働きながら介護ヘルパー2級を取得する方法を伝授!仕事と両立するコツとは
「働きながら介護ヘルパー2級を取得する方法ってあるの?」とお悩みではありませんか。
介護ヘルパー2級はすでに廃止されており、現在は「介護職員初任者研修」に名前が変わっています。
介護職員初任者研修は働きながらでも無理なく取得できる資格なので、安心してください。
今回「みーつけあ」では、働きながら資格を取得できる理由や、働きながら資格取得をするメリットについて解説します。
具体的な取得方法についても言及していますので、ぜひ参考にしてください。
介護ヘルパー2級の後継資格である介護職員初任者研修を取得して、現場で活かせる知識やスキルを習得しましょう。
1.介護ヘルパー2級は介護職員初任者研修に名称が変更されている
介護ヘルパー2級は、2013年に廃止されて「介護職員初任者研修」にリニューアルされました。
「介護ヘルパー」で耳馴染みのある人も多いと思いますが、新たに介護ヘルパー2級を取得することはできません。
名称の変更は、介護職員が生涯を通して働き続けられるようキャリアパスを明確にするために行われました。
ほかにも、介護職員基礎研修や介護ヘルパー1級が統合されて、「介護職員実務者研修」として新たに資格が作られています。
資格取得後は、「介護職員実務者研修、介護福祉士、認定介護福祉士」と上位資格を取得することで、キャリアを積み重ねることが可能です。
介護ヘルパー2級では、在宅介護を行う職員向けの知識やスキルが習得できましたが、介護職員初任者研修では施設で働くことも前提とされています。
また、認知症の高齢者を介護することも珍しくなくなり、認知症の基礎知識やコミュニケーションの取り方についても学べるようになりました。
すでに介護ヘルパー2級を取得している人は、履歴書に「訪問介護員2級養成研修課程修了」と記載しましょう。
介護職員初任者研修の同等の資格として扱われ、同じ待遇を受けられることが一般的です。
今後も介護業界で働き続けるのであれば、介護職員初任者研修は取得しておきたい資格といえるでしょう。
2.介護ヘルパー2級が働きながらでも取得できる3つの理由
介護ヘルパー2級の後継資格である介護職員初任者研修は働きながらでも取得できます。
なぜなら、働きながら取得できるプログラムが充実しているからです。
働きながらでも取得できる理由は、具体的に3つあります。
- 週1や土日に受講できるスクールがある
- 振替制度を使った柔軟な授業を受けられる
- 職場や家から近い場所に通える
順番に確認していきましょう。
理由1.週1や土日に受講できるスクールがある
週1や土日に限定して受講できるスクールが開講されているため、仕事と両立をして資格を取得できます。
仕事の都合に合わせて、土日だけ通ったり、平日の特定の曜日に限定して受講したりすることが可能です。
講座内容の一部は通信受講も可能なため、仕事終わりに自宅で効率よく受講することもできます。
週1で受講した場合、研修期間の目安は4ヶ月程度です。
理由2.振替制度を使った柔軟な授業を受けられる
やむを得ず休んでしまった場合でも、振替制度のあるスクールであれば自分のペースで勉強を進められます。
働きながら学校に通っていると、どうしても仕事の都合で受講できない日も出てくるものです。
しかし、無料の振替制度のあるスクールを選んでおけば、柔軟に自分のペースで受講できます。
原則振替のできないスクールや振替にお金のかかるスクールもあるため、よく確認したうえでスクールを選びましょう。
理由3.職場や家から近い場所に通える
全国各地でスクールが開講されているため、職場や家から近い場所に通えます。
会社帰りに通いたいなら会社の近くに、休みの日に通いたいなら家の近くで探すことをおすすめします。
無理なく通えるスクールを選ぶことで、仕事と講座を両立できるでしょう。
3.介護ヘルパー2級の取得方法|働きながら選べる選択肢は2つ
介護ヘルパー2級の後継資格である、介護職員初任者研修の取得方法には、主に以下の2つの選択肢があります。
- スクール
- 通信講座
選択肢といっても、通信講座だけで資格を取得することはできません。
かならずスクールへ通学して、実技を学ばなければならないからです。
しかし、通信講座を利用すれば、自宅で学習できるというメリットもあります。
それぞれの方法の特徴について、詳しく確認していきましょう。
取得方法1.スクール
すべてのカリキュラムをスクールで受講することができます。
働きながらであれば、週1回2時間半程度の講義を受けるペースが理想です。
分からないことがあれば、プロの講師にその場で質問して解決できる魅力があります。
自宅ではなかなか勉強する気が起きない人や、集団授業を受けて意識を高めたい人におすすめです。
取得方法2.通信講座
カリキュラムの一部を通信講座で受けることができます。
130時間のカリキュラムのうち自宅学習の時間は40.5時間以内と定められているため、すべて通信講座にすることはできません。
週1回の講義をスクールで受けながら、自宅でも通信講座を進めれば働きながら効率よく資格の取得ができます。
働きながらでも、できるだけ早く取得したいと考える人におすすめです。
4.ハローワークの職業訓練は働きながら取得する方法に向かない
介護ヘルパー2級の後継資格である介護職員初任者研修は、ハローワークの職業訓練でも実施されています。
しかし、働きながらハローワークの職業訓練を受けることはおすすめできません。
なぜなら、雇用保険に入っていると受講の資格がないからです。
雇用保険へ加入していなければ就職したとはみなされませんが、以下の条件を満たす場合雇用保険への加入は必須です。
- 1ヶ月間以上働く見込みがある
- 週20時間以上勤務する
- 学生ではない
そもそもハローワークの職業訓練は、求職者が対象の支援制度です。
雇用保険に加入すると、就職したとみなされて職業訓練を辞めなければなりません。
一方、正社員ではなく週数時間程度のアルバイトで働きながらであれば、職業訓練を受けられます。
この場合はハローワークに働いた時間や給料の額を報告しなければなりません。
失業保険を貰っている場合は、働いた日の失業保険は支給されないため注意が必要です。
このように、ハローワークの職業訓練は休職中であることが前提とされた支援制度となっているため、働きながらの人には向いていません。
ハローワークで介護職員初任者研修を受けたいなら、完全に仕事を辞めた状態で活用することをおすすめします。
▼ハローワークでの資格取得に関しては、以下の記事をご参考ください。
>>介護ヘルパーの資格「介護職員初任者研修」をハローワークで取得するには?
5.介護ヘルパー2級の取得に働きながら挑戦するメリット
介護ヘルパー2級の後継資格である介護職員初任者研修を取得すれば、介護に必要なスキルや知識を持っていることを証明できます。
仕事との両立は大変ですが、働きながら挑戦するメリットは多いです。
具体的に、以下のような3つのメリットを得られます。
- 現場を知っているため知識が身につきやすい
- 収入や就活の心配がない
- スキマ時間を有効活用できる
順番に確認していきましょう。
メリット1.現場を知っているため知識が身につきやすい
介護の現場で働きながら資格取得に向けて勉強をすると、経験を活かした知識が身につきやすいです。
「あのときの利用者さんの言動は認知症によるものだったのか」「ケアマネジャーさんが話していたのはこの制度のことか」と、実体験を元に知識やスキルを身につけられます。
聞き馴染みのある言葉が講義のなかに出てくるため、本当の意味での理解につながるでしょう。
自主学習をするなかで分からない部分があっても、職場の人に気軽に質問できれば利害が早まります。
メリット2.収入や就活の心配がない
働きながら資格取得を目指せば、収入や就活の心配をせずに勉強を頑張れます。
介護職員初任者研修を取得すれば、介護業界での就職活動は有利です。取得後は、比較的早く就職が決まるでしょう。
しかし、無収入の状態では勉強に集中できない人もいると思います。
先に就職先を決めてから資格を取得すれば、心に余裕を持って勉強ができます。
メリット3.スキマ時間を有効活用できる
働きながらであれば、スキマ時間を有効活用できます。
通勤時間や昼休みを使うことで、日々の勉強が習慣化するからです。
仕事を辞めても、1日中勉強に集中できない人もいます。
働きながら資格取得に挑戦することで、日々効率的に勉強に取り組めるでしょう。
6.介護ヘルパー2級の取得に働きながら挑戦するデメリット
一方で、介護ヘルパー2級の後継資格である介護職員初任者研修の取得を、働きながら挑戦するデメリットもあります。
一度仕事を辞めて資格取得に集中する場合と比較したとき、以下の3つがデメリットです。
- 取得まで時間がかかる
- 通えるスクールが限られる
- 仕事と勉強の両立が難しい
事前にデメリットも理解してて、働きながら取得すべきか検討しましょう。
デメリット1.取得まで時間がかかる
働きながら介護職員初任者研修を取得するには、時間がかかってしまいます。
通信講座に制限があるため、仕事の休みの日にしかスクーリングできないからです。
週1回でスクーリングをして40時間ほどを通信講座で受けた場合、約4ヶ月ですべてのカリキュラムを終了できます。
仕事の都合で振替を何度かすると、さらに研修期間が長くなることも考慮しなければなりません。
仕事をせずに週4〜5回ほどスクーリングをすれば、最短1ヶ月で介護職員初任者研修を取得できることを考えると、時間がかかってしまいます。
最後の修了試験では全カリキュラムの内容が問われるため、数ヶ月前に習った内容も修了試験の範囲です。
講義内容が身につくように、何度も反復した復習が必要でしょう。
デメリット2.通えるスクールが限られる
週1回や土日のみに通えるコースのあるスクールは限定されています。そのため、働きながら通えるスクールを探すのは大変かもしれません。
振替制度の充実度や通いやすさを重視したくても、働きながら通えるコースに絞ると選択肢が少なくなる可能性は高いです。
家や職場の近くでスクールを探して、検討してみましょう。
デメリット3.仕事と勉強の両立が難しい
働きながらだと、仕事と勉強の両立が難しいと感じる人もいます。
さらに家庭があると、家事や育児に時間が取られてしまい、なかなか勉強に集中できないという人もいるでしょう。
うまくスキマ時間を活用して、勉強時間を確保する必要があります。
7.働きながら介護ヘルパー2級の取得をするとお得なポイント
働きながら介護ヘルパー2級の後継資格である介護職員初任者研修を取得すると、お得なことがたくさんあります。
具体的には、以下の3つのポイントにおいてお得感を感じられるでしょう。
- 現場で役立つ知識やスキルはすぐに活かせる
- キャリアアップを実感できる
- 取得後の転職で就職先に困りにくい
お得なポイントを知れば、「大変だけど頑張ろう!」と前向きに頑張れるはずです。
順番に確認していきましょう。
ポイント1.現場で役立つ知識やスキルはすぐに活かせる
カリキュラムのなかで得た知識やスキルは、介護の現場ですぐに活かせます。
たとえば、利用者に対するコミュニケーションや同僚とのコミュニケーションは、次の日から実践することが可能です。
学んだことをすぐに試せる環境が整っていると、知識やスキルが身につきやすく復習にもつながります。
積極的に実践することで、現場で役立つ存在になれるでしょう。
ポイント2.キャリアアップを実感できる
介護の現場で働きながら資格取得に向けて学ぶことで、キャリアアップを実感できます。
なぜなら、介護職員初任者研修を取得すれば、有資格者として任される仕事の範囲が広がるからです。
もちろん、仕事の範囲が広がることで資格手当てが付いたり、時給・日給がアップしたりします。
無資格から働くことで、自分のキャリアアップを実感できるでしょう。
ポイント3.取得後の転職で就職先に困りにくい
介護職員初任者研修を取得すれば、転職するときに就職先に困りにくくなります。
なぜなら、介護の現場では慢性的な人手不足に陥っており、有資格者である即戦力を常に求めているからです。
介護職と言っても、有料老人ホームからデイサービス、介護ヘルパー(在宅介護)などさまざまな職場があります。
ライフステージや価値観の変化に合わせて柔軟に職場を変えることが可能です。
まとめ:働きながら資格を取得して介護の世界で活躍しよう
現在、介護ヘルパー2級は「介護職員初任者研修」に名前が変わっています。
介護職員初任者研修は働きながらでも、土日や週1のコースを選べば無理なく取得することが可能です。
一度介護職員初任者研修を取得すれば、今の職場でも有職者として仕事の範囲が広がったり、待遇が良くなったりします。
もちろん、即戦力で働ける人として転職にも強くなるため、介護業界でキャリアアップを目指すのであれば取っておきたい資格です。
介護ヘルパー2級の後継資格である介護職員初任者研修を取得して、介護業界における即戦力人材として活躍しましょう。