介護ヘルパーの1日の流れ|仕事内容やスケジュール・給与などを解説!
「介護ヘルパーってどんな仕事をしているんだろう?」
「1日のスケジュールが気になるな…」
こんな疑問を抱えていませんか?
介護ヘルパーの仕事内容や1日の流れを知ることで、実際に働く際のイメージが湧いてきますよね。
そこで「みーつけあ」では、介護ヘルパーの1日について仕事内容やスケジュールなどを解説します。
介護ヘルパーに関する気になる疑問とその回答も紹介していますので、あなたの疑問もきっと解決できるでしょう。
ぜひ参考に読み進めてみてください。
1.介護ヘルパーの1日の仕事内容は?
引用:https://www.photo-ac.com/
まずは、介護ヘルパーの1日の仕事内容を確認しましょう。
介護ヘルパーの仕事内容は、大きく分けて下記の3つです。
- 身体介護
- 生活援助
- 移動介助
それぞれについて順番に説明します。
仕事1.身体介護
介護ヘルパーが行う仕事内容の1つ目が、身体介護です。
身体介護は、利用者の体に直接触れて行う介護になります。
身体介護を行うには、初任者研修以上の資格が必要です。基本的には、無資格の介護ヘルパーでは行えません。
利用者の体に触れることになるので、体を痛めないように力加減に気をつける必要があり、最大限の配慮が求められます。
また、具体的な仕事は下記の通りです。
- 起床・就寝介助
- 体位変換
- 排泄介助・おむつ交換
- 入浴介助
- 食事介助
- 服薬介助
- 着替え・身だしなみの介助
- 各種介助の準備・片付け
利用者が健康的に日常生活を送れるように、身体機能の向上を目指す介助が身体介護に該当します。
利用者によっては、身体介護で行う食事介助で、療法食・流動食の調理をする場合もあるでしょう。
実務者研修を取得している介護ヘルパーであれば、喀痰吸引・経管栄養を行う事業所もあります。
仕事2.生活援助
介護ヘルパーが行う仕事内容の2つ目が、生活援助です。
生活援助は、身体介助以外で利用者が快適に日常生活を送れるよう援助を行います。
必要な家事・身の回りの援助が業務範囲になるので、来客対応や利用者家族への援助などは業務内容に含まれません。
生活援助の具体的な仕事は下記の通りです。
- 料理
- 配膳・下膳
- 掃除・ゴミ出し
- 洗濯
- ベッドメイク
- 衣服の整理・補修
- 買い物
- 外出支援
生活援助は、身体介助のように身体機能の向上を目指すのではなく、あくまでも生活を送るための身の回りのお世話がメインになります。
仕事3.移動介助
介護ヘルパーが行う仕事内容の3つ目が、移動介助です。
移動介助は、利用者が転倒して怪我をしないように補助するほか、車椅子移動のサポートまで行います。
また、利用者を病院に連れて行く際に車の運転をしたり、利用者の代わりに病院の受診手続きをしたりすることも業務の1つです。
病院以外にも、選挙の投票や官公署、買い物などの外出でサポートを行います。
ガイドヘルパーの資格を取得することで、視覚障がい者の支援も可能です。
▼介護ヘルパーの基本情報はこちらもご参考ください。
>>介護ヘルパー(訪問介護員)とは?仕事内容・資格・やりがいについて紹介
2.介護ヘルパーの1日の流れ(スケジュール)を知ろう
引用:https://www.photo-ac.com/
ここまで、介護ヘルパーが行う具体的な仕事内容を紹介しました。
身体介護や生活援助、移動介助を1日にどんな流れで行っているのか、気になるポイントですよね。
この章では、介護ヘルパーの1日の流れ(スケジュール)を見ていきましょう。
一例として、1日のスケジュールは下記のようになります。
9:00 | 事業所に出社 |
10:00〜 | Aさん宅で洗濯と昼食の用意 |
12:00〜 | お昼休憩 |
13:00〜 | Bさん宅で買い物と掃除 |
16:00〜 | Cさん宅で通院介助と夕食の用意 |
18:00〜 | 退社 |
事業所に所属している場合は、所定の時間に出社し、担当している利用者宅で業務を行います。
担当する利用者の人数や時間も、人によってさまざまです。
身体介護が多く必要な利用者もいれば、生活援助がメイン業務となる利用者もいるでしょう。
必要な介護を終えたら、次の利用者宅に向かったり、お昼休憩に入ります。
担当しているすべての利用者の介護が完了したら、介護ヘルパーの1日の仕事は終了です。
複数の利用者に対して介護をする場合は、移動時間も加味して業務の遂行・移動を行う必要があります。
仕事をしっかりこなすことはもちろん、スケジュール管理も大切な仕事と言えるでしょう。
3.介護ヘルパーの1日で気になる疑問と答え
引用:https://www.photo-ac.com/
介護ヘルパーの仕事内容と、1日の流れについてお話ししてきました。
具体的なスケジュールを確認したところで、仕事の流れのイメージが湧いてきたのではないでしょうか?
中には、まだ疑問があるという人もいるかもしれません。
本章では、介護ヘルパーの1日で気になる疑問と答えについて解説します。
思い浮かぶ疑問として、下記の5つをピックアップしました。
- 介護ヘルパーは身体介護と生活援助1日にどちらが多い?
- 介護ヘルパーは1日何時間働けるの?
- 介護ヘルパーは1日何件(何人)対応するの?
- 介護ヘルパーは1日でどのくらい稼げる?
- 介護ヘルパーとして1日だけ働くことはできるの?
もし、気になる疑問があれば、ぜひ回答をチェックしてみてくださいね。
疑問1.介護ヘルパーは身体介護と生活援助1日にどちらが多い?
これは担当する利用者にもよりますが、生活援助が多くなる可能性が高くなっています。
なぜなら、身体介助を必要とする人よりも、生活援助を必要とする人の方が多いからです。
身体介助は、要介護度が高い人ほど求められることが多い項目となります。
そのため、介護老人保健施設やグループホーム、要介護度3以上の場合は特別養護老人ホームを活用する人が多いです。
そして、身体介護を利用する人は、あわせて生活援助も必要になります。
また、身体介護の方が生活援助よりも単位が高く設定されているため、料金も高くなります。
よって、身体介助は最低限の量で済ませようと考える利用者も多いのです。
このような理由から、1日の仕事は生活援助の方が多くなる可能性が高いと言えます。
疑問2.介護ヘルパーは1日何時間働けるの?
介護ヘルパーの働く時間に関して、自立支援法や介護保険法では特に規定がありません。
そのため、働こうと思ったら何時間でも働けるでしょう。
ただし、多くの事業所が、正社員として働く場合は1日8時間勤務に設定しています。
利用者が多かったり、人手が不足していたりする場合は、1日12時間以上働く場合もあるそうです。
イレギュラーもありますが、1日1時間〜8時間、雇用形態によっては週の稼働日数も1日〜5日などに調整できるでしょう。
疑問3.介護ヘルパーは1日何件(何人)対応するの?
介護を行う人数は、訪問介護を利用している人数によって大きく変動します。
1日5人〜6人程で設定している事業所もあれば、12人〜13人とかなり多くの人数を担当する事業所もあるのです。
担当する利用者の人数目安は、事業所の求人で確認できる場合があります。
もし、これから介護ヘルパーになろうと思っている場合は、事前に確認してみると良いでしょう。
また、業務時間や働ける曜日に合わせて、人数を考慮してくれる事業所が多いです。
疑問4.介護ヘルパーは1日でどのくらい稼げる?
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公益財団法人 介護労働安定センターの「令和元年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」によると、訪問介護員の平均日給は9,756円となっています。
8時間労働の時給で考えてみると、約1,220円です。
事業所や地域によって時給・日給は変動しますが、目安として知っておくと良いでしょう。
疑問5.介護ヘルパーとして1日だけ働くことはできるの?
結論を言うと、1日だけ介護ヘルパーとして働くことは可能です。
派遣社員として1日だけ働いたり、事業所によっては週1からOKなところもあります。
もし1日だけ働きたいと考えている場合は、派遣会社や週1で働ける事業所を探してみるといいですね。
4.介護ヘルパーには1日(24時間)対応訪問介護もある
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介護ヘルパーの働き方として、24時間対応訪問介護があることはご存知でしょうか?
24時間対応訪問介護は、昼夜問わずに利用者を24時間体制で介護・サポートするサービスです。
24時間訪問介護をするため、早朝や夜間特有の介護サービスも行うことになります。
通常の訪問介護では行わない業務も含まれてきますが、早朝・夜間で働けるのが特徴です。
そのため、日中に働くのは難しい人や、早朝・夜間だけ働きたい人におすすめの仕事といえます。
介護ヘルパーとして早朝・夜間に働きたい場合は、一度検討してみると良いでしょう。
【補足】介護ヘルパーに来てもらうには
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介護ヘルパーを利用したい!と考えている人は、以下の手順を踏むことでサービスを受けられます。
- 市区町村の窓口で要介護認定(要支援認定)を受ける
- 市区町村からの訪問を受ける
- 要介護・要支援の判定する
- サービス計画書の作成
- 介護ヘルパーに来てもらう
「認定や手続きが面倒…」と感じる人もいるかもしれません。
ですが、窓口に足を運べばほとんどの手続きをサポートしてもらえるので意外に簡単です。
今後の生活の質を考えても、ぜひ利用を検討してみてください。
まとめ
引用:https://www.photo-ac.com/
今回「みーつけあ」は、介護ヘルパーの1日の仕事やスケジュール、気になる給与、対応人数などを解説しました。
介護ヘルパーは、身体介護や生活援助、移動介助が主な仕事です。
1日の業務スケジュールは人によって異なりますが、多くの場合は複数の利用者宅を回って介護を行います。
1日の動きを確認して「自分にもできそうだ」と感じたのであれば、ぜひ働くことを検討してみてくださいね。