介護ヘルパー2級の難易度は低い?試験に落ちないための対策も紹介
「介護ヘルパー2級の資格を取りたいけれど、難易度はどのくらい?」
「合格できなかったときは、どうなるの?」
資格の取得というとハードルが高く感じてしまい、いざ取得しようと思っても合格できるのか不安になりますよね。
介護ヘルパーとして活躍していくためには、資格取得は必須です。
そのためには、知識や技術を習得しなければいけません。
今回「みーつけあ」では、介護ヘルパー2級の難易度について、試験対策や落ちたときの対処法について解説します。
介護ヘルパー2級の難易度を理解して、ぜひ資格取得を目指してください。
1.介護ヘルパー2級(介護職員初任者研修)の難易度は低い!
介護ヘルパー2級の難易度は低いとされています。
そもそも介護ヘルパー2級は、知識の理解度を高めるための資格です。
そのため、試験に出る問題は講義内容をきちんと理解できていれば分かるように作られています。
つまり、試験前に猛勉強をしなくても、正しい知識や技術が習得できる資格なので、難易度が低いというわけです。
合格率は公表されていない
難易度が低いと言われているのですが、じつは正式な合格率は公表されていません。
理由は、介護ヘルパーが民間の資格のため、講義内容から試験までは各スクールが管理しており、出題される内容もバラバラだからです。
正式な合格率は不明ですが、一般的には「ほぼ100%」と言われており、最後まで諦めなければ取得できる仕組みになっています。
2.介護ヘルパー2級(介護職員初任者研修)の試験に落ちたらどうなる?
介護ヘルパー2級の試験に落ちた場合、どうなるのでしょうか。
じつは、試験に落ちてもスクール側が、再試験をしてくれます。
受かるまで何度も挑戦できるので、辞めてしまわない限りは合格できるということです。
ちなみに、合格ラインは100点満点中70点以上で、再試験はスクールによって追加料金が発生するところもあります。
取得を目指す際は、念のため、再試験の費用も事前にチェックしておきましょう。
3.介護ヘルパー2級(介護職員初任者研修)の難易度で試験に落ちないための対策
難易度は低いと言われていますが、1発合格を目指すのであれば落ちないための対策は行っておくべきでしょう。
以下の2つの対策について解説します。
- 勉強の対策
- 試験の対策
資格を取得するためには座学がありますし、カリキュラムの最後には試験が設けられています。
失敗しないために準備を万全に整えたうえで、試験に挑みましょう。
勉強の対策
勉強の対策は、とにかく真面目に授業を聞くことです。
講義中に大切だと思ったところは、メモを取ったりマーカーで線を引くなどして、見返した時に目立つようにしておきましょう。
また、疑問に感じたところは遠慮なく質問をして、分からないままにしないことが大切です。
試験の対策
次に、試験の対策です。
試験時間は1時間あり、全部で32問あります。
そのため、次々に答えていかなくては、時間内に終わりません。
分からないところは飛ばして、とにかく最後の問題まで解きましょう。
残った時間で分からないところを考え、白紙にならないように心がけてください。
焦らずに落ち着いて取り組むことが、合格するポイントです。
4.介護ヘルパー2級(介護職員初任者研修)の仕事内容
介護ヘルパー2級を持っていれば、以下のような仕事ができます。
- 訪問ヘルパー
- 入所施設ヘルパー
- 通所施設ヘルパー
- 院内ヘルパー
- 介護以外の仕事にも役立つ
介護ヘルパー2級は、介護業界の入門資格です。しかし、その用途は幅広く、介護の仕事なら一定の制限がない限り選ぶことができます。
院内ヘルパーや施設のヘルパーになることもできますので、それぞれ1つずつ見ていきましょう。
訪問ヘルパー
訪問ヘルパーの仕事は、利用者の自宅へ訪問して身の回りのお世話やサポートを行うことです。
主に、以下のような仕事をします。
- 入浴介助
- 食事介助
- 排泄介助
- 掃除
- 洗濯
- 買い出し など
利用者1人ひとりに寄り添ったサポートができるので、じっくりと介助をしたい人にはおすすめです。
入所施設ヘルパー
次に施設ヘルパーの仕事は、施設で暮らす利用者の身の回りのサポートを行うことです。
主に、以下のような仕事をします。
- 入浴介助
- 食事介助
- 排泄介助
- レクリエーション活動 など
利用者は施設で暮らしているので、日勤だけでなく夜勤や祝日など出勤スタイルはさまざまです。
通所施設ヘルパー
デイサービスといったような通所型の施設で働くヘルパーの仕事は、身の回りの介助のほかに、生きがいを見つけるサポートも行います。
仕事内容は、主に以下の通りです。
- 入浴介助
- 食事介助
- 排泄介助
- レクリエーション活動
- 送迎 など
基本的に夜勤はありません。施設によっては、宿泊可能な「お泊まりデイサービス」を行っているところもあります。
デイサービスを生きがいの1つになってもらえるようなサポートをするために、明るく楽しい雰囲気作りができる人におすすめです。
院内ヘルパー
院内ヘルパーの仕事は、病院に入院している患者の身の回りのお世話をすることです。
主に、以下のような仕事をします。
- 食事介助
- 入浴介助
- 掃除
- 洗濯
- カルテの整理
- 医療器具の管理
- 看護師のサポート業務 など
病院に入院している患者のお世話なので、夜勤や祝日の出勤もあります。
介護の仕事以外にも役立つ
介護ヘルパー2級は、介護の仕事以外にも役に立つことがあります。
たとえば、以下のような場所です。
- ホテルや旅館
- レジャー施設
- 観光地
- 百貨店 など
この他にも、高齢者が利用する場所であれば、資格を活かせるチャンスがあります。
超高齢化社会の日本では、どの職種でも役に立つ可能性があるので、介護ヘルパー2級の資格を取っておいても損はしないでしょう。
5.介護ヘルパー2級(介護職員初任者研修)の給料
最後に、介護ヘルパー2級の給料について紹介します。
- 介護職員の平均月収は約30万円
- 仕事内容により給料に違いがある
介護職員の給与事情は、徐々に改善傾向にあります。
しかし、給与が相変わらず少ないといったケースも予測できますので、基準を知って就職活動にも役立ててみてください。
それでは、1つずつチェックしていきましょう。
介護職員の平均月収は約30万円
給料が低いというイメージが強い介護業界ですが、平均月収は30万円です。
しかし、あくまで平均なので介護職員になったからといって、月収30万円が貰えるわけではありません。
以下の表をご覧ください。
平均勤続年数 | 平均月収 | |
全体 | 7.6年 | 300,970円 |
保有資格あり | 7.7年 | 303,460円 |
介護福祉士 | 8.4年 | 313,920円 |
実務者研修 | 6.5年 | 288,060円 |
介護職員初任者研修 | 6.8年 | 285,610円 |
保有資格なし | 5.2年 | 261,600円 |
引用:平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要−厚生労働省
介護ヘルパー2級(介護職員初任者研修)の給料は、勤続年数6.8年の人で約28万円なので、平均よりも低い傾向にあります。
また、勤続年数が短ければ、平均月収よりも下回る可能性も高いと言えるでしょう。
給料を上げたいのであれば、キャリアアップを目指すか、長く働くのがポイントです。
仕事内容により給料に違いがある
介護職員の平均月収は約30万円でしたが、仕事内容や施設により給料に違いが出ます。
以下の表をご覧ください。
施設 | 常勤の平均月給 |
介護老人福祉施設 | 332,260円 |
介護老人保健施設 | 317,350円 |
介護療養型医療施設 | 285,360円 |
訪問介護事業所 | 291,930円 |
通所介護事業所 | 262,900円 |
認知症対応型共同生活介護 | 276,320円 |
表を見ると、介護老人福祉施設の平均月収が1番高く、通所介護事業所の平均月収が1番低いことが分かります。
2つの平均月収の差は、約7万円です。
このように、介護ヘルパー2級の資格を持っていても、働く場所や仕事内容によって給料に差が出るので、何を1番重視して仕事を選ぶのかを考えておきましょう。
まとめ:難易度が低くても合格のためにしっかり勉強しよう
介護ヘルパー2級の難易度は低いと言われており、ほとんどの人が合格できるような仕組みができています。
そのため、猛勉強をしなくても取得可能ですが、1発合格するためにも、講義はきちんと聞いて理解しておくのがポイントです。
介護ヘルパー2級(介護職員初任者研修)の資格があれば、仕事の幅も広がる上にキャリアアップも目指せるので、ぜひ挑戦してみてください。