訪問介護の初回加算とは?算定要件や単位数について
「訪問介護の初回加算について詳しく知りたい」と、悩んではいないでしょうか。
訪問介護業界に従事している人であれば、初回加算の内容を把握して、適切な介護保険請求をすることが重要です。
そこで今回「みーつけあ」では、訪問介護における初回加算について紹介します。
算定要件や単位数についても触れていますので、本記事を参考に理解を深めていただければ幸いです。
訪問介護の初回加算とは?
そもそも「初回加算」とは、新たに訪問介護計画を作成して、サービス提供を行った場合に評価される加算です。
たとえば、初めて利用者さんが訪問介護事業所を利用した際には、新規で初回加算されます。
その後、翌月に新たな事業所に変更をした場合には、また新たに加算されるということです。
訪問介護|初回加算の算定要件
要支援認定を受けていて、介護予防サービスを受けていた利用者さんが、要介護認定となり介護サービスを受ける場合は、「介護予防支援初回加算」として算定されます。
さらに、過去2ヶ月間に渡って訪問介護サービスを受けていなかった利用者さんが、改めて訪問介護サービスを受ける際には、以下の要件を満たすことで算定が可能です。
- 新たに訪問介護計画書を作成していること
- 初回の訪問介護サービスを、サービス提供責任者が自ら提供した場合
- サービス提供責任者が、他の訪問介護員に同行してサービスを提供した場合
サービス提供責任者が他の訪問介護員と同行した場合、利用者の状況を確認したうえであれば、途中で現場を離れても加算を算定できます。
ただし、サービス提供責任者が同行した場合は、サービス記録に責任者の名前を記載することが必須です。注意しましょう。
訪問介護|初回加算の単位数
初回加算の単位数は、以下のとおりです。
200単位 / 月
▼単位に関しては、以下の記事もご参考ください。
>>訪問ヘルパーの単位どう扱う?身体介護と生活援助の組み合わせなど徹底解説
訪問介護|初回加算の算定率
厚生労働省の資料「介護給付費等実態統計」による、初回加算の算定率は以下のとおりです。
- 初回加算の算定率(事業所ベース):51.96%
- 初回加算の算定率(回数ベース):0.21%
- 初回加算の算定率(単位数ベース):0.14%
訪問介護の初回加算に関するQ&A
最後に、訪問介護の初回加算についてよく聞かれる疑問を紹介します。
今回ピックアップした疑問は、以下の2つです。
- 初回加算に利用者さんの同意は必要?
- 初回加算で間違えやすいことって何?
より幅広いケースについても理解して、実際の現場に備えましょう。
Q1.初回加算に利用者さんの同意は必要?
A.その都度、利用者さんに同意を得る必要はありません。
ただし、契約時の料金説明をする際に、併せて加算の算定要件及び趣旨を説明しておく必要があります。
これは、居宅サービス基準第8条に基づいて定められているため、事前に必ず説明をしましょう。
Q2.初回加算で間違えやすいことって何?
A.ケアマネジャーの変更による初回加算はつかないので覚えておきましょう。
計画内容やサービスそのものに変更がない限り、ケアマネジャーが変更になっても初回加算はつきません。
算定要件に基づき、サービス内容が変更される場合にのみ初回加算が算定されます。
まとめ:適正な介護保険請求をしよう
今回「みーつけあ」では、訪問介護における初回加算について紹介しました。
初回加算は、訪問介護業界に携わっていれば、よく聞く言葉かもしれません。しかし、内容を正確に理解できているという人は少ないかもしれません。
初回加算について理解することで、適正な介護保険請求ができます。
算定要件を正しく理解して、間違った介護保険請求をしないように心がけましょう。