新型コロナの介護ヘルパーへの影響は?【コロナ対策についても徹底解説】
新型コロナウイルスについて、「どんな影響があるのか…」と不安を覚える介護ヘルパーの方は多いです。
そこで今回「みーつけあ」では、介護ヘルパーへの影響や、厚生労働省が推奨するコロナ対策を徹底解説していきます。
最後まで読んでいただければ、コロナに対して取るべき対処法が理解できますよ。
コロナによる介護ヘルパーへの影響とは
https://www.pakutaso.com/20170459116post-11288.html
新型コロナウイルスによる、介護ヘルパーへの主な影響は以下の3つです。
- 人手不足の深刻化
- 感染対策
- 給付金の受け取り
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 人手不足の深刻化
コロナによる影響1つ目は「人手不足の深刻化」です。
厚生労働省は2020年8月19日に行われた社保審・介護給付費分科会にて、介護ヘルパーの有効求人倍率が15倍を超えたことを明示しています。
参考:第181回社会保障審議会介護給付費分科会(web会議)
全産業平均と比較しても、およそ16倍ほど高い水準となっており、人手不足が深刻化しているとわかりますね。
▼関連記事はこちらから。
>>訪問ヘルパーの人手不足が止まらない!原因や悩みのタネとは?
②感染対策
コロナによる影響2つ目は「感染対策」です。
新型コロナウイルスは高齢者への影響が大きいため、アルコール消毒やマスクの準備などを進めています。
さらに具体的な感染対策については、後ほど詳しくみていきましょう。
③給付金の受け取り
コロナによる影響3つ目は「給付金の受け取り」です。
コロナへの感染症対策を行う介護サービス事業所や施設に対し、国による給付金の支援が実施されています。
具体的な支援内容として…
- かかり増し経費(感染対策にかかった経費)の支援
- サービス利用再開に向けた支援
- 慰労金の支給
…などが行われました。
参考:新型コロナウイルス感染症対策を行う介護サービス事業所・施設 介護サービス事業所・施設に勤務する職員の皆さまへ
給付金や慰労金の受け取りには申請が必要なため、事業所ごとに手続きを進めています。
▼関連記事はこちらから。
訪問ヘルパーが貰える給付金とは?【新型コロナ感染者がいれば20万円支給】
介護ヘルパーがすべきコロナ感染対策とは?
https://www.pakutaso.com/20200527143post-27744.html
介護ヘルパーがすべきコロナ感染対策は以下のとおりです。
- ソーシャルディスタンスを意識
- ウイルス予防、感染対策の徹底
- 他事業所との連携手段を変更
なお上記対策は、厚生労働省の『介護職員のための 感染対策マニュアル -概要版-』を元に解説しています。
参考:厚生労働省『介護職員のための 感染対策マニュアル -概要版-』
1. ソーシャルディスタンスを意識する
感染対策の1つ目は「ソーシャルディスタンスを意識する」です。
厚生労働省は感染対策の3つの柱として…
- 病原体(感染源)の排除
- 感染経路の遮断
- 宿主の抵抗力の向上
…を挙げており、ソーシャルディスタンスを保つことで、項目1〜2が達成できると考えられます。
通勤時や移動時に他者との距離をとり、飛沫感染等を防ぐことが重要です。
2. ウイルス予防・感染症対策の徹底
感染対策の2つ目は「ウイルス予防・感染症対策の徹底」です。
具体的な予防・対策方法は以下のとおり。
- 手洗い、うがい
- アルコール消毒
- 手袋の着用
- マスクの着用
爪、指の間、親指、手首をもみ洗いし、消毒用エタノール等で手指消毒を重ねることで接触感染を防ぎます。
さらに介助時は手袋をして、業務ごとに新しく使用することで感染リスクを減らすことが可能です。
接触感染、飛沫感染、空気感染を防ぐよう、各事業所で対策しているかチェックしてみてください。
3. 他事業所との連携手段を変更
感染対策の3つ目は「他事業所との連携手段を変更する」です。
厚生労働省は利用者への感染経路を遮断するために重要なポイントとして、以下3つを挙げています。
- 持ち込まない
- 拡げない
- 持ち出さない
項目1〜3は、人との接触を減らすことで達成できます。
ケアマネージャや他事業所、利用者ご家族との連絡を電話・オンラインミーティングで行い、外部接触を必要最低限に減らすよう努めましょう。
【業務別】介護ヘルパーがすべきコロナ感染対策
https://www.pakutaso.com/20180957263post-17595.html
続いては介助業務別のコロナ感染対策について解説していきます。
1. 食事介助
1つ目は「食事介助」での感染対策です。
- 利用者およびヘルパーの手洗い、消毒
- 手袋の着用
- 介助は1名ずつ行う
- ななめ後ろから見守り
- むせやすい場合はフェイスタオルで優しく覆う
- 身体を引くことで咳を浴びないよう工夫
手指衛生を徹底し、むせた場合やこぼした場合に直接接触しないよう対応することが重要です。
また目に見えない唾液等の飛沫に対応できるよう、エプロンやフェイスガードをするのも有効とされています。
2. 排せつ介助
2つ目は「排せつ介助」での感染対策です。
- 排除物に直接触れない場合でも手袋を着用
- 毎回手袋やエプロンを換える
- 濃厚接触者がいる場合はトイレ空間を分ける
- ポータブルトイレは消毒を徹底する
利用者に直接触れないときにも手指衛生やエプロン着用は徹底してください。
また手首に付着することのないよう、長袖のガウン等を着るのも推奨されています。
3. 入浴介助
3つ目は「入浴介助」での感染対策です。
- 事前の体調チェックを行う
- 正常でない皮膚から浸出液が出ている場合、入浴後に浴室の消毒を行う
- 濃厚接触者の場合は清拭で対応する
- 入浴時に使用したタオルや手すり等を次亜塩素酸ナトリウムで消毒
- 浴室の換気を徹底する
入浴は利用者との距離が近づきやすく、皮膚からの感染リスクも大きいです。
そのため事前に検温やヒアリングで体調不良がないか確認し、入浴ごとに消毒や換気を行いましょう。
なお感染対策により1度の入浴介助に時間がかかる場合は、
- 担当を増やす
- 消毒や洗浄済みのタオルなどをストック
…などの対応をし、効率的に業務を回せるよう工夫するのがオススメです。
まとめ
https://www.pakutaso.com/20200520128post-27336.html
介護ヘルパーは「病原体(感染源)の排除」「感染経路の遮断」「宿主の抵抗力の向上」を意識し、感染対策を続けることが重要です。
高齢者は感染症の影響が大きいことに留意し、普段から予防・対策のためにできることを考えてみてください。