介護ヘルパーは雪かきをしてもよい?介護保険は適用されるのか解説
介護ヘルパーが降雪量の多い地域で業務をする際、利用者から雪かきを頼まれることもあると思います。
しかし「雪かきは介護保険が適用されるのか」「雪かきをしても契約上は問題ないか」など、不安に感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回「みーつけあ」では、介護ヘルパーの雪かき業務について詳しく解説していきます。
最後まで読んでいただければ、下記の問題について理解できますよ。
- 介護ヘルパーは雪かきをしても問題ないのか?
- 介護ヘルパーが雪かきをお願いされたときの対処法
ぜひ、参考にしてください。
介護ヘルパーは雪かきをしていいの?
介護ヘルパーが雪かきを行うのは、本来の介護業務から外れています。
したがって介護保険が適用されないので、サービスとして雪かき業務をするべきではありません。
実際に青森市のホームページでは、以下のように明示しています。
訪問介護における家事援助の範囲につきましては、国が「雪かきをヘルパーが行うことは、日常的に行われる家事の範囲を超えており、不適正な事例である」と示していることから、介護保険の対象にはなりません。
しかし、青森市社会福祉協議会では、青森地区の持ち家に居住する高齢者または身体障害者のみの世帯で、低所得などの理由により独力で除雪を行うことが困難な世帯を対象に、各地区社会福祉協議会のボランティアによる間口除雪を実施しておりますので、ご相談ください。
雪かきは介護保険適用外のサービスであることを押さえて、利用者に頼まれても安易に承諾しないように注意しましょう。
介護ヘルパーが雪かきを頼まれた場合の対処法
「利用者が困っている様子をみると、雪かきを断りづらい」という人も多いと思います。
しかし、契約外のサービスを提供してしまうと、他利用者との公平性が保てません。
まずは、「雪かきは規則違反になる」という旨を、サービス利用者やその家族に説明しましょう。
そのうえで「地域のボランティアや、自費サービスなら可能である」ことを伝えてください。
ただし利用者宅に入れなかったり、道を通れないほど雪が積もっていたりと、緊急性のあるケースも多いです。
その場合は介護保険に詳しい上司やケアマネジャーに連絡し、判断を仰いでください。
雪国ならではの介護ヘルパーや利用者の課題
雪国で介護ヘルパーとして働く場合、さまざまな課題があります。
主な課題は以下のとおりです。
- 事業所や自宅に行けない
- 利用者の行動範囲が狭まる
- 灯油や買い物支援などの業務が増える
雪により公共交通機関が止まり、介護ヘルパーの行動範囲が狭まります。
自宅にこもりがちになることで認知症が進行したり、身体機能が低下してしまうケースも多いです。
また介護ヘルパーの移動にも悪影響を及ぼし、1日あたりの訪問数が少なくなる可能性もあります。
そのため、雪の少ない移動ルートを確保したり、より効率的に業務を行ったりと工夫することが重要です。
まとめ
介護ヘルパーが雪かきを行うには、介護保険適用外の自費サービスや、地域のボランティアに参加する必要があります。
そのため安易に雪かき業務を承諾せず、まずは上司やケアマネジャーに相談するよう心がけてみてください。