介護ヘルパーはきついのか?きつい理由と対処法を徹底解説
「人間関係がきつい」「忙しい」などの悪いイメージから、介護ヘルパーを目指すうえで不安を覚える方は多いと思います。
しかし介護ヘルパーは、正しく準備すればやりがいをもって働ける仕事です。
そこで今回「みーつけあ」では、介護ヘルパーがきつい理由と対処法について詳しく解説していきます。
最後まで読んでいただければ、介護ヘルパーとして前向きに働くコツが理解できますよ。
介護ヘルパーがきつい理由3選
https://www.pakutaso.com/20200253041post-25758.html
介護ヘルパーがきつい理由は以下の3つです。
- 身体への負担が大きい
- 人間関係
- 人手不足による忙しさ
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 身体への負担が大きい
介護ヘルパーがきつい理由1つ目は「身体への負担が大きいこと」です。
数十キロの利用者の体重を支え、かがむことが多い介護ヘルパーは身体的な負担が大きくなります。
特に腰への負担は大きく、厚生労働省の「安全衛生対策」では、以下のように言及しています。
介護・保育では、前かがみ・中腰での作業や腰のひねりを長く保つ作業が頻繁に出現します。
腰を中心とした身体的な負担が積み重なり、きついと感じてしまうことが多いです。
2. 人間関係
介護ヘルパーがきつい理由2つ目は「人間関係の悪化」です。
介護ヘルパーは利用者やご家族、職員と頻繁にコミュニケーションをとります。そのため人間関係が悪化すると、精神的なきつさに直結しやすいです。
また介護は、子育てや保育と異なりゴールが見えづらいです。
長期化することで疲労が蓄積する…というデメリットもありますね。
3. 人手不足による忙しさ
介護ヘルパーがきつい理由3つ目は「人手不足による忙しさ」です。
厚生労働省によると、全職業の有効求人倍率が1.45倍なのに対し、介護関係の有効求人倍率は3.9倍というデータがあります(平成30年度時点)。
参考:厚生労働省老健局老人保健課『2019年度介護報酬改定について ~介護職員の更なる処遇改善~』
こうした人手不足が続くと、1人のヘルパーに対する業務負担は多くなります。
身体的・精神的な負担が積み重なり、結果的に「きつい…」と感じてしまうケースがあると考えられますね。
▼関連記事はこちらから。
>>訪問ヘルパーの人手不足が止まらない!原因や悩みのタネとは?
訪問介護と施設介護のきつい部分は違う
https://www.pakutaso.com/20161037292post-9292.html
ここからは「訪問介護」「施設介護」に分け、きついと感じやすい部分を紹介していきます。
①訪問介護のきつい部分とは?
訪問介護のきつい部分は以下のとおりです。
- 業務中に頼る人がいないため、責任感が大きい
- 施設介護よりも人手不足が深刻
- 夜勤がなく、給料が安い
- 移動があるので疲れやすい
- 重度訪問介護の場合は負担が大きく、きついと感じやすい
実際に「訪問介護は施設介護と比べて有効求人倍率が4倍近く高い」というデータがあり、人手不足であることがうかがえます(2019年時点)。
参考:厚生労働省『訪問介護・訪問入浴介護 』
他にも移動や賃金の安さといった特徴があり、身体的・精神的なきつさに繋がっているとわかりますね。
②施設介護のきつい部分とは?
施設介護のきつい部分は以下のとおりです。
- レクリエーションやイベント業務が大変
- 人間関係の維持が難しい
- 夜勤で生活リズムが乱れる
- 看取りがある
施設の種類によってきつい部分は異なりますが、共通して「職員間の人間関係」は影響しやすいです。
閉鎖的な空間ゆえ、職員や利用者との距離の近さが問題化しやすいと考えられますね。
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>>登録ヘルパーを辞めたい理由まとめ|辞める前に考えるべきこと
【メリット】介護ヘルパーはきついだけではない
https://www.pakutaso.com/20180952262post-17576.html
介護ヘルパーのきつい面を紹介してきましたが、やりがいやメリットも多いです。
そこでここからは、「介護ヘルパーのメリット」を3つ紹介していきます。
- 感謝されやすい
- 裁量がある
- 職を失いづらい
それぞれ詳しくみていきましょう。
1. 感謝されやすい
介護ヘルパーのメリット1つ目は「感謝されることが多い」という点です。
- 入浴介助
- 食事介助
- 排せつ介助
- 移動、移乗介助
- レクリエーション
…など、介護ヘルパーは利用者の生活が豊かになるようサポートする仕事です。
そのため高齢者の方から「ありがとう」と感謝される機会は多く、やりがいを感じやすい仕事といえますね。
2. 裁量がある
介護ヘルパーのメリット2つ目は「裁量がある」という点です。
特に訪問ヘルパーは1人で業務を行うことが多いため、臨機応変に働きたい人には向いています。
工夫したことをすぐに実践でき、成果として見えやすいのはメリットといえますね。
3. 職を失いづらい
介護ヘルパーのメリット3つ目は「職を失いづらい」という点です。
高齢化の影響で介護ヘルパーは慢性的な人手不足となっています。
人手不足は「1職員あたりの業務量が増える」というデメリットがあります。一方で「雇用されやすく、どの地域でも働ける」というメリットもつながるのです。
- 職を失うリスクを過度に考えなくてよい
- キャリア設計や収入を想定しやすい
…というのは、介護ヘルパーにとって大きなメリットといえますね。
▼訪問介護のやりがいに関する記事はこちらから。
>>介護ヘルパーのやりがい5選【楽しいところと大変なところがわかる】
介護ヘルパーがきついときの対処法4選
https://www.pakutaso.com/20201211359post-32629.html
介護ヘルパーがきついときの対処法は以下の4つです。
- きついところを書き出す
- 業務内容を変更してもらう
- キャリアアップを目指す
- 転職する
きついと感じたときに対応できるよう、それぞれ詳しくみていきましょう。
1. きついところを書き出す
介護ヘルパーがきついときの対処法1つ目は「きついところを書き出す」です。
ノートやメモへ書き出すことで、問題点を明確化できます。
悩みの原因がわかっている方が対応しやすいです。きついと感じた時点で、少しでも多く問題点を予想し、書き出してみてください。
2. 業務内容を変更してもらう
介護ヘルパーがきついときの対処法2つ目は「業務内容の変更をお願いする」です。
- 入浴介助
- 排せつ介助
- 移乗、移動介助
たとえば上記のような身体的負担が大きい業務ばかり担当している場合、きつさは改善しません。
そのため資料作成や施設の整理整頓など、身体への負担が少ない業務を挟みましょう。
新人のうちは上司から業務を割り振られることが多いです。そのため自ら業務内容の変更をお願いしてみてください。
3. キャリアアップを目指す
介護ヘルパーがきついときの対処法3つ目は「キャリアアップを目指す」です。
- 施設長やエリアマネージャーなどの管理職
- ケアマネジャー
- 生活相談員
上記のようなキャリアアップで立場が変わると、接する人が変わったり、転職しやすくなったりと状況が改善します。
介護関連の資格取得や勉強を行い、現状を好転させる努力をしてみてください。
4. 転職する
介護ヘルパーがきついときの対処法4つ目は「転職する」です。
上司へ相談したり、業務の変更をお願いしたりしても改善しない場合、環境を変えましょう。
- 自分が仕事に求めることは?
- 前の施設がきつかった理由はなにか?
- うれしかったこと、イヤだったことは?
上記のような自己分析をし、希望に沿う施設へ転職することで状況は改善します。
また「転職という選択肢を持つ」だけでも問題を客観的に判断しやすくなるので、オススメですよ。
まとめ
https://www.pakutaso.com/20160339085post-7362.html
介護ヘルパーがきついと感じるのは、人間関係や腰への負担など様々な理由があります。
そのため今後介護ヘルパーを目指す方は、イメージだけでなく客観的なメリット・デメリットを理解するように心がけましょう。