介護ヘルパーのパートについて徹底解説【時給や1日の流れとは】
介護ヘルパーのパート求人をみて、「時給が高いのはなぜ?」「未経験でもなれる?」などの疑問をもつ方は多いと思います。
介護ヘルパーのパートは、時間の融通がきくというメリットがある一方、資格が必要といった点に注意が必要です。
そこで今回「みーつけあ」では、介護ヘルパーのパートについて詳しく解説していきます。
最後まで読んでいただければ、介護ヘルパーの時給目安や1日の流れなどを理解できますよ。
介護ヘルパーのパートでよくある疑問3つ
介護ヘルパーのパートに関して、よくある疑問は以下の3つです。
2. 時給や収入の目安は?
3. パートの需要はあるの?
一般的なイメージとは違う部分に注意しつつ、介護ヘルパーに関する疑問を解決していきましょう。
1.介護ヘルパーのパートの業務内容はきつい?
介護ヘルパーは「訪問介護員」「訪問ヘルパー」「ホームヘルパー」などと呼ばれることも多く、共通する業務内容は以下のとおりです。
・生活援助…買い物代行、調理などの家事全般をサポートするサービス
・通院介助…通院の際の送迎や受診に関する手続き支援など
それぞれ利用者の視点に立ち、ニーズを汲み取る必要があります。
短時間でコミュニケーションをとりつつ情報収集するのは、慣れるまできついと感じることも多いでしょう。
ただし利用者や業務の流れを理解してからは視野が広がるため、やりがいが増えますよ。
介護ヘルパー1日の流れ【勤務時間の例】
介護ヘルパーの業務をイメージできるよう、一般的な1日の流れをみていきましょう。
時間 | 業務内容 |
---|---|
8:30 | 事業所へ出勤 |
(移動) | |
9:00 | Aさんの自宅へ到着、生活援助サービス開始 |
9:45 | サービス終了 |
(移動) | |
10:30 | Bさんの自宅へ到着、身体介護サービス開始 |
11:30 | サービス終了 |
(移動) | |
12:00~13:00ごろ | 昼休憩 |
13:00 | Cさんの自宅へ到着、生活援助サービス開始 |
13:45 | サービス終了 |
(移動) | |
14:00 | Dさんの自宅へ到着、身体介護サービス開始 |
15:00 | サービス終了 |
(移動) | |
16:30 | Eさんの自宅へ到着、生活援助サービス開始 |
17:15 | サービス終了 |
17:30 | 退勤 |
スケジュールは、希望によって細かく調整できます。しかし求人では、8時間勤務と掲載されていることが多いです。
また介護ヘルパーの特徴として、上記1日の流れにもあるように「移動時間」が必ずあります。移動をきついと感じる人もいれば、気分転換になるという人も多いです。
「移動時間は時給換算されるのか?」「どのくらい移動時間があるのか」などを、チェックするよう心がけましょう。
2.介護ヘルパーのパートの時給・収入目安は?
非常勤の介護ヘルパーの平均時給は「1,308円」です。
この時給は全産業の平均1,004円と比較しても、高水準にあることがわかります。
なお、給与水準が高いのは、「移動分を換算している」「身体介護は介護報酬が高い」といった理由があるからです。
そのため、実質的な時給は1,000円ほどであったり、身体介護はベテラン職員のみが担当していたりと、額面通りにならない可能性もあります。
実際に働いているパート職員から話を聞き、1日の収入を把握するとギャップが少なくなりますね。
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訪問ヘルパーの時給は高い?安い?【厚生労働省の調査をもとに解説】
3.介護ヘルパーの需要は高い?
介護ヘルパーの需要は非常に高いです。
その根拠として、厚生労働省の「訪問介護・訪問入浴介護」の資料では、2019年度の訪問介護員・有効求人倍率は15.03倍となっています。
この値は介護施設における有効求人倍率の3~4倍となっており、訪問介護の需要の高さがうかがえますね。
介護ヘルパーのパートは未経験でも目指せる
有効求人倍率の高さからわかるように、多くの訪問介護事業所は人手不足です。
そのため、未経験であっても挑戦しやすく、求人サイトでは「未経験可」「初心者歓迎」といった記述が増えています。
ただし無資格の場合、専門性を求められる「身体介護」はできない点に注意しましょう。
生活援助サービスよりも時給が高い身体介護ですが、実施する際は介護資格が必須です。
介護ヘルパーのパートに必要な資格
介護ヘルパーになるうえで、必要な介護資格は以下のとおりです。
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士
・旧介護職員基礎研修
・旧訪問介護員1級(通称,ホームヘルパー1級)
・旧訪問介護員2級(通称,ホームヘルパー2級)
完全未経験の場合は、受講期間が短く、費用も安い「介護職員初任者研修」がおすすめです。
介護のスタート資格とも呼ばれており、基礎から学ぶことができますよ。
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>>訪問ヘルパーに必要な資格とは?初任者研修など徹底解説
介護ヘルパーのバイトは大学生でもできる?
介護ヘルパーのバイトは大学生でも行えます。
無資格であっても「家事」「レクリエーション」「見守り」などの業務ができます。
資格を取得すれば、時給がアップする可能性もありますね。
また、若手が少ない事業所や施設は多いので、利用者やスタッフから重宝されるケースが多いですよ。
介護ヘルパーのパートと正社員の違い
ここからは介護ヘルパーのパート・正社員の違いを解説していきます。
介護ヘルパーのパート・正社員において、介助業務では大きな違いはありません。
身体介護や生活援助など、同じサービスを提供しています。
ただし正社員の場合…
・会議への参加
・採用面接
・備品の調達
…など、雑務や役職者の補助等を行うことは多いですね。
またこれら以外にも正規・非正規ならではのメリット・デメリットがあるため、次章より詳しく解説していきます。
パートのメリット・デメリット
介護ヘルパーのパートのメリットは「時間の融通がきくこと」「掛け持ちができること」の2つです。
自分の空いた時間にのみシフトを入れることができ、他のバイトとの掛け持ちも可能なので自由に働けます。
また介護ヘルパーのデメリットとして、「収入が安定しない(賞与がない)」「キャリアアップしづらい」という2つがあげられます。
・福利厚生がほとんどない
・役職がつきづらい
…といった理由から給料が増えず、収入が安定しづらい点に注意が必要ですね。
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>>登録ヘルパーを辞めたい理由まとめ|辞める前に考えるべきこと
正社員のメリット・デメリット
介護ヘルパー正社員のメリットは「福利厚生が充実していること」「キャリアアップしやすいこと」の2つです。
社会保険や各種手当が充実しており、ボーナスも発生するため収入は安定しています。
サービス提供責任者やエリアマネージャーなど、キャリアアップも図れるのもメリットの1つですね。
また介護ヘルパー正社員のデメリットは、「時間の融通がきかない」「責任が重い」という2点です。
正社員はパート・アルバイトを統率し、業務を円滑に進められる積極性が求められます。
そのため、介助以外の業務が増えることも多く、パート以上の主体性は必要不可欠です。
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>>訪問ヘルパーの正社員として働いている方必読!メリット・デメリットについて紹介
介護ヘルパーのパートになるには
介護ヘルパーのパートになる手順は以下のとおりです。
1. 介護資格の取得
2. 面接の申し込み
3. 採用通知を受ける
4. 研修後、業務開始
上記以外にも、知人の紹介で採用されたり、ハローワークや資格講座から直接求人を紹介されたりと、方法はさまざまです。
いずれの方法でも、初任者研修や実務者研修などの資格を取得すれば、採用活動で有利になります。
求人でみるべきポイントは?
介護ヘルパーのパート求人を見る際、注視すべきポイントは以下のとおりです。
2. 資格手当は出るのか
3. 移動時間は時給換算されるか
4. 自宅からのアクセス
5. 従業員数が極端に少なくないか
同じ地域で複数の求人を比較し、時給や福利厚生などに差がないかチェックしてみてください。
また事業所内の人間関係や利用者の数、シフトやキャリアアップの可否なども面接で質問しておくと安心感につながりますよ。
▼面接に関する記事はこちらから。
>>登録ヘルパーの面接は受からないケースもある?!対策や気をつけるポイントについて
まとめ
家事や育児、学業と両立しながら働けるのが、介護ヘルパーのパートならではのメリットです。
身体介護業務につけば高時給になることも多いので、条件の良い事業所を探しつつ、初任者研修の取得を目指しましょう。