介護ヘルパーのいじめとは?いじめの対処法や注意点について徹底解説!
これから介護ヘルパーとして働きたいと思っている人で、「職場のいじめ問題について詳しく知りたい」と思っている人は少なくありません。
実際に、厚生労働省の「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」では、32,231件もの相談・通報があると公表されているのです。
高齢者の虐待がある職場は、介護ヘルパー同士のいじめにも繋がります。
そこで、今回「みーつけあ」では、介護ヘルパーのいじめ問題について、徹底紹介していきます。
職場でいじめられやすい人の特徴や、職場いじめの対処方法などについてまとめてみました。
ぜひ、この記事をご参考いただければ幸いです。
介護ヘルパーの職場でいじめられやすい人の特徴
介護ヘルパーの職場でいじめられやすい人の特徴をあらかじめ理解しておくことで、いじめを事前に防ぐことが可能です。
介護ヘルパーに関わらず、他の職業にも共通して同じことが言えます。
なぜなら、いじめが原因で転職をしても、いじめられる原因を理解していないと次の職場でも標的になってしまう可能性があるからです。
いじめられやすい人の特徴については、主に下記4つが挙げられます。
- 気が弱い
- ネガティブ思考
- 空気が読めない
- 真面目すぎる
まず始めに、それぞれの特徴について紹介していきます。これから介護ヘルパーとして働きたいと思っている人は、参考にしてください。
特徴1.気が弱い
いじめられる人の特徴として、気が弱い性格の人が挙げられます。
いじめる人は、自分よりも弱い人をターゲットにすることが多いです。
そもそも気が弱い人は、自分自身に対して自信がありません。
他人の目を気にしたり、自分の言いたいことを溜め込んでしまったりします。
しかし、気が弱い人は短所ばかりではなくて、長所も挙げられます。
- 誰に対しても優しくできる。
- 常に相手を尊重することができる。
気が弱いことをコンプレックスにするのではなく、長所として活かしましょう。
特徴2.ネガティブ思考
ネガティブ思考の人は、暗い雰囲気が出てしまうため、いじめのターゲットになりやすいです。
ポジティブ思考に変えるためには、自分自身を褒めてあげることで、自信を身につけることができます。
また、小さな成功体験を重ねることも、自信に繋がります。
自分自身の性格がネガティブだと思っている人は、小さなことでもポジティブに考えるようにしましょう。
そのほうが、仕事面でも活躍するチャンスが増えます。
特徴3.空気が読めない
職場といった集団行動が必要な場所では、まわりを気にせずに、自分の意見だけを話してしまうと、いじめの標的にされてしまいます。
空気が読めない人は、自覚症状がありません。すぐに改善することは難しいでしょう。
しかし、自分の意見を言う前に相手の話を聞くことを意識するだけでも、相手によい印象を与えることができます。
また、空気が読める人の行動を真似するだけでも、空気が読めない場面を減らすことが可能です。
特徴4.真面目すぎる
真面目すぎる人は、「冗談が通じない」「面白くない」などと思われてしまうことが多いです。
また、真面目な人は相手の言葉を簡単に信じてしまいます。
他人に悪いように利用されてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
ときには肩の力を抜いて、普段の生活の中に「ゆとり」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
介護ヘルパーのいじめ内容
介護ヘルパーのいじめ内容についてあらかじめ理解しておくことで、職場でいじめられている人の早期発見に役立てることができます。
この記事では、下記3つをピックアップしました。
- 陰口を言われる
- 仕事を押し付けられる
- 評価されない
いじめの内容は、職場によっても異なります。
職場でいじめが発生していないかを、観察してみることも大切です。
それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
内容1.陰口を言われる
介護ヘルパーの新人が、先輩から陰口を言われるケースがあります。
「仕事が遅い」「覚えが悪い」などの仕事に関わることや、容姿の悪口を言っている職員も多いです。
陰口を言われている場合には、なるべく陰口を言う人に関わらないようにすることで、トラブルを防ぐことができます。
内容2.仕事を押し付けられる
介護ヘルパーの新人が、仕事を押し付けられるいじめもあります。
たとえば、トイレ掃除を毎回させられたり、便失禁の方の介護業務を押し付けられたりなどが挙げられます。
仕事を押し付けられることを防ぐには、上司や責任者に相談をしましょう。
仕事分担を明確化することによって、一人ひとりの負荷を均等にすることが可能です。
また、普段から業務内容を一人で抱え込まないで、「問題が起きたら声に出す」ことも効果があります。
内容3.評価されない
事業所によっては、具体的な評価システムが決まっておらずに、上司や責任者の独断的な意見で評価を決めてしまう場合もあります。
評価されないことを防ぐためには、上司や責任者とのコミュニケーションを日頃から取るように心がけましょう。
自分自身に足りないスキルを知ることができて、熱意をアピールもすることが可能です。
もし、あきらかに正当な評価をされていない場合には、人事異動を申し出るか、転職をおすすめします。
介護ヘルパーのいじめの対処法
「具体的ないじめの対処法について知りたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。
いじめの対処法を知っておくことで、状況の悪化を防ぐことはもちろん、いじめを減らすことにも繋がります。
この記事で紹介する介護ヘルパーのいじめの対処法は、下記3つです。
- 相手と距離を置く
- 上司に相談する
- 転職をする
それぞれのいじめの対処法を理解して、職場で役立てましょう。。
対処法1.相手と距離を置く
いじめている相手と距離を置くことで、状況の悪化を防ぐことができます。
ただし、急に距離を置いてしまうと、逆に相手を刺激してしまうかもしれません。
徐々に距離を置いて、自然に距離を離していきましょう。
もし距離を置くことが難しいのであれば、部署異動申請を出すことも有効です。
対処法2.上司に相談する
職場でいじめられていることを上司に相談することで、いじめを解決できる場合もあります。
相談する相手は、信頼できる上司や先輩がよいでしょう。
口が堅くて冷静な判断ができる人を選ぶことで、職場のいじめに対して適切に対処をしてくれます。
しかし、直属の上司がいじめの加害者である場合もあります。
ベテランの先輩社員や事業責任者に直接相談することも、いじめ解決に有効です。
対処法3.転職をする
いじめが改善されない場合には、転職をすることも視野に入れましょう。
いじめを受けていると精神状態が不安定なため、「転職をしても次の職場でもいじめられてしまう」とネガティブ思考になりがちです。
しかし、環境を変えることは「逃げ」ではなく選択肢の1つです。
いじめが改善されないまま同じ職場で働き続けると、仕事の生産性が落ちてしまったり、体調を崩してしまったりといったリスクがあります。
我慢をせずに、できるだけ早く行動することが大切です。
介護ヘルパーのいじめ事例集
介護ヘルパーのいじめ事例を理解しておくことで、自分がいじめにあった場合にも適切に対処をすることが可能です。
また、介護ヘルパーとして働いている人であれば、職場のいじめにいち早く気付くことができて、いじめ被害を最小限に抑えることもできます。
ここからは、介護ヘルパーの職場で実際にいじめが起きた3つの事例について紹介していきます。
ぜひ参考にしてください。
事例①
介護ヘルパーとして働き始めた際に、「教育担当の人から日々の業務でいじめられた」というAさんの事例です。
Aさんがトイレットペーパーを補充する際に、教育担当の人に「トイレットペーパーはいくつ常備しておけばよろしいでしょうか?」と訪ねたら、「そんなの自分で考えて!」と理不尽に怒られることが頻繁にあったようです。
また、雨の日に限って「外の窓を拭いてきて」と、嫌がらせを受けることも。
Aさんは事業所の責任者に直接相談をして、教育担当の人を変えてもらうことができたため、仕事を辞めずに済みました。
事例②
転職をしたばかりの職場で、「先輩がプライベートのことまで干渉してきて精神的に疲れてしまった」というBさんの事例もあります。
転職したばかりだと職場の雰囲気に慣れていないため、誰がどのような人なのかも分かりません。
「よい人だと思ったら、実は愚痴の多い人だった」ということもあるでしょう。。
なかには、感情的で人間関係を悪化させてしまうような人もいます。
「この人とは合わないな」と感じたのであれば、相手に気づかれないように少しずつ距離をおきましょう。
会話をする機会を減らせることができて、結果的に精神的なストレスも減らせるはずです。
事例③
職場で上司に気に入られているCさんの事例です。
このことが気に入らない他の同僚や、先輩社員から陰口を毎日のように言われることに悩んでいました。
いじめている人のほとんどが、「仕事のポジションを狙っている」「昇給を狙っている」といった理由に嫉妬していじめてしまうケースが多いです。
このような場合には、「かわいそうな人なんだな」と思いながら、気にせずに過ごすことが大事です。
いじめてくる人の相手をしてしまうと、相手と同じ土俵に上がってしまうため、状況がさらに悪化してしまいます。
同じ熱意を持った人との人間関係を深めて、真剣に仕事に取り組むことで自分の居場所は守れます。
介護ヘルパーのいじめ対処をする際の注意点
最後に、介護ヘルパーのいじめ対処をする際の注意点について確認しておきましょう。
対処法を間違えてしまうと、逆効果になってしまう場合もあります。
注意点を理解しておくことで、職場の人間関係が悪化してしまうリスクを減らすことが可能です。
この記事では、下記3つの注意点を挙げました。
- 同僚に相談をしない
- 無断で会社を休まない
- 一人で悩まない
それぞれの注意点を、ぜひ参考にしてみてください。
注意点1.同僚に相談をしない
職場内でいじめを受けている場合は、同僚に相談をしないようにしましょう。
なぜなら、同僚もいじめの対象になってしまう危険があるからです。
いじめをしている上司や先輩社員から圧力を掛けられて、いじめの相談を受けたと情報が漏れてしまえば、さらに状況が悪化してしまうリスクがあります。
相談をするのであれば、信頼できる上司やサービス責任者を選びましょう。
注意点2.無断で会社を休まない
職場のいじめが原因でも、無断で会社を休むことは避けてください。
無断欠席をしてしまうと、職場でも信頼が落ちてしまい、会社に行くのが更に気まずくなってしまいます。
事業所によっては、損害賠償を請求されてしまうかもしれません。
不利にならないためにも無断欠席をせずに、いじめをうけている事実を相談することが重要です。
どうしても会社を休みたい場合には、有給休暇を申請してから会社を休みましょう。
注意点3.一人で悩まない
職場でのいじめは、孤独でつらく、悲しいものです。
しかし、一人では悩まずに、味方になってくれる人を探しましょう。
いじめを受けている際には、精神的にも弱っている状態です。
最悪の場合には、自殺をしてしまう可能性も考えられます。
職場で相談する人がいないのであれば、厚生労働省が運営している「無料相談室」を利用して、他人に話を聞いてもらってください。
職場でいじめを受けている場合でも、一人で悩まずに誰かに相談するように心がけましょう。
まとめ
介護ヘルパーのいじめ問題について、職場でいじめられやすい人の特徴から職場いじめの対処方法などについて徹底紹介しました。
介護ヘルパーとして職場でいじめられやすい人の特徴は、「気が弱い・ネガティブ思考・空気が読めない・真面目」などが挙げられます。
自分の特徴や傾向を理解して、よりいじめられにくい環境作りをすることが大切です。
また、いじめの対処方法としては、「相手と距離を置く」「責任者に相談する」「転職をする」の3つの対処を覚えておきましょう。
状況が悪化しないためにも、自分の身は自分で守れるように準備を整えてください。