訪問ヘルパーに無資格でもなれる?最新情報や仕事内容などまとめました!
「無資格OKの訪問ヘルパーの求人があるけど働けるの?」
「介護って専門知識がないといけないんじゃないの?」
このような疑問も持って、本記事にたどり着いたのではないでしょうか。
そこで、今回「みーつけあ」では、訪問ヘルパーに必要な資格や仕事内容、メリットなどの情報をまとめました。
無資格でも訪問ヘルパーになれるのか、必要な知識がわかる記事となっていますので、ぜひ参考に読み進めてくださいね。
1.訪問ヘルパーは「介護職員初任者研修修了」が必要
画像元:https://www.photo-ac.com/
結論を言ってしまうと、訪問ヘルパーになるには「介護職員初任者研修修了」の資格が必要です。
利用者の自宅を訪問して行う介護は、介護施設とは異なるプライベートな空間でサービスを提供することになります。
そのため、介護に関する正しい知識・スキルを身につけることは、安全にサービスを提供するために必要です。
とても難しい話に聞こえるかと思いますが、介護資格の中では取得しやすいので安心してください。
介護職員初任者研修修了の資格が、訪問ヘルパーになるための最低条件になっていることも多いので取得しておきましょう。
「でも、無資格OKの訪問ヘルパーの求人もあるよね?」
と思った人もいるはずです。
確かに、無資格OKのものは存在しますが、基本的には従事後に働きながら資格取得を目指す流れになります。
なので、訪問ヘルパーとしてサービス提供をするには、資格が必要だと覚えておきましょう。
2.新型コロナの影響で無資格でも訪問ヘルパーの仕事ができるように
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厚生労働省から2020年4月に、新型コロナウイルスの影響によって介護人材を十分に確保できない場合は、無資格の職員でもサービス提供が可能と定めました。
※2021年4月時点
特例ではありますが、一時的に訪問ヘルパーは無資格でも働けるというわけですね。
ただし、無資格でのサービス提供には、以下の要件を設けています。
訪問介護員の資格のない者であっても、他の事業所等で高齢者へのサービス提供に従事した事がある者であり、利用者へのサービス提供 に支障がないと認められる者であれば、訪問介護員として従事することとして差し支えない。
今もなお、介護を必要としている人は多くいます。
通常は、介護職員初任者研修修了以上の資格を有している必要がありますが、少しでも多くの人の助けとなるためにもチャレンジしてみましょう。
3.訪問ヘルパーの仕事内容を確認しよう
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前章で、訪問ヘルパーになるには介護職員初任者研修修了が必要なこと、新型コロナウイルスの影響で一時的に無資格でもOKであることをお話ししました。
ですが、無資格で働くとしても、しっかり仕事内容を確認しておくことは大切です。
ここでは、訪問ヘルパーが提供する3つの仕事内容について見ていきましょう。
- 身体介護
- 生活援助
- 通院等乗降介助
1つずつ詳細を説明しますね。
仕事1.身体介護
身体介護は、利用者の体に直接触れて介助を行う仕事です。
場合によっては、自立支援や重度化を防止するための見守り援助を行うこともあります。
より具体的な業務内容は下記の通りです。
- 起床時・就寝時・排せつ・食事・着替え・入浴等の介助
- 食事(治療食や流動食の調理)や入浴準備や片付け
- 体位変換
- 移動介助
- 服薬介助
- (一定の研修を受けた職員の場合)たんの吸入・経管栄養
- 自立支援・見守り援助
基本的な方法や一定のルールなどは存在しますが、事業所ごとに細かい違いがあります。
ただ、例で挙げたような仕事をするという認識は持っておきましょう。
仕事2.生活援助
生活援助は、利用者や家族では行うのが困難な日常の家事全般を行う仕事です。
身体介護とは異なり、利用者に直接触れるサポートはありません。
より具体的な業務内容は下記の通りです。
- 掃除・ゴミ出し・洗濯・布団干し・調理等の家事援助
- 買い物・薬の受け取り
身体介護と比べると、ヘルパーの身体的な負担が少ないものとなっています。
ただし、利用者の生活に必要と判断されるものだけに限られます。
生活援助の範囲や注意点は利用者ごとに違うので、先輩や上司に確認してみてください。
▼関連記事はこちらから。
>>訪問ヘルパーがやってはいけないこと|Q&Aと断り方について
>>訪問ヘルパーのサービス内容とは?できること・できないことをまとめて紹介
仕事3.通院等乗降介助
通院等乗降介助は、訪問ヘルパーが自動車を運転し、病院へ送迎を行う仕事です。
送迎に合わせて、利用者の代わりに受診手続きや移動介助も行う場合があります。
ただの付き添いに聞こえるかと思いますが、意外に重要な仕事です。
通院と言っても、検尿や病院内の移動などリスクが伴う行動は多くあります。
そのため、訪問ヘルパーは送迎や補助を行い、円滑に受診できるようお手伝いさせていただくわけです。
4.無資格からでもOK|訪問ヘルパーになるメリット
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訪問ヘルパーの業務内容から、仕事に興味が湧いてきた人もいるのではないでしょうか。
中には、無資格であることから「ちょっと難しいかな」と感じている人もいるかもしれませんね。
あなたが誇りややる気を持って働くために、働くメリットを知っておくのは大切です。
- やりがいがある
- 需要の高い仕事である
- 働く時間を自由に決められる
それぞれ説明しますね。
メリット1.やりがいがある
何と言っても、訪問ヘルパーの仕事はやりがいのある仕事と言えます。
介護の仕事が、利用者の生活を助け、笑顔を受け取れる素晴らしい仕事だからです。
利用者がその人らしく、毎日を生き生きと過ごしている姿を見れば、きっと喜びがあるはずでしょう。
困っていることがあれば、できる限りご自身で進めてもらいながら納得できるまでチャレンジできます。
生きることに疲れてしまった利用者でも、あなたの笑顔が新しい楽しみを生み出し明るくなることも。
訪問ヘルパーの仕事は、言葉では表しきれないやりがいがあるので、困っている人の役に立ちたいと思う人に向いてるお仕事です。
▼関連記事はこちらから。
>>訪問ヘルパーの仕事はきつい?仕事が大変な理由からやりがいについて紹介
メリット2.需要の高い仕事である
厚生労働省|介護人材の需給推計に係る調査研究事業を見ても、介護業界はまだまだ人材不足であることから、需要の高い仕事であると言えます。
そのため、訪問ヘルパーの仕事も人材を募集しているところが多いです。
また、訪問ヘルパーとして経験を積めば、他の介護職に転職してもスキルを活かせます。
人の役に立てる上に、職を失うことも少ないという点は、訪問ヘルパーのメリットでしょう。
メリット3.働く時間を自由に決められる
訪問ヘルパーは、正社員・正職員だけでなく、パートや登録ヘルパーという働き方もできる仕事です。
働き方や働く時間を自由に決め、自身にあった求人を選んで従事できるのは訪問ヘルパーの利点でしょう。
例えば、8時〜17時のどこかで勤務するケースが多く、事業所によってはシフト制になっているところもあります。
正社員の場合は、会社員同様に8時間勤務になることが多いです。
パートや登録ヘルパーは、営業時間の中で労働時間が決められています。
1日数時間や、1週間に3、4日からなど、働く時間を都合に合わせてもらえるでしょう。
スキマ時間に働くことができるサービスも出てきているので、まずは求人を見てみるというのも得策です。
5.無資格ならチェック!訪問ヘルパーに必要な資格
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ここまで、訪問ヘルパーの仕事内容やメリットなどを解説しました。
「訪問ヘルパーになりたい」と思うのであれば、やはり資格は必要です。
すぐにでも訪問ヘルパーとして働けるように、資格取得を目指して見ませんか?
ここでは、訪問ヘルパーになるために必要な資格を4つ紹介します。
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
- 生活援助従事者研修
すべてを取得する必要はありませんが、持っておいて損のないものばかりです。
1つずつ見ていきましょう。
資格1.介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護の仕事をするのに必要である基本的な知識・スキルを身につけるための研修です。
10科目130時間の研修を受けた上で、修了試験に合格すると資格を取得できます。
介護職員初任者研修は、介護系の資格を持っていない人や未経験の人でも受講可能です。
資格を取得するまでの目安期間は、3ヶ月以内と考えておくと良いですね。
介護職員初任者研修を取得すると、身体介護・生活援助の仕事ができるようになります。
資格2.実務者研修
実務者研修は、先述した介護職員初任者研修の上位資格として位置付けられている資格です。
介護職員初任者研修よりも、一歩踏み込んだ介護の知識・スキルを学べます。
20科目450時間の研修を受けることで資格を取得できます。
実務者研修も受講する際に資格は必要なく、無資格・未経験から受講可能です。
資格を取得するまでの目安期間は、6ヶ月程となっています。
もし、介護職員初任者研修を修了しているのであれば、共通科目(9科目130時間)の受講が免除されます。
そのため、介護職員初任者研修から順番に学習を進めていくと良いでしょう。
また、実務者研修を取得すると、訪問介護事業所のサービス提供責任者の資格要件を満たせます。
今後、介護職でのキャリアアップを目指している場合は、取得しておくと良い資格と言えるでしょう。
・初任者研修との違い
実務者研修は、初任者研修とは違う以下のような特徴があります。
- 介護福祉士の受験資格となる
- 喀痰吸引ができるようになる
- 経管栄養ができるようになる
介護福祉士を目指すなら、必ず必要となる資格です。
また、利用者の痰を吸引する喀痰(かくたん)吸引にも携われるので非常に心強い職員となれます。
本来は看護師が行う、経管栄養と呼ばれる管で栄養を利用者に届ける仕事にも触れられるようになり、将来を見据えた働き方ができるでしょう。
初任者研修とは明確に違う部分が、実務者研修にはあるので参考にしてみてくださいね。
資格3.介護福祉士
介護福祉士は、介護職の資格の中で唯一の国家資格です。
国家試験に合格することで取得できますが、国家試験を受験するためには、以下の受験資格を満たしている必要があります。
- 養成施設ルート:介護福祉士の養成施設を卒業する
- 福祉系高校ルート:福祉系高校を卒業する
- 実務経験ルート:働きながら資格取得を目指す
実務経験ルートは、実務者研修の修了と従業期間3年(1,095日)以上かつ従事日時540日以上の実務経験の2つの条件をクリアできると受験資格を得られます。
ただし、試験を受けるまでのハードルが高いため無資格では取得できません。
ですが、実務者研修同様に、介護職でのキャリアップを目指すのであれば取得しておきたい資格です。
資格4.生活援助従事者研修
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生活援助従事者研修は、2018年度に生活援助に従事する人材を育成するために新しくできた資格です。
9科目59時間の研修を受けて、修了試験に合格することで資格を取得できます。
生活援助従事者研修は、研修科目・時間が少なく、介護職員初任者研修よりも取得しやすい資格です。
しかし、この資格だけでは生活援助に限られてしまうため、身体介護はできません。
そのため、初任者研修や実務者研修と一緒に取得できる仕組みで提供されているケースが多いです。
もし、興味があるなら初任者研修と一緒に取得してみると良いでしょう。
6.無資格でも訪問ヘルパーで働けるチャンスはある
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訪問ヘルパーの仕事は需要の高さに対して人材不足で、国としても悩まされている問題です。
加えて、新型コロナウイルスの影響から、より一層、介護職の人材確保は急務となっています。
特例として、無資格でも訪問ヘルパーのサービス提供をできるようにしたことが、顕著な例ですよね。
訪問ヘルパーは、一緒に働く事務所の人や他ヘルパーさん、利用者に関わるすべての人たちと良い関係を築ける人に向いている仕事です。
また、「誰かの役に立ちたい」という思いが、大きな原動力にもなります。
ぜひ「無資格だから働けない…」と悩んでいるのであれば、無資格でも働ける今、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
日常生活を送るためのサポートを必要としている人は、数多くいます。
まとめ
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訪問ヘルパーは無資格で働けるのか、どんな仕事内容なのかなどについて解説しました。
基本的には、介護職員初任者研修以上の資格が必要ですが、新型コロナウイルスの影響で一時的に無資格でも働けます。
しかし、長期的に訪問ヘルパーとして働くのであれば、やはり資格は持っておいた方が良いでしょう。
ぜひ本記事を読んだきっかけに、訪問ヘルパーとして働くために行動を起こしてみてくださいね。