璧に料理をできる方はほとんどいません。
常日頃から、学ぶ姿勢が大事です。
たとえ料理が苦手であっても、最初は先輩と一緒に食事作りを学んだり、利用者から直接料理を教えてもらったりなどの経験をして、食事作りを覚えていけます。
利用者に喜んでもらえるように、日々精進していきましょう。
訪問ヘルパーが利用者に食事を作る際の注意点
引用:https://www.photo-ac.com
食事を作る際には、利用者の持病が悪化したり体調を崩してしまわないように注意しなければいけません。
注意点については、下記が挙げられます。
- 栄養バランス
- 味付けの好み
- 時間を意識する
それぞれの注意点について、具体的に紹介していきます。
利用者の食事を作る際には、常に意識することをおすすめします。
栄養バランス
高齢者は、食欲の低下によって栄養不足になりがちです。
そのため、食事作りの際には栄養バランスを考える必要があります。
そもそも栄養バランスが良い食事とは、主食・副菜・主菜・乳製品・果物の5つがバランス良く食事に含まれていることです。
栄養バランスが良い食事の作り方については、主食・主菜・副菜を揃えることが大切でしょう。
しかし、お米・パン・麺類などの主食を取りすぎてしまうと、血糖値や中性脂肪が高くなって糖尿病や肥満の原因になるので、注意が必要です。
味付けの好み
利用者の味付けの好みを理解しないで食事作りを行うと、せっかく栄養バランスを考えて食事作りをしたにも関わらず、利用者の口に合わずに残してしまう可能性があります。
また、「利用者の味付けや好みは分かったけど食事のレパートリーが思いつかない」と思っている人には、おいしい介護食やバリエーションを広げることができる介護食コーディネーターという資格があります。
食事作りで困っている人は、勉強してみてはいかがでしょうか。
食べ物の固さや大きさ
担当している利用者によっては、咀嚼能力が低下して固い食べ物が食べられない人や、口が大きく開けられず上手く食べることができない人がいます。
食べ物の固さや大きさには注意が必要です。
咀嚼能力が低下している利用者については、歯茎でもつぶせる程度までやわらかくした料理やミキサー食を提供することで、ストレスなく食事を摂ることができます。
口が大きく開けられない利用者には、食材を細かく刻んだりするなどの工夫をしてあげましょう。
時間を意識する
訪問ヘルパーの業務は決められた仕事を時間内に終わらせることが基本です。
利用者に食事を作る際には、時間を意識することが重要でしょう。
もし、決まっている時間よりも超過するのであれば、以下のようなポイントを見直す必要があります。
- すべてを完璧にやろうとしていないか
- 担当している業務量は適切なのか
- 一つ一つの作業に時間をかけすぎていないか
- 計画書に沿って時間配分をしているのか
上記のようなポイントを意識しても時間が超過してしまう場合は、そもそもの介護計画に問題があるかもしれません。
事業所に相談することをおすすめします。
▼訪問ヘルパーの悩みに関する記事はこちらから。
>>訪問ヘルパーの仕事は大変?辛いと感じる悩みを解説!
訪問ヘルパーの仕事内容
引用:https://www.photo-ac.com
そもそも訪問ヘルパーの仕事内容とは、普通に生活する上で介護が必要な高齢者の自宅を訪問して、介護や援助を行うことです。
具体的な仕事内容については、下記の3つが挙げられます。
- 生活援助
- 身体介護
- 通院援助
それぞれの仕事内容について、紹介していきます。
訪問ヘルパーを目指そうと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
生活援助
生活援助とは、高齢者や障害者が日常生活をする上で必要な行動ができない場合に、訪問ヘルパーが生活のサポートを行うことです。
具体的には、以下が挙げられます。
- 掃除
- 洗濯
- 調理
- 買い物
- ベッドメイキング
上記のように、利用者が日常生活を過ごすために必要な支援を行います。
傾向として、ご家族と一緒に住んでおらず、一人暮らしの方が多いです。
また、生活援助は間接的に介護を行うため、基本的には利用者の身体に触れることのなく援助を行います。
身体介護
身体介護は、先ほど紹介した生活援助とは異なり、利用者の身体に直接触れる介護です。
具体的には、以下のような介護が挙げられます。
- 着替え
- 入浴
- 食事のサポート
- 服薬介助
- 散歩
生活援助と同様に、身体介護も生活に欠かせない行動のサポートを行う仕事ですね。
上記以外にも利用者によっては糖尿病食の調理やミキサー食などの専門的な知識が必要な介護を行う場合があります。
通院援助
通院援助は、利用者が自立して通院できない場合に、訪問ヘルパーが自宅まで送迎車で迎えに行き、病院に送迎する仕事です。
基本的には、病院まで送迎をしたら病院スタッフが付き添います。
病院スタッフがいない場合には訪問ヘルパーが診察の受付や移動などのサポートをしなければいけません。
また、診察の待合中には排せつや食事などの介助を行うこともあります。
訪問ヘルパーはさまざまな業務を行う必要があり、肉体的にも大変な職業です。
▼訪問ヘルパーの仕事に関しては、こちらもご参考ください。
>>訪問ヘルパーの仕事内容を解説!どんな働き方をしているの?
まとめ
引用:https://www.photo-ac.com
今回「みーつけあ」では、訪問ヘルパーの食事について、必要なスキルや注意点を紹介しました。
これから訪問ヘルパーを目指す方は、たとえ料理が苦手であっても日々の学ぶ姿勢さえあれば、料理のスキルを上げることができます。
ぜひ、今回紹介した記事を参考にして、訪問ヘルパーを目指してみてはいかがでしょうか。